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夫が好きではなくなってしまいました。

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はじめまして。夫を今までのように好きでいられず、毎日辛いのでご相談させてください。

私は現在25歳で、同い年の夫、今年7月に生まれた長女と3人暮らしです。夫は会社の同期で、同棲を始めて約1年半後に妊娠し、入籍しました(いわゆる授かり婚です)。

妊娠が発覚した頃から、なんとなく夫をそれまでと同じように見られなくなっていることを感じていました。『好き』という気持ちがだんだん薄まっていく感覚です。

出産し、育児を始めてから、ますます夫を好きではなくなってきてしまいました。夫自身は、付き合っていた頃から何も変わっておらず、私と娘のことを心から愛してくれていて、それは一緒にいて伝わります。でも私は何故か、どんどん夫のことが嫌いになっていきます。夫が何をしてもイライラするし、愛情表現をされても気持ち悪いとさえ思ってしまいます。

私は最悪なことに、その気持ちを態度に出してしまい、夫は『私にまた好きになってほしいから!』と、本当に色々と気を遣ってくれます。でもそれすら、煩わしいと思ってしまいます。

自分はなんて最悪な人間なんだろうと思います。前みたいに夫を好きになりたい、でも(この表現が合っているか分かりませんが)生理的にどうしてもイライラし、好きになれません。

娘も生まれたばかりで、二人仲良く子育てをしていきたいのに、夫の行動すべてに『いや、そうじゃなくて…』『なんでそんなことするかなあ…』といちいちイライラします。娘のことは本当に愛しいので、こんなこと思いたくもないですが、『なんで結婚したんだろう』『妊娠しなければよかった』(自己責任なのは重々承知です)とさえ考えてしまいます。

妊娠・出産でホルモンバランスが乱れて、夫や周りの人にイライラするのはよくあると聞いたことはありますが、このままではお互いに辛いです。もういっそのこと別れてしまったほうが楽なのではないかとも考えています。夫に非があるわけでもないので、余計に悩ましいです。

どうか助けてください。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

恋愛は愛は本能ですが、夫婦の愛は作るもの。

みりひさん、こんにちは。

子供ができてから、夫がどんどん愛せなくなってきたのですね。
それは良くあることです。ホルモンバランスの不安定もありますが、本能である恋愛ホルモンが出ているのは3年。そして女性は妊娠出産すると、愛情を男から子供に向かう様に幸せホルモンが変わります。その度合いによって夫が嫌いになることは良くあることなのです。だから、夫婦は恋人と違って、簡単に別れられないように契約でのお付き合いをするのです。本能では好きでなくなっても、子育てのために、理性で夫を愛し付き合っていくことが夫婦の大切な目標でもあります。すると本能ではない人間性を愛することができる本当の愛が育つのです。そのためには自分も含めお互いの人間性の向上が必要になってきます。相手だけでなく、人に愛されるような人間になる。その事が大切ですね。夫と触れ合うのが辛ければ、少し距離を取って夫婦生活をしてもいいでしょう。たとえば趣味を楽しくして夫との付き合いの辛さを軽減させるのもいいですね。

夫に不貞がない限り、子育てが終わるまでは、どうすれば夫と楽しく生活ができるか?考え実践しながら、夫婦生活を送ることが大切です。それで一度チャレンジしてみてください。

もしどうしてもダメ、ノイローゼになるぐらいに、夫婦生活に支障が出てきてしまうのであれば、またご相談ください。その時はどうすれば良いか考えていきましょう。

応援します。頑張りましょう。合掌

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あと1年は様子をみて

難しい悩みですね。
あなたが極端に怒りやすい性格の場合は、仮に離婚して他の男性と付き合ったとしても、結局同じことを繰り返してしまう可能性もあります。(誰が相手でもムカついてしまう。)
一方、旦那さんが極端に嫌な性格の男性、醜い男性であるなら、あなたの拒否反応もまぁ仕方ないのかもしれません。
そもそも仏教では、「身体は不浄である」と言います。
私達の肉体は本来は汚くて気持ち悪い物体の集合体なのです。
ただ、恋愛感情や性欲で頭が麻痺しているときは不浄な男性に触られても平気だし、子どもの可愛いさに頭が麻痺しているときは赤ちゃんのウンチを触っても平気なのです。
他人の肉体だけでなく自分自身の身体でさえ、本来は汚いもの、執着に値しない腐っていく肉塊なのです。
そう考えると、あなたが冷静な頭で見るときは、旦那さんを気持ち悪く感じるのは普通なのです。
ただ、夫婦のスキンシップのために意識的に性欲スイッチをオンにする工夫もできるでしょう。部屋を暗くしてお互いの醜さを見えにくくするとか。
また、怒りの気分の原因は、あなたが脳内で繰り広げる妄想・雑念が大半です。
考えなくてよいことまで考えるからムカついてしまう。
そうだとすれば、旦那さんがどんなに素敵な人であっても、また、可愛いいお子さん相手でさえ、あなたが脳内で怒りを増幅してしまえばムカついてしまいます。
しかし、心は瞬間ごとに浮かんで消えていく、瞬間ごとに新しい心ですから、頭が妄想・雑念を手放せば、怒りは数秒で消えます。
ということで、
「身体は不浄」
「怒りの原因は妄想・雑念」
「心は瞬間ごとに浮かんで消える」
という3項目を理解した上で、うまくやっていける許容範囲内の旦那さんであるかどうか、せめてあと1年くらいは様子を見てみましょう。
その間に、あなた自身の心も変化するかもしれませんし。
それでも我慢できない旦那さんなら、まだお若い二人なので、よくよく話し合って同意の上で、お互いに新しい人生に旅立つのも仕方ないと思います。
旦那さんにも、あなたよりもずっと魅力的な女性が現れる可能性がありますからね。
【オマケ】なお、子どもに激しい夫婦喧嘩を見せることは、子どもへの心理的虐待、つまり児童虐待の一種になる場合があります。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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