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徳のある人ってどんな人ですか?

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有り難し有り難し 223

こんにちは。
私は最近「徳のある人」になりたいと考えることがあります。

しかし、徳のある人=虚栄心のない人、尊敬される人
というイメージがあるので、「徳の高い人になって見くびられたくない。」
という気持ちがある私はなれないのかなと悩むことがあります。

ここで、質問なのですが
・「徳のある人」とはどんな人ですか?
・どういったことを心がければ近づけますか?

是非回答の程、よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

陰徳(いんとく)を積むのがオススメ

徳のある人(得のあるじゃないですよね?)
いい心がけだと思います!

自業自得(自らの行いの結果を自らが受ける)
この言葉は悪い時にのみ使っていますが、いい行いの時にも使います。

さて、徳のある人は、徳のある行動を取る人です。
徳のある行動とは、まぁつまりイイコトです。

さて、ではここでひとつ例をあげてみましょう。

イイコトで「ゴミ拾い」をするとしましょう。イイコトなので「徳」が貯まります。
そのゴミ拾いの行いを、誰かに褒められるとしましょう。
すると、その「徳」貯金は、褒められることで消費されるそうです。

なのでイイコトを、なるべく人に褒められず、目立たずにする…
これが最高の「徳」貯金になります。これを「陰徳を積む」といいます。

心がけると、誰にでもできます。

でも、ある意味、誰でもできるものじゃありません。

なぜなら「徳」貯金の結果はすぐに目に見えて現れないからです。
だからすぐ止めたくなります。

この徳貯金、利子も大きいみたいですよ♪
頑張って、徳のある人を目指して頂きたいです(^_^)

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おきもち

困っている人や悩んでいる人にとって、仏さまの教えが少しでも良薬となれること...
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徳の高い人になって尊敬されたいという気持ちを捨てて

 『「徳の高い人になって見くびられたくない」という気持ち』があるうちは、徳の高い人にはなれません。

 徳の高い人というのは、自分の損得を勘定にいれず、人のためになることを黙々とやっている人のことだと思います。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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ジミトクドセンドタ

自未得度先度他といいます。
自分が悟りを得ていようが得ていまいが、誰かのためにお役立ちすることを提供すること。
カンタンに言うとケチな野郎になるな、ということです。
布施、愛語、利行、同事という実践があります。
布施…こびへつらいなく真実を提供。貪らずできる限りのことを相手に施こす。
愛語…仏の前ではみな赤子。赤子同士、互いに上下優劣無く慈愛の言葉を施し、行動する。
利行…相手のためになるようなことを進んで行動する。
同事…自他の隔てなしに他者に同じ目線で行動する。
カンタンに言うとケチな野郎なるなということです。
千手観音を念じて行動してください。手が沢山あるからオーラのようでしょう。後光、徳の光です。
昔私がお世話になった原宿のお寺で長泉寺というお寺がありましてね。
住職さんは、私が勉強のため日本を貸してほしいとお願いすると何でも貸して下さった。
東京のお寺ということもあってかお手伝いに行くとお金も結構な額を頂いた。
昨今のお金持ちさんにはけちんぼさんが多い。勿論けちんぼさんだからお金持ちなのですが。自分の所にだけお金を使おうとする。根性が吝嗇=ケチなのです。
度量のある人は、モノでも教えでもお金でも惜しげなく供養する。
私の尊敬する老師は教えにも、人を導くのにも出し惜しみがない。
本山の高職に居た有名寺院に入った和尚さんには、出し惜しみがあったのを覚えています。
そういう人間には解くも魅力も感じないのです。
だから簡単に言うとケチな野郎になるなということです。笑

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おきもち

質問者からのお礼

なるほど、とても分かりやすい説明をありがとうございます。
私も「徳」貯金を今から始めてみます!

とても素晴らしい回答をくださりありがたく思います!
我が身の可愛さに徳の高い人になることは出来ないことがわかりました。
徳のある人になることは大変だと思いますが
他人に対して物事を惜しまないような人になれるよう日々精進いたします!

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ