過去を思い出し自分を追い込んでしまいます
お坊さん、はじめまして。
私は毎日、過去に自分が行ったこと、言ったことに対して、どうしてああいう言動をとってしまったのだろう。と、自分を責めてしまいます。
自分を振り返って、悪かったところを思い返すのは悪いことではないと思いますが、死にたくなるほど、自分を追い詰めてしまいます。
ふとした時に過去のことを思い出し、他の思い出したくない過去も連鎖的にどんどん思い起こされて、気持ちがもたないです。
私は今高校2年生なのですが、小学生の頃のことまで思い出して、毎日自分を責め続けてしまいます。
これは、いつか吹っ切れてどうでも良くなる日がくるのでしょうか?
毎日自分を責めてしまうので、気持ちがもうそろそろ限界に達してしまいそうです。
文章が下手で、申し訳ないです。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
闇を照らすのは光、後悔を消し去るのは善心
拝見いたしました。
悪夢が悪夢を呼び起こす終わりのない感覚なのでしょうか。心が辛いと生き心地が悪いでしょう。大変でしたね。
初めに言っておきます。
残念ながら、吹っ切れて気持ちが晴々しくなることはありません。
どうにでも良くなることはあるでしょう。ですがそれで前向きにはなりません。
「どうせ〜」と後ろ向きになります。
では救いがないのかと言われると、方法はあります。
私は、問題の本質が過去にあるとはどうも思えません。
むしろ現在です。あなたの今の心の持ちようが悩みの根源です。
本来、過去は出来事だけであり、良いも悪いもありません。
ですがその出来事に対して「ダメなことをした」を意味づけをするのは今のあなたですし、ダメな出来事として思い出してしまうのも今のあなたです。
あなた自身を責めているのではありませんよ。
人間は周囲の環境によって考え方が全然違ってきます。
つまりこれはあなたが悪いのではなく、周囲の環境が良くなかった、そしてそこで植え付けられた思考回路が悪いんです。
でも環境が思考を作るように、周囲への捉え方で思考を変えることも可能です。
今のあなたを変えることができれば、過去の意味づけも変わっていきます。
ポジティブとネガティブの比は7:3がちょうどいいとされています。
おっしゃる通り、ネガティブを考えることは悪いことではありませんよ。
それ以上に、ポジティブな出来事を探す方が重要ということです。
ポジティブな出来事は探せば意外とたくさんあります。
でも「僕はダメなことをしてきたんだ」と思うと見過ごしてしまうんです。
これは精神論ではなく、心理学でカラーバス効果と呼ばれるものです。
確かに悪いことをしたのかもしれません。
ですが同時に、楽しかったことや他人の役に立ったこともあったはずです。
環境自体を変えることは難しいですが、意識を変えることで見えるものは変わります。
まず過去に起こった良いことや楽しかったことを思い出してみましょう。
ポジティブだからポジティブ思考なのではなく、ポジティブ思考にするからポジティブになれます。
今不安でも、ポジティブ思考で探してみてください。
アニメでも読書でもスポーツでも雑談でも構いません。
必ずありますから。
闇を照らすのは光です。
後悔を消し去るためにも、ポジティブなものを手にとって大切にしてください。