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死んだら会えますか?

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有り難し有り難し 28

先日の俳優さんの死で、どちらかと言うと好きな芸能人の1人というだけだったはずなのに何故かすごく悲しくて、毎日何もやる気になれません。
お会いしてみたかったという気持ちがなぜかすごく湧いてきて、他の好きな芸能人が亡くなった時とは比べ物にならないくらい悲しくて、身内が亡くなった体験の次に辛いです。
身内にはいつか自分が死んだら会える、それまでは時々見守ってもらえていると思って頑張れるのですが、会ったこともない方には自分が死んだ後に会いに行くことは出来ないのですか?
なぜ関わりのないそこまで大好きだったというわけでもない方なのにこんなに辛くて頭から離れないのでしょうか?

また、その方は私が目指している世界で成功していた憧れの人(たくさんいます)の1人でした。そんな方がこんなに苦しんで自ら死を選んだということが衝撃的で、ただでさえ険しい道なのにそこを突破しても苦しむことになるのかと思うと怖くなります。そこまで行けなくても苦しいし、でも諦めて安定の道を選んでも後悔しそうで、生きることが億劫になってきました。アドバイスよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死を通じて得ることもある

CATさんのご心痛お察し申し上げます。

私もそうでしたが、今回の俳優さんの死は衝撃的でした。
自死のようでしたが、これからの活躍を期待されていた人ゆえに、ファンをはじめ仕事関係の人々を含め多くの影響を与えました。

私が一番心配するのは、このような自死が「死」に対する考え方にも影響するということです。命に対する大切さが失われてしまうことです。命とは簡単に手にすることはできません。せっかく頂いた命ですから、大切にしなければなりません。

CATさんのご質問ですが、死んだら会えるということですが、
まず死とは肉体の変化のみであり、物質的には火葬すれば灰になり、土葬しても形はいづれ崩壊していきます。しかし、魂と意識は不滅ですから、言い換えるならば、肉体という乗り物に魂と意識が一体となった状態が生きているということであり、死とは乗り物としての肉体は滅び、魂と意識はそのまま消滅せずに継続されている。という仕組みです。
どのような方法(自死など)でも、状況(病気、ケガ、事故、災害等)でも肉体の活動を維持していくことができなくなった時、死という表現になるのでしょう。

ゆえに、この世では会えなくても次元が変われば会えるとなりますが、しかし、同じ次元ではそれも可能かもしれませんが、多岐にわたる次元では違うとそれは分かりません。
でも、心(意識)の中で通じていると思えば、たとえ返事がなくてもなくても、それでいいのではないでしょうか。

身内でなくても気になっていた方の死というのは辛いもです。しかし、人間はいつかは亡くなるのも自然の摂理です。
身内の死や気になる方の死を通じ、死とはなにか、生きるとはなにかを、このような形で教えてくれているのではないでしょうか。

せめて、こうして生かされている間は、少しでも安穏に楽しく共存していくことを意識することが大切であり、それが人間として誕生した一つの目的でしょう。
CATさんの人生がより善きものでありますに。

またお話ください。

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質問者からのお礼

ちょっとまだ理解することが難しいけれど、自分が死んだ時に会ってもらえて「あなたを目指して頑張りました」と言えるくらい凄い人になれるように頑張ります!彼の分まで作品を届けます!!

「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ