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亡くなった父のことを思い出したくない

回答数回答 3
有り難し有り難し 18

先月、父が急逝しました。60歳でした。
持病もなく、本当に突然のことでした。

しばらくは毎日泣いていましたが、日々の家事育児に追われているうちに泣くこともなくなりました。
数年前に結婚して家を出ているので、父がこの世にいないという現実を受け止められていません。実家に帰ればいるんじゃないか、ちょっと出かけてるだけではないかという感覚に陥ってしまいます。

とてつもない喪失感が耐えられなくて、父のことを考えないようにしている自分に気がつきました。
私の中には父との思い出がたくさんあるのに、思い出すと喪失感で胸が苦しくなり、思い出すことを避けてしまいます。

父はこんな私をどういう風に思うでしょうか?
故人を思い出さないようにするなんて罰当たりですか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自然のままで

お父様のご逝去にご冥福をお祈り申し上げます。

一番びっくりされているのは、お父様かもしれません。
持病もなく突然の死(肉体機能停止)ですから、でも魂、意識はそのまま継続中なので、このような表現をしました。

SOSさんが悲しく、辛いと同じようにお父様もそうかもしれません。
しかし、生前中と同じように、SOSさんのことを感じておられると思いますから、SOSさんも生前中と同じように感じて頂ければいいと思います。
もちろん、姿形はありませんが、それ以上に身近に接することはできます。
今、この瞬間でもお父様を思って頂けれが、「そこに」います。

泣きたい時は、思い切り泣けばいいのです。
涙の数だけ繋がるでしょう。でも、ある時からは泣かなくても大丈夫となります。
何も無理をする必要もなく、何かに強要されることもなく自然で流れのままでいいでしょう。
そして、SOSさんが優しく愛を持って子育てをする、そして家族を大切にされることがお父様に対しても最大の親孝行であり、供養なのです。
又、いつか会えるので、大丈夫です。

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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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時間をかけてゆっくりと

60歳でのお別れは早すぎますよね、しかも突然だったということですから、「実家に帰ればいるんじゃないか」と仰るのが特に読んでいて自分まで辛く感じました。

お父様のことを思い出さないようにする事が罰当たりかというと、それは違うかと思います。

それだけお父様を大切におもっているという事だなと受け取りました。それになんの罰があるでしょうか。

お父様は「故人」となられましたが、それは消えていなくなってしまったわけではありません。
僧侶である私の価値観では、仏様の世界から見守ってくださる存在です。

こんな事言われても受け入れられないかもしれませんが、少なくともSOSさんがお父様の事を念(おも)いながら生きていかれれば、お父様の存在は消えません。

ゆっくりと、少しずつ、お父様と向き合ってください。
悲しい思い出の中にいらっしゃるお父様が、楽しく優しい思い出の中のお父様に変わりますように。

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小林恵俊
1991年兵庫県姫路市生まれ。 天台宗姫路山正明寺副住職です。 京都府...
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それは大変お辛いですね。

でも
お辛いでしょうが
思い出してしまう時は
そのまま思い出してください。
泣きたいだけ泣いてください。
親が亡くなったのですから
それは自然なこと
当たり前のことですから。

お父さまご自身も残念だったことでしょうが
今は成仏されて
皆さんのことを見守ってくださっています。
あなたがどのような状態でも
優しく見守ってくださっているでしょう。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

みなさまありがとうございます。
ゆっくりと、自然に。まだまだツライ日々が続きますが、また父に会えると信じて頑張ります。

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