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彼氏の病気

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長年片思いをしたのち、思いが通じて3か月。幸せの絶頂で、彼に末期癌が分かりました。余命は抗がん剤次第で半年といわれています。

彼は30歳ほど年上の職場の上司です。彼がいない事で、職場はぐちゃぐちゃです。私が彼と交際していることを知っている人はいません。

末期癌が分かり、翌日からは抗がん剤をスタートし、みるみる環境は変わりました。副作用も強く20キロ近く体重も減り、仕事も出来る状態ではなくなりました。本人も思っていた以上に環境が変わったのだと思います。

報告を受けたとき、私は想像を絶する恐怖と共に、彼の死を覚悟しました。
そのうえで、伝えたい気持ちを伝えました。
それに対し彼は、〇〇さんは「諦めない」と言ってくれたよ。
〇〇さんは「お前なら大丈夫」と言ってくれたよ。と前向きなお話をしてくれた人の話をします。
あぁ。これから治療と闘う彼を応援できなくてどうする。と自分の考え方を変える努力をしました。

抗がん剤が進む中で、彼が苦しい思いをしていましたが、上記の内容を考えて、少しでも前向きになれる声掛けをしました。
それに対して彼からは「そんな事言われても無理だよ」との返答。
タイミングを間違えたのでしょうが難しいと思いました。

何より辛いのは彼なので、そのような心境になるのも分かりますし、その思いに寄り添いたいのですが、私もまだまだ人生経験が浅いもので、どうすればよいのか分かりません。彼と同じ年まで生きていれば、もっと違う事が言えたのかな。
同世代で癌克服した仲間との話などを聞くととてもついていけません。

彼から来る病状の報告に一喜一憂する自分はなんて幼いのだろう。結局自分が大事で何も出来ないと涙が出ます。

今の状況を考えると、彼にとって私は不安を煽っているだけなのかもしれません。最初は、甘えてくれているのかな?と思っていましたが、最近は自分の発言に自信が持てません。

何か言っては後悔と号泣の繰り返し。挙句の果てに、メールが来ることが怖くなっています。そんな状況が悲しいです。愛しているのに。

彼に貰ったプレゼントを無意識の内にごみ袋に入れていて驚きました。
全く何も食べられなくなったり、永遠食べ続けたり、お酒の量も増え、眠るまで飲み続けています。自分自身の事も怖いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

はじめまして、ろーずさん

こんにちは、北海道白老のはくりょうと申します。
ろーずさんのお悩み、読ませていただきました。
なんともお辛い状況なのですね。
ひとの寿命…こればかりはどうする事もできないものです。

心優しきろーずさんはろーずさんの、できる事やりたい事やってあげたい事をさせてもらってください。

楽しい時間も悲しい愛も、すべてろーずさんの心の為の経験でありたましいの学びとなるのです。

プロフィール拝見しました。僕のような半端坊主より、よほど分かってらっしゃるではありませんか。

後悔、号泣、多くていいではありませんか。不安、心配、あってもいいではないですか。
彼と共にあることで、ろーずさんも大きく成長できそうです。

ろーずさんのこころの安らぎと彼の穏やかなる闘病を、心よりお祈りいたしております。
        はくりょう拝

12月3日 追伸
 こんにちは、ろーずさん。 お返事どうもありがとうございました。また、返信遅くなり申し訳ありません。
お辛い日々とは思いますが、肩を落とさず、かと言って肩の力は抜いて、そのままのろーずさんでいてください。
「一瞬でも多く彼が笑えるよう支えたい」のろーずさんの尊いお言葉に、こちらも救われる思いがいたします。
彼氏さんは病の克服に、ろーずさんは成長に、そして僕は精進修行に、共に投げ出すことなく進んで参りましょう。
                はくりょう再拝

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健康・元気・笑顔のスチャラカ坊主
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励ましよりも共感を

ろーずさん、はじめまして。質問を拝読しました。

ろーずさんの思いが通じて3か月で彼に末期癌が分かり余命も半年ぐらいなのですね。残された時間にろーずさんに何ができるのかと悩んでおられることと思います。

ろーずさんの前向きになれる言葉がけが彼にとって負担になることもあるのですね。

彼にとって短い時間でもろーずさんと過ごす日々が貴重になります。励ましよりも喜怒哀楽を共にすることが何より必要だと思います。

ろーずさんにできることは最後まで彼に寄り添うことです。一緒に大泣きして、一緒に喜んだ時間を作ってください。

ろーずさんが彼とかけがえのない時間を過ごすことができることを祈念しております。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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質問者からのお礼

はくりょう様。ご回答ありがとうございます。
整理がつかない日々が続き、お礼も遅くなり申し訳ございません。
ありがとうございます。私が日々抱えている後悔、不安、心配を負の感情ではなく「いいではないですか」と言って頂き、気持ちが楽になりました。
また、私の心の経験、成長と言って頂き。。彼も私の成長を願っている人なので救われた思いです。
本当にありがとうございます。
こういった時。正解の言葉は無いのだと毎日感じています。私が感じた言葉を送っても、考え抜いた言葉を送ってもマイナスになったり。かといって、ふとした言葉がプラスになったり。私はこれからも彼といる限り毎日悩み毎日後悔すると思います。それは好きだからこそ。そう思い、後悔のない日々を過ごそうと思いました。
最後に「穏やかなる闘病」この言葉に涙が出ました。彼にとっての抗がん剤は、頑張って頑張って打ちまくるって感じで、副作用があればあるほど癌が死ぬって思い込んでいます。もちろん。それが生きる上での意欲につながるのなら良いのですが。私も穏やかなる闘病を願っています。これは、彼が選んだ生き方なので、もしかしたら今の状態こそが穏やか、、なのかもしれませんけど。
私は一瞬でも多く彼が笑えるよう支えたい。そう思いました。
ありがとうございます。

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

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