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人を傷つけたら

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有り難し有り難し 116

人を傷つけたら、やっぱり自分に同じことが返ってくるのでしょうか。
すべてが返ってきて、償いを終えるまで、苦しみは続くのでしょうか。
苦しくて、過去に傷つけてしまった人たちに、毎日毎日心の中で謝っています。
その時は、だって仕方ないでしょ、私はこうなんだから…と思った。
でも今となっては、もっと誠実に対応すればよかったと後悔ばかりです。
自分可愛さからくる後悔なのかもしれませんが…
過去に関わった人たちにも、今、どこかで苦しんでいる知らない人たちにも、みんなに幸せになってもらいたいです。
私も幸せになりたいです…


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

因果応報に当てはまらない出来事への対処法

拝見いたしました。

過去の後悔ってどうしたって無くならないものですよね。
過去の自分は未成熟だから、どうしてあんな行動とってしまったのかは理解できる。
でも未熟だったとはいえ、今の自分が正当化することには気が引ける。
もっと大人な対応ができていたら…
そんなふうに悔まないで過ごせたいな、と私もしばしば思います。

突然ですが、過去に犯してしまったことは償い切れるのでしょうか。
2年耐えたら無くなるような刑罰と違って、一定量だけ我慢したら晴れやかな気持ちになる、というわけではないですよね。
少々偏った見方かもしれませんが、私の意見はこうです。
過去の悪い行いは、償い切れるものではないのと同時に、償う必要がないものなのだと思います。

どれだけ謝っても、本人から許されない限り、許された気持ちは訪れません。
でも一方で、起きたことは仕方がないことなので、次に後悔を生まない気持ちと行動も大切です。
要はメリハリです。
過去と真摯に向き合う時間も大切ですが、現在に目を向けることの方が大切です。
過去は過去として、現在に還元できるよう捉えてみて下さい。

仏教は因果応報を説きますが、その範囲におさまらないことことが多々あります。
世界はなかなか単純じゃありませんからね。
悪いことをしていなくても、悪いことは起きます。
良いことをしていないのに、良いことだって起きます。
人の死や不意に訪れる幸運などは、意味もなく降りかかってきます。
だからこそ意味を見出さないといけないんです。
そして過去の出来事に囚われず、今を生きていくことが幸せに繋がります。

良いことが起きるようにするために、良いことをするのではなく、「良いことをした」と気分が良くなるために善業をしてもいいと思います。
偽善だろうが何だろうが、相手も自分も幸せになるのであれば、良いことなはずですからね。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

自分を正当化して逃げるのでも、償いという考えに囚われすぎるのでもなく。
現在と未来に目を向け、同じ過ちを繰り返さないよう心がけていきたいと思います。

何度も繰り返し読むうちに、少し心が楽になりました。
前向きに頑張ります。
ありがとうございました。

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