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道元様

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道元禅師の生き方にひかれています。道元様の生涯や曹洞宗の教えでわかりやすい書物などあれば教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

べん・げん・ぶつ

あまり知られていませんが道元禅師は曹洞宗とか禅宗という言葉を嫌われた方です。
「自分は人間として誰もが救われる教えを求めただけである、だから私の死後も曹洞宗とか禅宗とか仏教という看板を掲げるべきではない」というお立場なのです。ですから深い意味では曹洞宗という宗派は存在しませんし、そういう姿勢こそが曹洞宗です。

宗教宗派の肩書きを捨てて、まずは一人間として接せられる学び方が良いと思います。

学道用心集、これは避けて通れないと思います。仏道を学ぶ際の用心、修行のあり方が書かれています。

正法眼蔵は95巻もありますが、その中でこれだけは!という三巻があります。
これは参禅を深められた方々のオススメの書でもあります。
辨道話
現成公案
仏性
の三巻を、べんげんぶつ と略されることもあります。
入門書としてお勧めなのは「良寛さんと道元禅師」板橋興宗 著 です。
曹洞宗大本山 総持寺の禅師様であられた方の著書です。
難関な言葉なく、道元禅師の教えがよく理解できると思います。

道元様の教えを弟子の立場として学ばれたいのであれば、
正法眼蔵随聞記が分かりやすいと思います。
これは道元禅師のあとを継がれた懐奘禅師が道元禅師の生の話し言葉を執筆されたものです。

個人的には宝慶記をお勧めいたします。
ZENの映画はマニア的見解ですが現代的に面白くするためにフィクションが多すぎると思います。教えが全くありません。道元禅師が誤解されます。リメイクされるべきだと思っています(笑)失礼いたしました。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

“やまさん”さん、こんにちは。

お他宗のかたのことですが、お答えいたします。
とりあえずの概略をとらえる、間違っているかの判断もつきかねますが・・・そういう場合はやはり映像が一番かと存じます。

禅 ZEN
出演:中村勘太郎、内田有紀ほか
監督:高橋伴明

そして、著書でしょうか。 『普勧坐禅儀』『正法眼蔵』『永平廣録』。
ただし、読むにあたっての立ち位置を変えてみると面白いかと。
本当に道元禅師が書いたものか・・?彼の人生、日本の歴史のなかでの位置関係では・・?

“道元禅師の生き方にひかれています。”とのことですので、ご存じかもしれませんが駄弁を弄しました。

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臨済宗妙心寺派 陽岳寺 住職 1985年生まれ。 東京都江東区深川出身・在住。 大学卒業後、鎌倉の円覚寺専門道場で修行。 2010年に陽岳寺に戻り副住職となった後「ようがくじ不二の会」を立ち上げ坐禅会、ゲーム部、お茶の会などを企画開催。 昔からお寺はお手繋ぎをしていました。もっとご縁を結んでいただきやすくしたいと思い、結婚相談所を開所いたしました(門前仲町 下町結婚相談所)。 hasunnohaでは、微力ながら考えたこと、思ったことを回答させていただきます。

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