僧侶になりたい息子
はじめまして、
高校生の息子についてのご相談です。
将来の夢は僧侶になることで
私はあまり詳しくは無いのですが
お経の勉強や仏教関連のことを
詳しく調べたり、毎日自作の仏壇?に
お勤めしたりしています。
そこまでは
いいのですが、高校の勉強は
将来役に立たない、
今の学校(理系)には合っていない、
この学校に行く意味ない
とか言い始めて困っています。
私が、
大人になってから
自分で好きにするのは自由だよ、
今は目の前にある勉学に
勤しむべきだと伝えても
教義を持ち出し
私からすると屁理屈を言い出します。
当人は屁理屈とは思っていなくて
私が間違えてるそうなのです。
私は僧侶になることに
反対しているわけではなく、
今は
仏教に関係ないことも
学んでおくことは大切だと
考えております。
入学してから理系が向いて
いなかったと感じているのも
そのことに
拍車をかけているように
感じます。
まだ高校生活が
始まったばかりで
3年間続けられるのか不安です。
対応のヒントを
お願いしたく
質問させていただきました。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あらゆる知識・経験が仏教に生きてくる。
私はお寺の生まれ育ちでなく
大学の理学部を出て金融系に就職しました。
縁あって30歳で脱サラし
そこで初めて修行を始め
23年経ちました。
大抵の僧侶はお寺の生まれ育ちだから
彼らと比べたら僧侶歴は敵いません。
でも
仏教と無縁で過ごした30年間は
良い修行になっていたと
今は実感できています。
仏教が人生の何について語っているのか
自分の実体験と照らし合わせることが出来ます。
私が知っている理系出身の僧侶は
法話が理路整然としていて分かりやすく
理系頭の良い面が布教に作用しています。
教義を学んで
儀式作法を修するだけが
仏教ではありません。
生活全てが仏教に通じます。
通信から始めてみては
こんにちは、始めまして。
息子さんへのアドバイスにお悩みのようですね。
文面からはご宗旨が分かりませんのが、私は浄土真宗本願寺派方面からご参考までにお話します。
息子さんは、自作のお仏壇まで用意されているということと伺いました。
高校生活に馴染めない不安から、ということもあるかもしれませんが、一定の熱意が本当にあるようにも思えます。
私達の宗旨では、以下のような通信教育があります。
中央仏教学院 通信教育
http://www.chubutsu-tsukyo.jp/bosyu/
義務教育を終えられている方でしたら、どなたでも受講できます。一番基礎になる学習過程は、3年かかりますが基礎を学ぶには十分かと思います。学費もそれほどかからないので、宗旨が一致すれば高校の学びと並行できるでしょう。
また、僧侶に成るためには、所属するお寺を決めて、そこの住職さんに認証をもらわなければ得度資格を取得できません。こういった意味からも、どなたか師事される方を決めてはいかがでしょうか。お母さんの手にあまるようでしたら、その住職さんから専門的な見地で意見をもらえると一定の道筋が立つとも思います。
ご参考になれば幸いです。
ちょっと。。。
ご質問ありがとうございます。
お礼のあとですいません。
杜若さまのお考えに私も近いです。
僧侶になる方法の助言は各師がされていらっしゃるんですが、
ちょっと気になることがあります。
お母さまが間違いで、私が正しい。
いまの高校の環境に意味を見いだせないから僧侶になる
という理由だけで僧侶を目指すなら、単に僧侶を逃げ口上に扱っている気が私もしています。
でも、そのようにいうと息子さんは学校で感じる今の違和感を理解してもらえず、
責められたと感じ、自分の正当性を押し通したい気持ちをより強くもつ恐れもあります。
信仰を深めるのは僧侶じゃなくてもできます。
僧侶になることで、何を手に入れたいのか。
どんな自分の姿に満足できるのか。
僧侶として世の人になにを施したいか
仏教や僧侶に興味を持つきっかけなど
そのあたりを息子様自身が自らの言葉で語ることが信仰の第一歩かと思いますし、ひとつの意見をして杜若様は耳を傾けていただけるとありがたいです。
(私には私のイメージがあるけど、息子さまはそのように考えているのね)
僧侶でメシをたべることと、生活の中に信仰があることは必ずしも一致しないです。仏教を拠り所とするのか、自身の欲を拠り所とするのか、ゆっくり育てていくことも大事です。
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お返事ありがとうございました。
憶測だけでの言葉が過ぎましたこと。
お詫び申し上げます。
逃げてるという言葉は訂正させていただきます。
『仏教が大好きで
教えをたくさん学び
未来に繋げていきたい』
というお言葉を聞いて、
私がハッとさせられました。
すでに、志の面で私は追い越された感じです。
私も理系は得意じゃありませんでしたが、
47歳のこの年になって理系分野が世の中を支えている奥深さに気付くとともに
理系的な素養をもう少したしなんでいたらよかったなと思うことがいろいろありました。
(PC、動画収録配信、墓石、建築、土木工事、財務経理、仮説・実験・検証プロセス、寿命と代謝、心と脳科学領域、糖質制限たんぱく質摂取等のボディービルド、集合体と原子分子、物理・化学・生物・地学・数学の複合で医療看護介護対人援助福祉は支えられています)
多感な世代ですし、自身のこと、世の中のこと、悩める時期かもしれませんが、いつかhasunoha僧として回答いただけることを願います。
素晴らしいことですね
拝読させて頂きました。
息子さんにお伝えいただけますでしょうか?宜しくお願い致します。
「あなたが仏教に興味をもたれて僧侶になりたいと思われることはとても素晴らしいことです。あなたのそのような志をこころからうれしく思います。
仏教を学んでいくことはそれは己の人生をかけて死ぬまで或いは天寿を全うしても尚続く道ですし、修行です。
ですから様々なことや人に出会い学び体験していきながら体得していくことです。ですのでどのような学びも無駄ではありません。
経典を読むことも勉強、大学に行って専門分野で学ぶことも大事ですし、社会に出て荒波にもまれることもいい経験です、或いは病になったりすることや失恋することも尊い学びとなっていきます。
仏教は八万四千の法門ありと言われますが、それ以上に無限に道はあります。一人一人が様々な出会いや経験によって歩んでいくのですし、仏様やご先祖様や沢山の方々からのお力添えを頂いて修養していくのですからね。
紆余曲折や回り道も沢山あるのです。
あなたがこれから素晴らしい出会いに恵まれて様々なことを学び経験なさり、人として仏弟子として成長なさっていかれます様にと心より仏様にお祈りさせて頂きます。そしてあなたをこころから応援しています。共に精進していきましょう。」
宜しければお伝えなさって下さい。
因みに私のfacebookに(Kousyo Kuuyo Azuma) 私が僧侶になって住職になったいきさつが法話として出ます。参考にならないかもしれませんが、参考になれば読んでみて下さいね。
息子さんのご成長を心よりお祈りするとともに、あなたやご家族の皆さんがこれからも仲良く幸せに生き抜いていかれます様にと切に仏様やあなたのご先祖様方にお祈りさせて頂きます。
またお気軽にご質問なさって下さいね、或いは息子さんにこのサイトでご質問頂きます様お伝えお願い申し上げます。
僧侶は一生修行ですからね、これから先は長いですからね。共に仏道をおおらかに歩みましょうね。
宗派の前に仏教を学んでください
日本で仏教を勉強しようとすると、ついつい、○○宗の教えとか△△宗の修行とか、13個くらいある宗派のどれにしようかなという感じでやりがちです。
もともとその宗派の修行や教えが気に入っているならいいのですが、とにかく仏教をやりたい場合は、宗派より先に仏教の勉強をしてほしいです。つまり、親鸞の教えとか座禅のやり方とかいう前に、無常ってなに?無我ってなに?悟りってなに?煩悩ってなに?という根本を、学んでほしいのです。
昔は仏教を学ぶにはそういう大学や専修学校に行くしかありませんでしたが、今は、巷に情報が溢れています。それらの情報は玉石混交ですが、ハズレがないものもあります。
騙されたと思って、スマナサーラ長老の本を読んでみてください。200冊以上出ていますので、先に知りたいことを考えて、スマナサーラ長老ならなんと説明しているかな、と探すのでもいいです。例えば、輪廻ってホントにあるの?とテーマを決めて、スマナサーラで検索。輪廻についての本がいくつもあります。死ぬってどういうこと?と興味を持って、スマナサーラで検索。もちろんあります。
仏教の修行ってなに?これももちろんあります。理知的なヴィパッサナー瞑想で、悟れます。
仏教自体はまったく悪いものではないので、興味を持ったなら、調べて損はないです。理系なら、物質の構造とか心の構造とか、知っていると仏教の理解に役立ちます。
とりあえず、学校を落第せずに続けながら、その三年間に部活の代わりに徹底的に仏教にはまってみればいいと思います。その後、進路を定めても良いのでは。
質問者からのお礼
早々にお返事いただき
ありがとうございます。
早速、息子に見せたところ
息子もこちらの会員でした。
勉強は続けて行くそうなので
少し安心しました。
またご相談させていただくかも
しれません。
その折にはまたよろしくお願いします。
ありがとうございました。
追記
息子もこちらの会員なので
貴重なご意見は
私を通さず
息子に直接見てもらいました。
その方がより素直に受け止められる
かと判断致しました。
本当にありがとうございました。
沢山のご助言
ありがとうございます。
決して高校生活から逃れるために
僧侶を目指しているわけではないことだけはお伝えさせて頂きます。
まだまだ高校生で未熟では
ありますが、
仏教が大好きで
教えをたくさん学び
いつか立派な僧侶になり
それを未来に繋げて行きたい
と申しておりました。
そこは私も素直に受け取って
おります。
本当に沢山のご助言ご意見
ありがとうございました。