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憎しみが止まらない

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有り難し有り難し 27

最近になって分かったのですが、自分は憎しみを一度抱いてしまうとその相手に対しての憎しみで心も頭もいっぱいになってしまい、他の事に手が回らなくてなってしまうみたいです。

そんな憎しみを抱いてしまう自分が嫌になり、自殺を考えています。

地獄に行ってでも自殺をして相手を呪い殺せたらなども考えててしまう自分がいます。

何とかこの憎しみと離れるか折り合いをつける方法など助言をください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

執着を手放す努力を

拝読させていただきました。

「憎しみ」という憎悪は誰にでも一度は訪れる事でもあると思います。

人は一人では生きてゆけず、人と人と関わりがある「因」という原因があり、その「因縁」というご縁により、「果」という結果なる因果の法則により、喜びにもなり憎しみにも変わる恐れがあり、紙一重なのです。

仏教では、憎しみなどの苦しみのことを四苦八苦の中にあります「怨憎会苦」と捉えます。
しかしながら、相手は何気に生活していることを考えれば腹立たしくもなってきます。しかし、相手はすでに次の楽しみを過ごしていて、水晶さんは起こった内容に、こだわり、執着してしまっていることで、苦しみ(憎しみ)から抜け出せない状態になっています。

憎しみを耐える忍辱行と捉え、この執着から投げ出してやる気持ちをもってください。

次の楽しみや生き方を見つけたとき、「あんなことで相手を憎んでいたんだ」とちっぽけな悩みへと変わるようにご祈念いたします。

憎んでも何も生まれないし、解決はできないものであり、悪循環の出口が見つかりにくくもなります。

これからも多くの人々と出会い、多くの因縁が生じます。大切なのは心の中にある天使と悪魔の天使を常に優先するようにしてください。

弘法大師(空海)は、このようなお言葉を残してくれています。
「邪見を発起すべからず、善根を断ずるがゆえに」
人は心の中の執着が、人生を苦しみへと運びます。限られた寿命の人生をできる限り多く、楽しみを増幅させていくためにも、憎しみという執着を捨てていきましょう。

曇り空の向こうには、必ず青空がありますように、水晶さんの人生にも必ず、青空がやってくることを信じてください。

合掌

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質問者からのお礼

返信ありがとうございます。
有り難いお言葉が沢山あり、とても心に響きました。

憎しみに囚われず、心に晴れた空をイメージして生きていきます。

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