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結婚式に呼びたくない身内

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

閲覧いただきありがとうございます。
私は結婚を控えております二十代女性です。

私の実家は父方の祖父母と二世帯住宅です。
母と父方の祖父母は反りが合わず、小さい頃から何回も母が泣く姿を見てきました。
母が入院をした際は、父方の祖母はほぼ毎日母の実家に通い母の悪口を言い続けていました。
そんな状況を見て育ちましたので、私は父方の祖父母が大嫌いです。心の底から憎んでいます。
家で揉めるとストレスで涙が止まりません。精神的にもこたえています。

そこで私の結婚式の話が上がり、悩んでいます。
彼は私の育った家庭環境や父方の祖父母のしてきたことを知っており、『●●●の嫌な人は呼ばなくても良いのではないか』と言ってくれています。
世間一般常識からは外れるかもしれませんが、身内でも結婚式に呼ばなくてもいいでしょうか。(母方の祖父母は優しくしてくれ、よくお世話になったので呼びます。)
一生に一度の大切な日を、晴れやかな気持ちで過ごしたいですし、母にもそうして欲しいのです。
父を傷つけてしまうことはわかっているのですが、呼びたくないことは喧嘩をしたときに伝えており、呼ばなくていいと言われています。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「世間一般常識」の問題よりも

こんにちは。

一年前もご縁がありましたね。
回答は読んでくれましたか。
その後が気になっていました。

文面では、あなたの中でほぼ結論が出ているようです。
お父さんには、「喧嘩」をした時に「父方の祖父母」を「呼ばなくていいと言われて」いる。お母さんにも、「父方の祖父母」を呼ばない方向で結婚式を迎えてほしい、と書いているので、あなたの中で既に理由付けも出来ているんだろうな、と感じます(お母さんが実際どう言っているのかは書いてないのが気になりますが)。

あなたのお母さんが、「二世帯住宅」という半ば同居のような形でどのような扱いを受けて「泣く」姿を見せていたのかは第三者にはわかりません。それが、身体的、精神的なDVに相当するものかどうかは。

ただ、一般的に義両親と同居する場合の嫁(お母さん)は、立場的に弱く、悔し涙を流すことが多いです。一方、同居していない人は、半ばお客さんのように接するので優しい一面、良い一面が際立って見えるのも一般によくあることです。

あなたは、お母さんというフィルターを通すことのみで「父方の祖父母」を見ていませんか。あなたが誕生した時、「父方の祖父母」お二人は喜んだでしょう。そして、時々あなたの身の回りの世話をしてくれたり、話し相手になってくれたり、ご飯を作ってくれたり、文房具を買ってくれたりなどはありませんでしたか。

これは一例です。
要するに「父方の祖父母」の立場に立ってその心を推察しているのか、ということが気になりました。「父方の祖父母」は悪で、お義母さんは善という二項対立で判断していないか、ということです。人間って、そんなに単純な関係かなと。

「世間一般常識からは外れる」という問題よりも、あなたは結婚して一世帯を構える成人した社会人として「父方の祖父母」をもう少し柔軟に受け止める、あるいは清濁併せ呑んだお付き合いができるかどうかの問題ではないでしょうか。

追記
ご返信ありがとうございます。
前回のことも併せてお役に立てれば何よりです。
悩むこともあると思いますが、あなたのペースで一つ一つ乗り越えていって下さい。また、何かあったらお寄せください。では。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
前回もご縁があったにも関わらず、お礼のお返事が送れてしまい大変申し訳ありませんでした。

『母というフィルターを通すことのみで「父方の祖父母」を見ている』ことは、正直あると思います。
二世帯のことで両親が喧嘩をし、父が精神的DVのような発言やものに当たることが多々ありましたので…

父方の祖父母の立場を考えてみたこともありましたが、このような状況を作り出しているのは自業自得だと思ってしまうのです。
これも無自覚のうちにフィルターがかかっているのかもしれませんが…

人を憎んだりするのも疲れるし心地よいことではありませんが、柔軟に受け止めるのは私には難しいかもしれません。
せっかくお言葉をいただいたのに申し訳ありません。
しかしそういったお考えがあることも心に留めていこうと思います。
今回もご回答いただき、ありがとうございました。

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