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過去の過ち、普通に生きて良いか分からない

回答数回答 1
有り難し有り難し 45

はじめまして。
書かせていただきます。長文を申し訳ございません。

自分は過去に様々な過ちを犯しました。
5年前のことです。
当時は楽観的に物事を考えており、周りもやっている・犯罪じゃなければと甘く考え、規則違反を隠れてやってしまっていました。ルールを破っていました。
当時はそこまで深くダメだと認識してなかったのもあり、年齢を重ねるたびに自責の念が強くなりました。

バレてもいませんし、誰かが不幸を患ったことはありません。
しかし、職場の仲間や仲良くしている友人に自分の過去を言わずに、そして普通に日常生活を送って良いのかわからなくなってきました。
反省しても過去は変えられず…
向き合うこと、2度と起こさないこと、他人を許すこと、などなにかと自分で折り合いをつけて生きるしかないとも思っても。。

頭から離れず、ずっと考えてしまって。
全てを失うんじゃないかそわそわしてしまっまり、生きてて良いのか分からなくなってしまいました。
嘘をつくのが苦手で、なんでも正直に話す性格なのか全てを打ち明けてしまったほうが良いのかも分かりません。
事実を伝えたら困らせるかもしれません。

親のため、周りのため、と思いますが。。もう苦しくて分かりません。

自分の引き起こしたことなのに申し訳ございません。

もし宜しければ、お話聞いてみたいと我儘です。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

重荷をシェアできますように

ご相談拝読しました。お一人で抱えてこられてお辛かったですね。

どうぞ思いの丈を語って少しでも荷を下ろしていってください。そしておっしゃる通り過去は変えれませんから、荷は一時的に下ろしてもまた自分で背負っていかねばなりません。ならば、ここでの問答を通して、あなたに荷を背負って歩んでいく力が湧き出ることを願っています。

さて、過ちを犯さない人はいません。そしてこれから先だって私たちは様々な過ちを犯してその罪の重さを抱えて生きていくのでしょう。

その全てを隠すというのと、あえて言う事はしないというのと、嘘をつくというのは違うでしょう。あなたには言う権利も言わない権利もあるのです。それはけして自分を偽る事などではないでしょう。

万が一、もしもバレたりそのような話題になったならばその時に逃げも隠れもせず自分の非を認めたらよいのではないでしょうか。

過去は変えられません。過去を活かす今を生きていきましょう。過ちを犯さないようになるのでなく、自分と同じように過ちを犯してしまう人の立場に身を置いて考えられたり、共に反省したり、経験者として道を示したり、自分を振り返るポイントとしたり、色んな活かし方があるでしょう。

今の成長したあなたの価値観で過去の至らない自分を裁いても救われません。その当時はそうしてしまうような自分だったのです。

これからのあなたが過去のあなたを抱きしめて包んでいけるなら、今この時に過ちに苦しむ他者をも包んでいけるあなたでいられるでしょう。

過去があるから今がある。今これからが過去の意味を変えていく。あなたにはあなたの歩める道を。応援しております。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

お答えいただきありがとうございます。
ずっと頭から離れず、誰にでも相談できる話でもなく、彷徨っていたところにお言葉いただきました。
生きていても良いのかと感じるようになりました。誰かに返していけたらと。

難しい日々ですが、せめて誰かを陥れるようなことは無いように生きていきたいと思いました。
ありがとうございます。

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