hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母親の言葉を聞き流したいです

回答数回答 1
有り難し有り難し 34

私は30代半ばで母親は70過ぎです。

私の母親は、とにかく卑屈で後ろ向きな言葉ばかり口にします。些細なことですら、全てが批判的な言葉になります。

その話を聞くのが苦痛でなりません。
聞きたくないので距離をおいて接していますが、話す機会があると絶対にネガティブ発言をします。

いちいち反応する自分も面倒くさいです。
受け流すか肯定的に捉えて返答をしますが、母のネガティブ発言は止まることはありません。

もう事務的な会話以外、話したくありません。はっきり言って聞きたくないのです。

母は自分の人生への後悔や怒りが根底にあり(許せないことがありすぎて、癒されてないそうです)、卑屈になる背景は分かる気はします。

ですが、私としても母親に楽しく生きてほしいと思ってしまいます。愚痴を吐くのは人間ですから仕方ないですが、たまには笑っていてほしいと思う期待があるのだと思います。

嫌な話をスルーするにはどうしたらよいのでしょうか。心の距離がほしいです。

そして、どうやったら母が笑えますか。
ネガティブ発言ばかりでなくなりますか。
よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ほとけのマトリックス・イナバウアー

言葉というものは実はその言葉に過剰に意味を添えている「人」がいます。
私は人権分野仕事をしていた時にいわゆる「言葉狩り」というものがありました。
あの言葉は言っちゃいけない。あの言葉はアウトとか。今も世間でもある勢力からターゲットにされる人をおとしめるために言葉一つで悪者にされる時代です。政治においては本質はいいがかりとおとしめ。別にその言葉で傷つかない人もいる以上は、その言葉自体が害があるのではなく、それを悪い意味で受け止められた時の脳内作用が害となっているのが本質です。
ここが大事なポイントです。
悪い言葉をキャッチしている際に、耳はその言語を聞いた、その言葉は他の人には害はない。なぜか私にだけダメージになるのは「なぜ」でしょう?
どうやら、そこに何らかの作用があるものです。
それは母と子供の関係ということもありますが実は…!(/・ω・)/
私という頭の私意識、私マインド、私ルール、わたくし化、私ナイズする意識。マイルールなのです。他の人にとって傷つかないのに自分だけが傷ついてしまうということはやはりそこにマイルールがどことなーくあるのです。まずはそのマイルールを取り払うことです。
こうでなくちゃいや、母ならこうあるべき、人としてもっとこうあってほしい、高い人間性を持ってほしい、できればそうありたいもんですが、おかーちゃんはおかーちゃんで昭和ど真ん中で育ったにっかつ世代、イシハラ軍団、ミソラヒバリ、ハシユキオ全盛期のTHE昭和マインドの老古仏にあらせられまする。
お母さまはお母さまで言いたいことを言っているだけと思いましょう。あなたに言っているんじゃァなくて、あなたが目の前にいて思ったことをポンと口にしちゃうのです。昭和世代における「会話」というものはわが家もそうですがおおよそキャッチボールではなくあなたはキャッチャーオンリーです。会話のキャッチボールになりません。受け止めオンリー。ですが、そのボールが暴投。デッドボール。
さて思い出してみましょう。なぜ、言葉のボールが当たるのか。
そうです。そこに「過剰なわたし」という意識が働いていたのです。
次回お母さまとお話する際には、言葉が発せられた時、荒川静香選手かマトリックスばりのイナバウアーでかわしましょう。私に向けられた悪意ではないと悟れば無害な会話になりましょう。これ、親子の会話にとって結構大事なことです。

{{count}}
有り難し
おきもち

質問者からのお礼

言葉がり、肝に銘じます。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ