一歳の子どもを保育園に預けることへの葛藤
一歳の娘を仕事復帰を理由に4月から保育園に預けます。
生活のため働かなくてはいけないので、頭では子どもを保育園に預けなければいけないとわかっていますし、現実そうしなくてはいけないのですが、どうしても気持ちがもやもやしてしまいます。
一歳になったばかりの娘はまだ言葉は話せませんが、全身で母である私を必要としてくれます。人見知りもあり、私にベッタリです。
こんなに私を必要としてくれている娘を親の都合で一日の大半母親である私といれなくさせるのは可哀想なんじゃないか。
離れたくないと泣く小さな娘を保育園においていくことにメリットはあるんだろうか。
保育園の先生方はプロだと思いますが、当然のことながら娘につきっきりではありません。私と一緒にいれば、それなりにずっと娘をみてあげれるし、きちんと娘のすることに声かけて反応してあげたりもできますが、保育園に入れば集団の中の一人になるので相手にされないこともあるでしょう。そうしたことで娘に寂しい思いをさせるのでは、と不安です。
預けることへの罪悪感や、小さいうちから保育園に預けることで娘にさみしい思いをさせてしまうのではないかという不安がつきまとい、どうしても娘を保育園に預けて仕事へ行くことを悪いことのように思ってしまいます。
日に日に成長していく娘の姿をずっとみていられないことへの淋しさもあります。
保育園に預けて娘に泣かれることを思うと不安で辛いです。保育園入園が近づくにつれ、娘に対してごめんね、という気持ちが増し胸がしめつけられます。
こんな私が心から笑顔で娘を保育園に送り出せるよう、保育園にいかせることに前向きな気持ちになれるような助言をいただければ嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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腹をきめるべきです。
今晩は。
夜分遅くに申し訳ございません。
一歳のお子さまへの深き愛情痛いほどご質問読ませて頂きながら感じさせて頂きました。
生活のために働かなければならず、お子さまを保育園に預けなければならない、確かに私も今、貴女と同じで一歳児の育児中ですが、妻によりすがる姿を見るたびに、子供にとって母親の存在は全ての面に置いて安心な場所、拠り所なんだなぁと感じさせられますし、日々の成長も目まぐるしい程の速さですよね(^-^)ですから、離れる事や成長を見てあげられない淋しさや心配、不安、罪悪感は充分わかります。でも、心配しだしたら次から次へと妄想は沸き、心配、不安などに益々執着してしまばかり…。禅の言葉に「任運自在(にんうんじざい)」と言って「執着心を強く持って行動すると、自分自身の心がかたく縛られ身動きが取れなくなってしまう。だから全ての心配、不安を捨て去り、自然な流れに任せきる事だ。」という言葉がございます。ここは事情が事情なだけに、持ってらっしゃる執着をポイして今の現状に身を任せてビシッと腹をきめるべきです。
メリットに関しましては、お子さまにとっては、お母さんと離れるのは寂しいけれど集団生活をし、沢山の子供たちから色々な刺激を受け家に居た時よりも多くの事を学べたり、吸収出来たり、人見知りも改善されていったりもするのでは…。何よりこの先、集団生活の多い学生生活が続くのですから早めに集団生活に慣らすという点、自立能力がついたりする点でも良いかも知れませんね。又、お母さんにとってもとても寂しく、お辛いことでしょう…。ですが逆に今までずっと一緒に居た分、離れる事で育児とは別の外での仕事をされる事で気分転換が出来、より一層育児に愛を注いで集中できるというそれぞれのメリットがあるのではと思います。
預ける事は不安でしょうが慣れが解決してくれるはずです。お母様も、お子さまが保育園から帰ってきたら毎日、沢山誉めて、沢山声をかけてあげたり、一緒に居る間は一杯甘えさせてあげて下さい。その様にしてお子さまの心を補ってあげてはどうでしょうか?お子さまも、お母さんの元を離れて初めての集団生活、お母様も育児と仕事の両立、お互い初めてのことだらけです。お互いがお互い「今、頑張ってるんだ!」の気持ちを胸に前進されることをお祈り致しております。
育児に仕事に体調崩されぬよう頑張って下さい。 隆介 合掌
かわい子には旅をさせよ
実は相談者さんと同じ悩みを持ったことがあります。
うちの場合、長女を生後3ヶ月で預けないといけなくなりました。
3歳までは親が見るものだとか、子供が寂しがるとか、色々なことを周りもいってきました。
ですが、今とてもいい子に育った長女といて思うことがあります。
一つは、長い時間一緒にいる=愛情ではないということです。
普段一緒に入れない分、休みの日はいろんなことをしました。たくさん外で遊びました。子供と過ごす時間を不満に思うことなんてありませんでした。
世間を見渡すと、ずっと一緒にいても辛そうな人とか、いませんか?
子供も、親以外の人と過ごすことで、色んなことを覚えました。親以外からもしっかり学ぶんですよ。親が思っている以上に環境にも適応していきますしね(^-^)
かわい子には旅をさせよと書いたのは、まずそのことがあるからです。
もう一つは、子供は親のモノではないということです。
どんなに小さくても、子は子の人生と寿命と目標があります。私は「仏さまから預かっている命」と思っています。
だから、親がこうしたい!って思いをなるべく子供にぶつけないようにしています。
もちろん、大好きな母親と離れるのは、しばらく寂しいのは間違いないでしょう。
でも、その経験で子供は学び、強くなっていきますし、親は親で一緒に入れる時間に精一杯力を注げるはずです!
子は親のおかげで成長できますが、親もまた子のおかげで、親として成長していけます。
寂しいけれども、子供と一緒に成長していって欲しいと思います。
質問者からのお礼
親切に回答していただき、ありがとうございました。
お坊さんの回答をもらい、娘を保育園に預けることに少し前向きになれました。
お坊さん自身の娘さんの話にも勇気付けられましたし、腹をくくれとのエールも力強く感じました。
執着心をもって行動すると、身動きがとれなくなる、流れを身を任せるという言葉にも納得できました。元々優柔不断て何か選択する時にはいつも、あっちの方がよかったのではと踏ん切りをつけれず思い悩むことがよくあります。決まったことに身を任せて、しっかり仕事も子育てもがんばっていこうと思えました。
きっとそれが娘にとってもいいことなんだ、と信じて。
それでも、いざ保育園に預けると気持ちが揺れてしまうこともあるかと思いますが、その度にお坊さんからいただいた言葉を思い出したいと思います。
お忙しいのに、私の相談にのっていただき本当にありがとうございました。