メンタルの病と仏教
自律神経失調症、不安障害をかかえております。内科的には特に問題はないのですが、様々な心身の症状に悩まされております。規則正しい生活や食事に気を配っており医師の指示に従って服薬治療中ですが、コロナ禍と在宅勤務という生活スタイルの変化にまだ対応できていないのだと思います。
10年強前に両親を病気で亡くしましたが、両親の闘病中に般若心経と出会い、関連する書物も何冊も読みました。これらを読むことで当時は少し救われた感じがしました。
何かにすがりたくて、最近もまた読み始めておりますが、辛い症状に気がとられて、当時と比べてなかなか頭に入ってこないようです。
仏教の面からメンタルの疾患はどのようにとらえるのでしょうか。心がけについてアドバイスを頂きたく存じます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
臨床心理士をしております
ご相談有難うございます。
私は仏教とメンタルヘルスをライフワークにしようと臨床心理学を学んでまいりました。
コロナ禍によるメンタルヘルスの不調をきたしている方は本当に多いようです。
「仏教の面から」
とのことでしたので、あえて極端な表現をするなら、
『仏様からご覧になれば私たちはみんな病気である』
と言ってもいいのではないかと個人的には考えています。
心が安定して穏やかな状況に、
というのは誰でも分かっているものの、
その生き方できる人はほとんどいないのが現実です。
精神医学的な「病気」というのはあくまで、
医療のなかでとりあえず線引きしたもので、
仏様からご覧になれば医学的には健康な人であっても
危なっかしくご覧になるだろうなと思います。
そこからの立ち直り方、生き方も四諦八正道をはじめ、
いろいろと教えがありますが、それはまたの機会に(^-^)
余談ながら、少し気になったのは、
治療や生活習慣にとても正確に取り組んでおられる印象をうけました。
それももちろん大切なのですが、
あまりにも治療にこだわって生活が縛られることも、
仏教的には「執着」と考えられます。
少し柔軟に楽にお過ごしになることも大切かもしれません。
ご参考になることがあれば幸いですm(__)m
質問者からのお礼
お礼が遅くなり失礼しました。アドバイス有り難うございました。