親の会社で働くことについて
はじめまして。
学生を終えてから、数年勤めた親の会社を人間関係のこじれと、環境が合わない理由から辞め、別の会社に就職しましたが、給与面で以前のような生活ができないことと、新婚で妻にも迷惑をかけれないため、すぐに親の会社に戻ることになりました。
しかしながらやはり会社の雰囲気が好きではなく、父がワンマンで、社員が受け身で消極的な空気に馴染めません。元来過敏なところがあり、社員の方に少しキツイ言い方や嫌な態度を取られると心が折れてしまいます。
私は会社に戻ってからは、新規事業立ち上げをさせてもらっていて、これが今後軌道に乗れば、自分の希望する分室をもたせてもらえたりもできると思うのですが、当面は今の会社の中で作業をしなければならないと思います。
会社を辞める前の数年は、父にも色々口出しをされたり、人間関係のこじれから会社に行きたくなくなって、精神的に追い詰められた時は根性論で叱咤されていましたが、今回はかなり歩み寄ってくれていて、自由にもやらせてもらっています。
会社の雰囲気や、ワンマン体制のオフィスが自らの肌に合っていないことを考えれば、かなり恵まれていると思います。仕事も嫌いではないし、新しい発想を考えることも好きです。嫌いなのは会社の雰囲気と、風通しの悪い古い体制です。私自身は時代にあった、風通しの良い会社を作りたいです。
しかしながら元来過干渉、過保護両親の元育った影響もあり(もちろん自分の責任も大いにあります)、自分に自信がなく、逃げ癖もあるため、今の仕事や近々組む予定の家のローン全てを投げ出して、妻と遠くへ逃げたい衝動に駆られます。妻は優しいのでそれでも良いと言ってくれます。
やはり多少肌に合わない環境であっても、逃げ出さず、自らに与えられている環境やチャンスに感謝し、黙々と努力を重ねることが正しいのでしょうか?
乱文失礼致します。何かアドバイスを頂けますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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期間を区切る
ご質問拝見しました。
守るべき家族と受け継ぐ会社。
その狭間でいろいろご苦労があるかと思います。
逃げ癖のことを話されていましが、頑張ってらっしゃると思いますよ。
やさしい分決断できないなら、期間を決めるのも一案です。
例えば、とりあえず今の仕事をあと2年、本気で真剣に取り組み、それで軌道にのるなら続ける価値はあると思います。
2年続けるのが難しそうなら、きっぱり諦める。
と決めた時に仕事への未練が持てそうかどうかで仕事への熱量がわかります。
親子やローンなど個人的な事情もありますが、自分の都合だけでく、必要としてくれる顧客がいなければ仕事は成り立ちません。
そのあたり相談できる味方や仲間とチームをつくれるといいですね。
お寺も受け継ぐ役割と時代の求めるニーズへの対応をかんがえています。
いろいろ大変ですが、陰ながら応援してます。
社長の息子というデメリット
親の会社を人間関係等環境が合わないという理由で辞められ、他の会社で働き始めたが給料が安かったので、再度親の会社で働き始めたが、やはり環境が合わず、辞めようか悩んでおられるのですね。
私も父親が経営していた法人に父が亡くなった後に転入し、現在に至ります。思うところがありますので、お話させていただきます。
一般的にいう、親の七光りですよね。当時私は全く気付かなかったのですが、周りの職員さんからは全く歓迎されていなかったのです。父の後を継いだ理事長さんが気を遣っていただいたおかげで、アウェイだったことなど露しらず、私の頭の中はお花畑。周りに理解者なんていなかったのにもかかわらず、法人の未来について独りよがりな考えをめぐらしていました。仕事を始めてから1年後にそのことに気づき、5年かけてなんとか周りに受け入れてもらえたかなという感じです。
客観的にご自身の姿をイメージしてください。社長の息子という特別な色メガネで見られてませんか?周りに協力者はおられますか?父親という甘えなく社長さんと関われていますでしょうか?
残念ながら社長の息子という立場は、実はかなりデメリットなのです。今の会社で働き続けたいのであれば、そういうデメリットと向き合い、それを跳ね返すほどの覚悟と創意工夫が必要だと思います。
家のローンを組む予定ということですよね。ご自身だけで稼ごうとせずに、つれあいさまと二本柱で稼がれることをお勧めします。
質問者からのお礼
早速ご回答を頂き、どうもありがとうございます。道に迷っている最中に、こうしてお早いご回答を頂けることを、本当に感謝致します。
諦める前に本気で今の仕事に取り組んでみることの必要性については、私もどこかで感じていたことで、和尚様の仰る「期間を区切る」というお言葉がとても腑に落ちました。
しっかりと期間を区切って、後悔のないよう、本気で今の仕事に取り組んでみようと思います。そして、その期間が終わった時にもう一度、自分自身に問うてみようと思います。期間は和尚様の仰った2年がいいかと思っております。
お忙しい中、こうして私の悩みに耳を傾けて頂き、本当にありがとうございます。
西原和尚様
お早いご回答を頂きまして、誠にありがとうございます。
和尚様ご自身のご経験をお聞かせいただき、私自身、考えさせられるところがいくつもありました。
会社の中で私に協力してくれる方はおりますが、大半が色眼鏡で私を見ていると思います。それは私自身のこれまでの父との接し方を含めた、甘さが故です。
ですので、もう一度和尚様の仰るように、それらを跳ね返す覚悟と創意工夫ができるかを自らに問いたいと思います。妻と2人で稼ぐというアドバイスも、とても理にかなっていると思います。
このような、和尚様の豊富な人生経験に基づいたアドバイスを頂き、本当にありがとうございます。