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収入が少ない=大人ではない のか

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有り難し有り難し 23

一度ご相談しましたがまた傷ついたのでご相談させて下さい。

仲間と食事をし会費は割り勘で約4300円でした。
私はお酒を飲まないし、女性だし、非正規労働者で生活は厳しいですが、きちんと会費を全額払いました。
その中に4000円しか払わず合計の領収書をもらった人がいました。
私がカードでたてかえていて帰宅して千円足りないのに気づきました。
モヤモヤしてメンバーのひとりに言ったところ、終わったことをゴタゴタ言う方が違法行為より(その方は金額まで空欄の領収書を切らせたことがある)最低。君の本質は最低。嫌い、大嫌い、と罵倒されてしまいました。
傷ついただけでなく、その方のお仕事上、違法行為に対しての考え方がありえないことにもショックを受けました。

傷ついたと伝えても「受け取り方の心の問題」「傷つく方が悪い」「最低を最低と受けとるのは最低を通り越して残念」と。
そして、大人なら飲み会に行くときはお財布に20000円は入れていく。それが大人。他の人に聞いてみろ。それができないなら参加するな。と言われました。
大切なのはお財布の中にいくら入ってるかではなくきちんと会費を払うことではないのでしょうか。
私はちゃんとひとり分払っているのに半人前扱いされました。

さらに口撃は家族にまで及びました。
私のかけた心配で老親が体調を崩したのでこれ以上心配をかけないようにしているのに「心配かけてお父さんが死んでも親ならそれが本望」「やさしさのかけらもない、やさしさのかけらもない」「ひどい母親。そんな母親いんの?」と。
こどもの手を借りずひとりで父を看ている母の、どこがひどい母親なのでしょうか。

私は彼に敬語で話しています。年齢も立場(非正規労働者を絶対に蔑んではいけない方)も上の方です。

その方は「きょうだいげんかや男同士なら最低なんて普通に言う」とのことでしたが、私は人を傷つける言葉はダメだと教わり周りにもそういう言葉を投げつける人はいませんでした。
幼い甥からは「嫌いっていったら傷つくから苦手っていうの」と教わりました。

彼は「仏教では喜怒哀楽すべてを尊重するので、自分の魂の叫びのまま、感情のままに発言行動する。そして後悔はしない」「どんなときも自分の感情を一番大切にしている」とおっしゃり実践されています。
その結果、傷けた人に「傷つく方が悪い」と...そういうものでしょうか


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

2つの点からアドバイスします

こんにちは。

前回と引っかかっている内容は同じのようです。
私は2つの点からアドバイスしたいと思います。

一つは、その「彼」(前回は「仏教に傾倒しておられる方」と表現していますね)の「仏教では」の理解への疑問です。前回のあなたの返信の中で、この人の仏教の理解に「四苦八苦」「執着を離す」等があるのは、その通りだと思いますが「波動」という項目で首を捻りたくなりました。私の仏教には馴染みがないな、と。

そして、「仏教では喜怒哀楽すべてを尊重するので、自分の魂の叫びのまま、感情のままに発言行動する。そして後悔はしない」という所は、やっぱりおかしいと思います。「喜怒哀楽すべてを尊重する」以前に、自分の煩悩、自己中心性を省みるほうが先だろうと思います。

さらに、その自己中心性からの「魂の叫びのまま、感情のままに発言行動」した結果、相手を傷つけたりしたことを「後悔」すべきです。自他の幸福のバランスを考えるのが仏教であって、一方的な「喜怒哀楽」「魂の叫び」を煩悩の赴くまま撒き散らすのは仏教でもなんでもありません。

そして、2つの目のアドバイスは、あなたがこの「彼」の言動を正面から受け止めすぎている点です。

お金のやり取りに関しては、あなたが正しいです。
向こうの言っていることは、筋の通らない戯言だと思います。

家族に対しての言及も、この「彼」の言っていることは妄言と思っていいいでしょう。人の家庭のことをよく知りもしないで、「やさしさのかけらもない」のはあなたの方でしょう、と言いたくなります。

相手は、尤もらしいことを言っているようで、全て間違っている。
あなたが言っていることは間違っていない。

では、何で相手の発言に引きづられるのでしょうか。
それは、相手の発言を正面から引き受けすぎているからです。

真面目な人ほど、誠実に向き合おうとします。
「傷つく」ことの痛みを知る人ほど、「傷けた人」への行為の重さが見過ごせなくなります。

しかし、世の中にはそういった誠実さ、心を傷つけることにどこまでも無頓着な人は残念ながらいるのです。ましてや、あなたの「立場も上の方」である限り、物申すことも難しいでしょう。恐らく、このような放言をする人は周囲から敬遠されているはずです。

だから、いかに理不尽と思えども、取り合わない。
精神的健康の為に、ぜひそう選択してください。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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怒りの煩悩があるから傷つく

もしも、お互いに怒りの煩悩がなければ、誰も傷つかないでしょうね。
怒りは悪の感情であり、自分と他人の悩み苦しみストレスを増やす原因になるので、怒りは煩悩なのです。
怒りがなければ、何があっても傷つかない強靱な心(仏様みたい)になれるはず。
しかし、現実の私達には欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩があり、一つの煩悩が刺激されると他の煩悩も連鎖的に発動したりして、ストレスやトラブルをこじらせてしまいます。
仏教は、そのように煩悩まみれの人間に対して慈悲の心(憎まず慈しむ心)を説きます。
まぁ、慈悲を出すためには怒りを制御しなければならないので、それも難しいわけですが。
とにかく、欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩は誰にでもあると理解して、自分の煩悩には気をつけ、他人の煩悩には慈悲の眼を心掛けるのが仏教の理想です。
その彼は、欲や怒りの煩悩で悪口がエスカレートしてしまっただけですから、慈悲の心で適当に聞き流しましょう。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

悠水御住職様

2つの点からのアドバイス本当にありがとうございました。
心にすーーーと染みいりました。
プロフィールを加筆させて頂きました。

心のどこかで言い過ぎた、と謝って頂きたい気持ちはあります。
それが執着なのでしょうか。
でも、悠水御住職様の仰せのように、取り合わない、ということに致します。

自分を顧みるよすがとさせて頂き、心からお礼申し上げます。
お導きをありがとうございました。

だんだん、辛くなってきたところに、今回のようなことがありました。

最後の二行は消し忘れです。
失礼致しました。

願誉浄史様
ご回答ありがとうございました。

仏教は悩み苦しみを制御したり消したりするための教えなのですね。

ありがとうございました。

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