教えて下さい。
今年2月に父が急死しました。父と言っても母の再婚相手で養子縁組などしておらず、戸籍上では他人です。
父は高校卒業後、進学・就職の為家を離れて現在の場所を終の棲家とし、生家よりお仏壇を移動しておりましたが、母には仏事全般に関わらせてなく(再婚した時はお互い50代でご先祖さまは何年も前にお亡くなりになっており、母の性格上自分が関わりたくないことを強く拒絶する傾向にある為)
生前、「お前には迷惑や面倒をかけないから」と良く母に言ってたそうです。
きっと聡明な父は、1人で抱えてやってきたんだと思います。
今までもお仏壇にはお水を供えてお花や果物を供えてはいたようですが、
私が「ご飯やお茶は?」と尋ねると、「今までお水だけでいい!って言われてたから、しなくていい」と言います。
この度、母と一緒に暮すようになった為、今後は出来る限りきちんとしていきたいので、足らない仏具は買い足し、毎朝ご飯とお茶をお供えするようにしました。
私の育った環境が宗教とはほぼ無縁だった為知らないことばかりで、今ネットで調べたりしながら勉強中です。
ご先祖様のお墓も遠方で(車で3時間程の隣県)私は数回お参りに行った程度です。菩提寺には行ったことはありません。母も無いと思います。
父の葬儀も同じ宗派の近くのお寺を探してお願いしました。
今後、父のお墓はどうするか?ご先祖さまのことはどうするか?いろいろありますのでその都度相談させて頂きたいのですが
とりあえず、毎日のお供えやお勤めはどうすればよいのでしょか?
調べてみますと、ご飯とお茶とお水の両方という意見もありますし、お茶かお水のどちらかとの意見もあります。
お経本はお寺さんより頂きましたが、今まで触れる機会がなかったので
どこをどう唱えればよいかもわかりません。お寺さんに尋ねることを母が嫌がります。(きっと、年齢的にも何も知らないと思われることが嫌なんだと思います)
父を亡くして日も浅いので、母に意見するつもりはありません。母の自尊心を傷付けないようにしながら、私が出来ることからやっていきたいのです。
父方の親戚付き合いもあまり無いので尋ねる事も出来ません。
宗派は真言宗です。
お世話になった父の為これからいろいろ勉強していきたいので、よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ぜひお寺へお電話を
初めまして真言宗の僧侶です。
急逝されたお父さまの為に、よくがんばっていらっしゃいますね。戸籍上は他人とはいえ、お父さまに対する「聡明な」、「世話になった」という言葉に青い海さんのお人柄を感じます。
今はお茶とご飯をお供えとのことですが、それで充分です。朝食がパンの方ならパンを小さく切ってお供えしてもいいと思います。ご命日や、お盆、お彼岸など特別な日は、お菓子や果物などもいいですね。
お勤めですが、お経本にある般若心経というお経をお唱えください。時間がなかなか取れない日もあろうかと存じます。そんな時は光明真言というご真言や、お父さまのお戒名の上に南無(なむ)という言葉をつけて、南無○○○○…と三遍お唱えいただければ結構です。
ご葬儀でお世話になったお寺さんにいろいろ質問することは全くもって恥ずかしいことなどありません。その為に大勢の僧侶がいるのです。電話番号が分かるのであれば、直接お電話してご質問し、ご住職に「母を傷つけたくないので内密に」と御願いすればそれでよいと思いますよ。
生きた供養もご一緒に。
あらゆる宗教は宗派、ラベルが異なると言えど、心の働きかけ自体が宗教的行為であるかどうかが重要なのです。
きっちりとしたルールにのっとって水、ご飯、御茶をあげたとしても、
「あげときゃいいや」的なあげ方では宗教的ではないですね。
あなたが亡き人に気持ちを向けたい、供養したい、という気持ちが先であって、作法がどうこうではないと思います。
あなたの今の最大の供養はその気難しいお母ちゃんをうまく善きみち、よき心に導ける力をつけることだと思いますよ。(^_^ )
寄り添うこと、責めない事、そっとしておくこと、手助けしてあげること。
これらを具体的にやってみてください。
御供養につきまして
青い海様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
この度は、お父様の急逝、誠にお悔やみ申し上げます。どうかご先祖様の御供養、お父様の御供養をしっかりとなさって頂けましたらと存じております。
御供養ということの形式に関しましては、下記の問いにて「荘厳」について述べさせて頂きました。
問い「生前の写真にお供え物をする事 再問」
http://hasunoha.jp/questions/445
また、下記の問いにて少しだけ真言宗の御供養について扱わせて頂いております。
問い「供養について」
http://hasunoha.jp/questions/140
もちろん、正式な真言宗の御供養につきましては、やはり、お葬儀でお世話になったお寺さんか菩提寺様にお伺い致して調えていかれるのが最も宜しいのではないかとは存じております。また、本山が高野山真言宗・金剛峯寺様でありましたら本山のサイトの内容も色々と参考になるのではないかと存じております。
高野山真言宗 総本山金剛峯寺
http://www.koyasan.or.jp/
檀信徒のお勤めと作法
http://www.koyasan.or.jp/shingonshu/danshinto.html
お葬儀でお世話になったお寺さんから頂きましたお経本は下記ページにあります「仏前勤行次第」でしょうかね。。
「仏前勤行次第」
https://www.kouya-inc.co.jp/shop/?94,%E4%BB%8F%E5%89%8D%E5%8B%A4%E8%A1%8C%E6%AC%A1%E7%AC%AC
お経の読み方はそれぞれでございますが、下記のYoutubeのページは少し参考になるのではないかとは存じます。
「真言宗 在家仏前勤行次第」
http://www.youtube.com/watch?v=ADzToYOrxug
どうしてもわからないことは、高野山真言宗・総本山金剛峯寺のサイトから問い合わせることもできそうです。
https://www.koyasan.or.jp/contact/index.html
どうぞ、これから真言宗のことはもちろんながら、仏教についての学びを進めて頂いて、その学ばれたことを日常の行いにも色々と活かして頂けましたらと存じております。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
増田さま、回答いただきありがとうございます。お世話になったお寺さんには葬儀の翌日初めてお伺いしたのですが、思っていたよりもあまりに立派なお寺さんだったのでびっくりし、見ず知らずの者の葬儀をよく引き受けて下さったと、恐縮した次第です。あれこれ教えて頂くのは失礼かなぁ~と思っていました。
日々のお勤めも無理しないようやっていきたいと思います。般若心経は下手だなぁ~!と父もご先祖さまも笑っていらっしゃるような気がします(笑)
丹下さま、回答いただきありがとうございます。丹下さまのおっしゃる通りですよね。父は誰よりも母の事を理解していたと思うので、今後の母の事・私達娘と母との関係を心配してるのではと思います。
その為にも、丹下さまのおっしゃる事を実践していかねばいけませんね。それが、一番父を安心させる事に繋がりますよね。
時には、母とぶつかりそうになったり腹の立つこともあるでしょうが、頑張ってみます。
この度の増田さまや丹下さまのご意見をふまえて、日々心を込めてお勤めさせていただこうと思います。
川口さま、教えて頂いたサイト拝見致しました。大変役に立ちました。
高野山真言宗 総本山金剛峯寺 のHPに心の相談員養成講座という欄に目が留まりました。
すでに締め切りは過ぎていましたが、もし来年も募集があれば受けてみたいと思いました。
ありがとうございました。今まで、宗教とはほぼ無縁でしたが日々の生活に役立てることを学んでいきたいと思います。