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動物たちにお線香をあげたいけれど…

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私は今まで飼ってきた動物・昆虫たちに対して酷い態度をとってきました(基本的に餌と水しか与えずあまり良くない環境下で生活させる・間違った知識で傷つけてしまう・人になつく種類のものではないためこちらから愛情を注がないなど)
早死させてしまうこともありました…

彼ら・彼女らに謝罪したいと思い、供養になればとお線香や香炉、香炉灰を新たに購入しましたのですが「一度始めたら、ずっとやり続けなければいけないのではないか?」と突然不安になりました。

今は謝罪の気持ちもあるけれど、忙しい日々が続けばその想いも薄れ、お線香をあげることも無くなるのではないか。
そうなれば、かえって彼らに対して失礼ではないか。
身勝手ですが、そんなことを思うようになりました。

続ける自信がないならお線香をあげるなどのことは初めからせず、謝罪だけに留めるべきでしようか?

他の相談者さん達は、皆飼っていたペットに対して愛情を持っているか、供養を続けていく意思がしっかりとある方ばかりに思えたので、気になってしまいました。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

想いが薄れ供養を忘れても、構わない、大丈夫です。

先ずは
仏具を買うまでのその想いを
どうぞ大切になさってください。

家のお仏壇があれば
朝夕にお参りするのは
昔からの日本の習慣でしたが
つい忘れてしまっても
それで天罰が下るようなことは
仏教では言いません。

お参りできる時に
お参りなさってください。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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大事なことは何かを考えて

今まで、虫や動物を少し蔑ろにして来たかもしれないと、自分の行動を反省できたという事は本当に素晴らしいことだと思います。

気がつかなければ、そのままだったのですから…。

もちろん、余裕のある時に線香を供えるなども良いのですが、でも1番の供養は今後虫や動物を今まで以上に大事に思って行動することだと私は思いますよ。

形に囚われず、まず、あなたの生き物を大事に思う心をだいじに大事に育てることが本当の供養になると思います。

線香を供え続けることに神経質になるより、周りの生き物を大切に思う心を大事にしてください。

その心が、今まで蔑ろにした生き物がいたとしたら、その生き物たちへの供養になると思いますよ。

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仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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できる範囲で供養してあげてください

ご質問有難うございます。
拝読させていただきました。

生き物を飼うのは、とても難しいですよね。
後悔先に立たずといいますが、酷い態度をとってしまったことは、いくら後で悔やんでも取り返しがつかないものです。

供養というものは、様々な形があります。
それは、感謝の気持ちで「少しでも恩を返したい」という気持ちもあれば、後悔の気持ち「悪いことしたな」というお気持ちもございます。

りりらさんが、自分の知識がないばかりに失わされた命について後悔しておりますね。
できる範囲で大丈夫です。

供養するというのは、何もお線香だけではありませんが、とりあえずお線香をあげられたらいかがでしょうか?

ちなみに忙しいとは、「心をなくす」と書きますが、供養をする心もお仕事や日々の生活で忘れてしまうかもしれません。
しかし、りりらさんの今の供養してあげたいというお気持ちを大切にされたらよろしいのではないかと私は思います。

供養する方法には、決まりはございません。
りりらさんのできる供養の仕方で、買われていた動物や昆虫を安心させてあげてください。

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合掌 私は日蓮宗の坊さんです。 2人の男の子を持つ父親でもあります...
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質問者からのお礼

1番大切にすべきなのは「〜せねばならぬ」という形ではなく、気持ち・想いなんですね。
テレビや本・道徳の教科書なんかで何度も見たはずの言葉なのに、分かっていなかった。改めて気づかされました。

今あるこの想いを大切にして、今後の自分の人生にも繋げていけたらと思います。同じことを繰り返してしまわないように…(お線香はとりあえずあげます!)
皆さんお忙しい中答えて頂き、本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ