子供を健やかに育てたい
また相談に乗ってください。
最近のニュースなどで、年齢に限らず些細な事でキレて人を殺めてしまう事件が多い気がして心が痛みます。
加害者がどういう家庭環境で育ったのか、どういうしつけで育ったのか、すごく気になります。本音を言うと、自分の子供がそのような人間になってほしくない、今親として子供にどう接すればベストなのか悩んでいます。
育児本などで自己肯定感が大事とよく書かれていますが、私自身親から褒められた事もなく、自信が無いまま今まで生きてきたので、子供に自信をつけさせてあげる術もいまいちよくわからないです。
子供が思いやりのある、自信を持った人間に育つにはどうすれば良いでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
早寝早起きと共感
今日、歯科医の友人と、子育てについての話をたまたましていたのですが、その中で、子供は、なんといっても早寝早起きが一番大切という話になりました。早く寝ることで成長ホルモンが分泌され、心も体も健やかに成長するそうです。遅くとも9時には就寝させましょう。また早寝早起きは、歯磨き以上に虫歯予防になるとの事。
あとはスマホをさせない、というのも大切だそうです。スマホをやるあの姿勢は体に悪く、姿勢が歪むと心も歪む!と歯科医師の彼は力説していました。
ほめ方がわからない、との事ですが、ほめようとするのではなく、共感する気持ちを持つのが大切かと思います。出来るようになった事を一緒に喜ぶのです。親が喜べばがんばります。できなかったときは、叱らず、一緒に「あーあ、でもまたがんばろう」って言えば、素直にがんばります。
素敵なお子様に育つといいですね。
善いバランス・・
りんご様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
何事も大切となるのは、善いバランス、仏教的に申せば「中道」になるのではないかと存じます。
そのためには極端を避ける必要がございます。
広い、大きな視野で物事の本質を見れるようにしてあげていくことで、自然に思いやりの心や、己の本質も理解しての自信も持てていけるようになるのではないかと存じます。
しかし、その思いやりや自信というものも、偏見や独り善がり、自己満足に留まってしまっているようであっては、他に迷惑の掛かる歪なものになりかねません。
多様な価値観を学び、認め、尊重していけるような環境を調えてあげることで、バランス感覚に優れた良い成長も見込めていけるのではないかと存じます。
善い意味でも悪い意味でも、子どもに多大な影響を与える親による価値観の押しつけが、最もいけないことになります。
できるだけ多種多様なる価値観について学べていけるように、どうぞ調えてあげられてみて下さいませ。
健やかなご成長を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
光禪様
お返事ありがとうございます。
早寝早起き、スマホ…シンプルですけど大事な事ですよね。ついつい夜更かしさせたり、暇をもて余す時にスマホを与えたりしていたので少々耳が痛いです。今一度気持ちを引き締めて日々の生活を健全に過ごしていこうと思います。
それと共感する気持ち。ハッとさせられました。私自身も心の奥で誰かに共感してほしい、受け入れてほしいと常に思っていたのだなと気付かされました。そういう存在がいるだけで、心も穏やかになれますしね。私も我が子にとって心の拠り所となる存在でいたいと強く思いました。
とても温かいご意見ありがとうございました。
川口 英俊様
お返事ありがとうございます。
「中道」という言葉は初めて知りました。
何事も善いバランスが大切、頭では理解しているつもりでもなかなかそのバランスを保つというのは難しいですね。
特に子供に関しては私の価値観を押し付けまくってます(笑)子供が自らの生き方、価値観を選びとっていく力が育つように、意識して視野を広げるサポートをしてあげたいなと思いました。きっとそれが自信にもつながっていくのでしょうね。また行き詰まった時は「中道」という言葉を心に留めながら頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。