両親が他界し、実家で独りでつらい
一昨年の8月末に母が4年のガン闘病の末、病院で亡くなりました。そして昨年の12月初旬に、父が自宅で突然死しました。
父は亡くなる2週間前に呼吸がおかしい、上半身が怠い、背中が痛く倒れ込むなど症状があり病院へ行きましたが、コロナを疑われ2週間自宅待機を言われてしまい、何もされず帰宅。
2週間後の診察日にも何も検査されず、持病の高血圧の薬だけ出されて帰宅し、その日の夜に心筋梗塞を起こし亡くなりました。
このご時世ですから、医師を恨みたく無いのですが、どうしても恨んでしまいます。なぜ、しっかりと心臓の検査をしてくれなかったのか…。
そして、父へセカンドオピニオンを勧めなかった事、倒れた時に救急車を呼ばなかった事など、あの時私がしっかりしていれば、救えた命なのに!と後悔と罪悪感で切り裂かれそうです。
母が亡くなるとき、「お父さんをよろしくね」と約束したのに、守れなかった事、父はちゃんと私に体の不調を訴え、どうにかならないか助けを求めていたのに、手を差し伸べてあげなかった事、など、取り返しのつかない酷い事をしてしまったと、毎日泣いています。
私には兄と妹がおりますが、二人とも数年前結婚をし実家を出ているため、今私は実家に独りぼっちになってしまいました。
両親の面影のある物に囲まれているはずなのに、見ていると、とても苦しくて悲しくてつらいです。
母の看病を頑張り、父との生活も長生きさせてあげたいと、努力していたつもりですが、二人とも立て続けにに亡くなり、努力してもどうにもならないと、絶望感でいっぱいです。
昨日49日法要が済みましたが、心の中が、様々な感情で張り裂けそうです。終いには、両親の元に行きたいとさえ思ってしまいます。
この悲しみや罪悪感、孤独感を癒していくには何をどうしたら良いのでしょうか…。
長い文章になり、自分勝手な事を書いてしまいましたが、よろしくお願いいたします。
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いつかは自分も死ぬ身。両親の孝行のために幸せに生きる努力を!
鈴子さん、こんにちは。金剛座寺住職の染川智勇と申します。
ご両親が相次いでお亡くなりになられたのです。お悔やみ申し上げます。
でも、早い遅い関係なく、親もいつかなくなります。そして私もそうでしたが、仏教の教え、諸行無常・会者定離の教えを学んでいても、実際に亡くなると、悲しみの心は抑えられませんでした。
あなたが両親と離れて悲しいように、両親もまたあなたと離れて悲しいのです。一番の親孝行はあなたが幸せになること。あなたが悲しめば悲しむほど、ご両親は心配でならないでしょう。辛い時には仏壇でお経を読みましょう。難しければお念仏をたくさんあげてもかまいません。心が必ず落ち着いてくると思います。
一休さんの辞世の句に、「今死んだ、どこにも行かぬ、ここにおる。探しはするな、声は出さぬぞ」
という歌があります。あなたが両親の事を忘れなければ、両親は永遠にあなたの近く、心の中に生きているのです。私は親孝行できなかった人間ですが、毎日仏壇の前で両親に語り掛けます。「お寺復興頑張ってるから、見守ってくれや」と。
死ぬなんて、一番の親不孝です。あなたは両親の思いがかけられているのです。少しずつでかまわないので前を向いていきましょう。
応援します。合掌
質問者からのお礼
染川智勇様
真摯な回答をいただきありがとうございます。泣きながらお言葉を読み返しております。
親族、友人が少ないうえに、コロナの影響で人に会えず、自分の気持ちを聞いてもらえる場所を探しておりました。
まだ悲しみや寂しさは無くなりませんが、教えていただいたお言葉で、今も心は両親と共にいるのだと思うと、少し前を見れるような気がします。
両親の葬儀や法要を兄妹と協力して行った事で、幸いにも私には兄妹がいるんだと、両親以外の家族の大切さにも気づく事ができました。
お仏壇に並んだ両親の位牌や写真を眺めると、立ち上がれず涙が止まりませんが、これからも1日1日を生きていきますと手を合わせる事が出来ました。
私自身が幸せになる、前を向いて生きていく。
明るい方を見て生きていける気がしました。
暖かいお言葉をいただきまして、本当にありがとうございました。