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死んだ後のこと

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有り難し有り難し 36

私はポジティブな性格でいつ死んでも悔いのない生き方をしてきたつもりでした。母が亡くなった後も、とてつもない大きな悲しみを感じながらも、母はきっと今頃は亡くなった祖父母たちと天国で幸せに暮らしているに違いない、私も死んだらそこに行くわけだから、これからは死ぬ事も怖くないと思っていました。
しかし、最近、仏教に興味を持ったので、少し勉強してみると、死んだ後にみんなが極楽浄土に行けるわけではなく、ほとんどの人はまた生まれ変わってしまうこと。それも、人間に生まれることは滅多にないということではないですか。そう考えると、もう母に会えないのかもと、また落ち込んでしまいました。
悩み相談の答えを読むと、亡くなった方たちは、他の亡くなった家族と幸せに暮らしているから心配ないなどと書かれていますが、それらは単なる気休めなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【報恩】恩に報いる

"単なる気休めなのでしょうか?"
鋭いご質問、誠にありがとうございます。
結局どっちやねん?と尋ねられても、結論から言えば、死後の事は誰にも確かめようがありません。

我々には、修多羅(お経)を頼りに<考える>しか手立てがありません。何を考えるのかというと、死んだ人はどこへ行ったのかということよりも、「残された自分たちが、その後どのような生活を送れば故人のご恩に報いることになるのか」です。ですから、説く対象の【機根】(理解力や状況など)に応じて、話す内容がまるで真反対になる事も往々にしてあり得ます。

ただ私は、あなた様からこのご質問を頂戴するにあたり、私たち僧分の側も相手をちょっと慰めたつもりになって「あの世でまた会える」または「別々のところに行き着く」などと、軽率に言うべきではないと改めて考えさせられました。ありがとうございました。

あなたのお母さんが今どこで何をしておられるのかは、やっぱり確かめようもございません。しかしながら、お母様に育てられたあなたがいつまでも母を恋しがるあまり、現在の生活が浮き足立ってしまったとなれば、いつかはまた会えるとしても、さて、どのツラ下げて会いに行けるというのでしょうか?こんな親不孝はありませんよね。何卒、お母様の御遺訓を大事になさいまして、今日から明日から、また元気に<あなた>を生きていってください。

hasunoha.tenrakuin@gmail.com

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おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
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「また会える世界」があります。大丈夫です。

いろいろな考え方もありますが、大丈夫です。
仏さまは、
すべてのいのちを等しく救ってくださります。

以前に作った動画ですが、ご参考までに。


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有り難し
おきもち

武田正文【臨床心理士、ユーチューバー】
臨床心理士、公認心理師、スクールカウンセラー お坊さんユーチューバー ...
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「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ