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仲のよかった母が末期癌で亡くなりました…

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5月にとても仲がよかった母が末期癌で亡くなりました(涙)
母とは2人暮らしで、親戚からは「一卵性母子」とまで言われるほど仲がよく、旅行は勿論、買物に行くのも外食するのもいつも一緒でした。

自他共に認めるほど仲のよかった母でしたが、ここ1年で急に身体が衰えはじめ、病院嫌いの母は市販の薬で何とか凌いでいましたが、4月頃から急激に悪化してお腹が張って足がパンパンにムクみ始め、病院へ行ったところすぐに大きな病院へ回された結果、お腹にはガン性の腹水が溜まりCTやMRIで精密検査したところ、既に癌は全身の臓器へ転移して手遅れの状態にまで悪化していました…医者の話で治療はムリなので極力苦痛を和らげる緩和ケアという形で入院しました。

母には「もしもの時は色々話しときたいから隠し事は無しで…」という約束だったので涙ながらに本当の事を話し、一緒に号泣しましたが母と病床で本音で話す事が出来ました。「生んでくれてありがとう…育ててくれてありがとう…お母さんが親で幸せだったよ…」とお礼を何度も言えました。母も「生まれてきてくれてありがとう、楽しかったね。イッパイ親孝行してくれてありがとね…たとえ死んでもずっと見守ってるからね…」と言ってくれました。

ところが、母の病状が日々悪化するにつれて、母は薬の副作用と末期癌によるせん妄症状(意識が混濁して人格が変わったり、興奮して暴れたり、誰だか分からなくなったりする)で、仲のよかった僕にさへ暴言を吐いたり、叩いたり、「だれ?」と聞いてきたり、とてもショックでした。それから間もなく昏睡状態になって最期までまともに話出来ないまま亡くなってしまいました(涙)こんなぐらいなら死期が早まっても理性のある母の間にお別れしていた方が悔いが残らなかったと思います…質問なのですが、母は病気が悪化して僕の記憶がないまま旅立ってしまったのでしょうか?母と仲のよかった頃の思い出も消えてしまったのでしょうか?理性がある時に「ずっと見守ってるからね…」と言った約束も母の魂は忘れてしまったのでしょうか?それだとあまりに悲し過ぎます(涙)


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

祈りあいで、伝わっている。

ロンリーボーイ 様 相談ありがとうございます。

まずは、お母様のこと、お悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をご祈念申し上げます。合掌礼拝

さて、緩和ケアにおいて、麻酔等の意識が朦朧としてしてしまうことですが、これは誰でも起こりえることで、おそらく現実か非現実かの区別がつかない状態となり、やがて混乱がおこり無表情となり、安らかな眠りとなっていくかたが多いようです。ですから、意識がもうろうとする前に、色々伝えなければいけませんが、なかなかそのタイミングは難しいようです。
何らかの後悔や伝えきれなかったことを皆さん多かれ少なかれ、抱いてしまうようです。
しかしながら、貴方は、沢山の感謝の気持ちをお母様にお伝えしたようですから、安心していいと私は思います。
麻酔の前のハッキリとした意識の記憶は魂に残り伝わり、仏様の所に行かれても、抱いているものです。特に感謝の気持ち、思いやり、愛情というものは、必ず伝わっているものと私は思っております。
そして、これまでは、言葉や体の感覚で意志を伝えていたと思いますが、これからは祈りあいで、伝わります。
あなたは、お母様が、仏様の所で安らかなることを祈り、やがて悟りが開けることを祈ります。お母様は、貴方がこちらで安心して生きていくことを、人生を全うすることを仏様と共にこちらを向いて祈っています。仏様の側とこちらとの祈り合いで、さらに愛情や思いやりや感謝の気持ちが深まっていきます。
私はそう思っています。

まだまだ、悲しみの中かもしれません。辛い気持ちもあると思います。それでいいのです。泣くだけ泣いて、誰かにも支えてもらってもいいのです。その中で沢山の思い出を思い出しながら、どうぞ祈りあいを意識してお母様の供養を続けてください。そうすることにより、安穏な気持ちが宿ってくるでしょう。
合掌礼拝

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質問者からのお礼

お忙しい中、早速のコメント有難う御座います(合唱)
意識がハッキリしている時に話した記憶は、仏様になっても残るもの…と聞いてとても安心しました。私は人の記憶は脳が処理して、魂(こころ)にも伝わると信じているので、感謝・思いやりが母の魂に伝わっていると信じています…

生きている時は言葉でふれ合い・亡くなってからは祈り合いでコミュニケーションをとるのですね!これからは霊界に旅立った母と人間界の私は祈りを通じて毎日コミュニケーションを取っていこうと思います。

回答ありがとうございました(合唱)

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

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