hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

聖人君子のような人になりたい

回答数回答 3
有り難し有り難し 46

おばんです
いつもありがとうございます
質問なのですが、聖人君子になるためには何を努力すればいいと思いますか


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

徳を積むために、四摂法を実践しましょう

曹洞宗の吉田俊英と申します。

素敵な志ですね。ご質問の「聖人君子」という言葉ですが、語源的には中国ですね。中国で代表的な聖人君子としてまず思いつくのが孔子ですね。其の孔子が理想としていたのが、堯と舜という二人の聖天子です。徳を以て民を安んじてきた方々です。
儒教の修行等については、学んでおりませんので、仏教ならばどのようにして徳を積んでいくかという点から、考えたいと思います。

仏教の基本として、まず三法印という教えがあります。三つの基本的な考え方という意味です。
1、諸行無常
すべてのものごとは絶えず変化し、一時として留まることはありません。形あるものはいつか壊れ、命あるものはやがて尽きる。
2、諸法無我
あらゆるものは因縁によって生じたものであり、何一つとして独立して存在するものはない。自分一人で生きているということはなく、他の因縁によって生かされている。
3、涅槃寂静
1の命も時間も限られているということ、2の他者との関係性をよく考えて生きること。この二つをよく理解すれば、執着から解放され安らかに過ごすことができる。

徳を積むことの具体的な実践方法として、四摂法(ししょうほう)という教えがあります。

1、布施 
布施とは、他の人に自分の財力・能力を分け与えること。我々は得てして惜しむ心があります。お金や物を分け与えることを惜しむ気持ち。言葉をかけてあげたり手を貸したあげたりすることを、面倒くさがる気持ち。そういう惜しむ気持ちを捨て去って、自分の力を分け与えましょう。

2、愛語
愛語とは、他の人に慈しみの心・愛情からの言葉をかけること。苦しい時、悲しい時、うれしい時、それぞれのタイミングに即して相手の気持ちに適した言葉をかけてあげることが大事です。

3、利行
利行とは、他の人を利する行為のことです。見返りを求めず、他者の幸福のために手立てを尽くすことです。

4、同事
同事とは、相手の立場に立って考え、行動することです。悲しみ苦しみに打ちひしがれている人に寄り添い、共に悲しみ、共に苦しみ、共に涙することです。

以上の4つを実践することが徳を積むことにつながります。是非実践してみて下さい。但し、実際に実践するとなると、現実には続かない場合も多いんです。仏様に実践することを誓い、仏様に実践を報告するようにしましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

大変ですよ。。。

なんでそんな者に成りたいのか……そこに到る経緯が心配になりますが、聞かないことにします。話したくなったら教えて下さい。
お釈迦様の教えを勉強して。それを愚直に実践する。これに尽きます。
因みに私は、聖人君子ではありません。つまり、その境地に到ったことがありません。そんな私が言っても説得力がありませんが、試みたことは何度もあります。その度に、気が遠くなるほど果てしない道のりだなーと思ったり。悩んで苦しんで、考えて考えて。今ももがいてます。本音と建て前。理想と現実のジレンマ。肩に力が入っているうちは、まだまだなんだと思います。
以上、経験談より。

{{count}}
有り難し
おきもち

初めまして。 精神障害(主に鬱病)を発症して20年を経て寛解した僧侶です。 私が経験してきた苦しみを糧として、僧侶という立場で少しでも誰かの為になれれば幸いです。 共に生き共に栄えましょう!

五戒を守りましょう。

不殺生戒(ふせっしょうかい)
   生き物を故意に殺してはならない。
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
   他人のものを盗んではいけない。
不邪婬戒(ふじゃいんかい)
   不道徳な性行為を行ってはならない。
不妄語戒(ふもうごかい)
   嘘をついてはいけない。
不飲酒戒(ふおんじゅかい)
   酒類を飲んではならない。

当然ですが
法律も道徳も守り
勉学・仕事に励むことです。

{{count}}
有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

質問者からのお礼

ありがとうございます

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ