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徳を積むために、四摂法を実践しましょう
曹洞宗の吉田俊英と申します。
素敵な志ですね。ご質問の「聖人君子」という言葉ですが、語源的には中国ですね。中国で代表的な聖人君子としてまず思いつくのが孔子ですね。其の孔子が理想としていたのが、堯と舜という二人の聖天子です。徳を以て民を安んじてきた方々です。
儒教の修行等については、学んでおりませんので、仏教ならばどのようにして徳を積んでいくかという点から、考えたいと思います。
仏教の基本として、まず三法印という教えがあります。三つの基本的な考え方という意味です。
1、諸行無常
すべてのものごとは絶えず変化し、一時として留まることはありません。形あるものはいつか壊れ、命あるものはやがて尽きる。
2、諸法無我
あらゆるものは因縁によって生じたものであり、何一つとして独立して存在するものはない。自分一人で生きているということはなく、他の因縁によって生かされている。
3、涅槃寂静
1の命も時間も限られているということ、2の他者との関係性をよく考えて生きること。この二つをよく理解すれば、執着から解放され安らかに過ごすことができる。
徳を積むことの具体的な実践方法として、四摂法(ししょうほう)という教えがあります。
1、布施
布施とは、他の人に自分の財力・能力を分け与えること。我々は得てして惜しむ心があります。お金や物を分け与えることを惜しむ気持ち。言葉をかけてあげたり手を貸したあげたりすることを、面倒くさがる気持ち。そういう惜しむ気持ちを捨て去って、自分の力を分け与えましょう。
2、愛語
愛語とは、他の人に慈しみの心・愛情からの言葉をかけること。苦しい時、悲しい時、うれしい時、それぞれのタイミングに即して相手の気持ちに適した言葉をかけてあげることが大事です。
3、利行
利行とは、他の人を利する行為のことです。見返りを求めず、他者の幸福のために手立てを尽くすことです。
4、同事
同事とは、相手の立場に立って考え、行動することです。悲しみ苦しみに打ちひしがれている人に寄り添い、共に悲しみ、共に苦しみ、共に涙することです。
以上の4つを実践することが徳を積むことにつながります。是非実践してみて下さい。但し、実際に実践するとなると、現実には続かない場合も多いんです。仏様に実践することを誓い、仏様に実践を報告するようにしましょう。
大変ですよ。。。
なんでそんな者に成りたいのか……そこに到る経緯が心配になりますが、聞かないことにします。話したくなったら教えて下さい。
お釈迦様の教えを勉強して。それを愚直に実践する。これに尽きます。
因みに私は、聖人君子ではありません。つまり、その境地に到ったことがありません。そんな私が言っても説得力がありませんが、試みたことは何度もあります。その度に、気が遠くなるほど果てしない道のりだなーと思ったり。悩んで苦しんで、考えて考えて。今ももがいてます。本音と建て前。理想と現実のジレンマ。肩に力が入っているうちは、まだまだなんだと思います。
以上、経験談より。
五戒を守りましょう。
不殺生戒(ふせっしょうかい)
生き物を故意に殺してはならない。
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
他人のものを盗んではいけない。
不邪婬戒(ふじゃいんかい)
不道徳な性行為を行ってはならない。
不妄語戒(ふもうごかい)
嘘をついてはいけない。
不飲酒戒(ふおんじゅかい)
酒類を飲んではならない。
当然ですが
法律も道徳も守り
勉学・仕事に励むことです。
質問者からのお礼
ありがとうございます