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「出生」に前向きな考えが持てない

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初めて質問させていただきます。
私はいわゆる結婚や出産の「適齢期」と言われる年齢の女性ですが、そういったことに全く前向きになれません。
過去に信頼していた男性に裏切られた経験から男性不信になっていることも理由のひとつですが、子供を親のエゴでこの世という「地獄」に送り出すことが残酷だと考えているからです。

この世に生を受けて三十年余りですが、毎日この世は地獄だと思って生きています。
もちろんポジティブな感情を持つような楽しい時間が全くないわけではありませんが、それは一時的な快楽にしかすぎず、基本的には苦しみがあるだけです。

それに加えて、自分には何の価値もない、この世から消えてしまいたい、一刻も早く自分の存在を誰の記憶からも消してしまいたいという気持ちが、数年前に心を病んだ時からずっと胸の中にあります。
時には、生まれてこなければこんなに苦しまずに済んだのにと、私を生んでくれた両親を恨みたい気持ちになることさえあります。
今生きているのは、家族が私が生きることを望んでいるからで、私自身は人生に希望や目標もなく、ただ死ぬまでの間惰性で暗い下り坂の人生を歩んでいる感じです。

改めて考えると、出産というのは、この希望もない地獄のような世の中へ愛する我が子を送り出すという行為です。
自分でもおかしな考えなのかもしれないと思っている一方で、生まれてくることを選べない子どもにとって強制的にこの世という地獄に送り出されることは残酷なのではないかと思ってしまうのです。

そうした私の気持ちを知らない家族は「そろそろ結婚しないの?」等と安易に聞いてきますが、私の気持ちを説明しても理解してくれるどころか悲しませてしまうのではないかと思って黙っています。
私が結婚や出産の選択をしないにしても、周囲の友人が結婚や出産をしているなか、この出生そのものを否定するような考え方は健康的ではないように思います。
「生まれること」「生きること」について何か前向きになれるようなお言葉があれば教えていただきたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

難しい質問ですね。

けっこう難しいご質問ですね。
出産を前向きに考えられるようになる理屈を並び立てても、それは今のあなたのアイデンティティを否定するような言葉になる恐れがありますし。
色々と先回りして考えられるあなたは、頭が良すぎて、かえって体が動かないのかもしれません。
また、あなたのネガティブさが想像以上に根深いものであるなら、少なくともあなたは子育てに向いていない可能性もあります。
産みたいと思える人が産めばよい、結婚したいと思える人が結婚すればよいと思います。
さて、日本は人口減少社会に突入しました。
豊かな自然を有する日本の国土や領海がそのままだとすると、人口減少イコール国民一人あたりの財産は増えているということです。
蛇口を捻って出てくる水をそのまま飲んでも下痢にならない国は、世界にどれだけあるでしょうか。
少々カルキ臭い場合もありますが、極楽浄土の甘露水のように貴重な水が日本では簡単に手に入ります。
少なくとも、日本国の相続人となる子供は、恵まれていると思いますよ。
本当なら、海外の貧しい子供達も日本人の養子に迎えるべきなのかもしれませんね。
お寺でも昔は養子(小僧さん)を育てて僧侶にしたのです。
私の祖父もお寺のもらい子でした。
あなたも、自分で出産しなくても児童福祉のために募金するとかいう貢献も可能です。
出産や結婚は、「この人の子どもを産みたい」という相手と出会えれば、気持ちが変わる可能性はあると思います。
あと、生きることに前向きになるためには、生きることは苦しみだと悟る必要があります。
苦しみは無くならない。ただ苦しみの形が変わっていくだけ。
そうであるなら、難しく考えず、毎日の宿題をその都度こなせば、あとは自由時間だイエーイ!

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前向きばかりが生きることにつながらない。

 たらこさん、私は共感しました。あなたは人生を分かってらっしゃる。そもそも、生きることは苦しいことですよね。他人は裏切ります。お釈迦様もそこからスタートしました。あなたも大いに悩み苦しみ、自分なりの回答を見出して下さい。
 ただ、自分はそれで良いですが、子供(仮)や他人を自分の価値観に当てはめるのはよくありません。あなたが親から結婚の話しをされたように。このバランスが難しいですね。
 ただ、今後あなたにしてほしい行動があります。①相手の眼になり、自分ならこうすると考え、想像してください。②質問されるとわかることにはあなたの回答を用意して、その会話を終わらせる。例えば、「結婚しないの?」の質問に対してなど。
 結局、あなたに関心があるのはあなただけです。他の人は親であろうとも自分が暮らしていくので精一杯なのです。だから、他人に眼を向けないで自分を通して他人を向いて下さい。

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質問者からのお礼

大鐵 様
「他の人は親であろうとも自分が暮らしていくので精一杯」というお言葉に少し気が楽になりました。
家庭環境のためか親のことを優先して考えてしまう癖があるので、彼らも結局は己のことしか見ていないのだから私は私と割り切ろうと思いました。
そして他人の価値観も尊重しつつも、自分の価値観をちゃんと大事にできるようになりたいと思います。
教えていただいた行動①②も、身につくまで時間はかかりそうですが少しずつ実行していきたいです。

願誉浄史 様
子育てに関しては現時点で自分でも向いているとは思えないので、誰かをサポートする形で子育てに貢献するのはとても素敵なことだと思いました。
そして、生きる苦しみについてですが、結局は次々とやってくる苦しみをひとつひとつ乗り越えていくことしかできないのですね。
苦しみに出会っても「また来たか」と良い意味で開き直って、宿題をひとつずつこなすように乗り越えていくという心構えでいれば、この地獄のような世界を生きることを少し前向きに捉えられそうです。

大鐵様、願誉浄史様、お忙しいところ私の質問に向き合っていただき、誠にありがとうございました。

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