母の霊に遭遇しました。母の意図は?
以前に「最愛の母を死なせました」として、ご相談をさせていただいたものです。
3月31日に母の四九日法要と納骨を済ませまして、その後4月7日に母の霊に遭遇しました。
状況は明け方4時頃、寝室で眠っていたところ足の部分に重みを感じ、上体を起こすと母が布団の上に座り込んでおり、目が合うとすっと消えてしまったというものです。
母の姿ですが、癌の闘病中のもので、抗癌剤で頭髪は抜け落ち、身体もやせ衰えているという、亡くなる頃の姿でした。
この姿からすると、母は未だ病苦から解放されてはいないのでしょうか。その苦しみを訴えるために、私の前に姿を現したのでしょうか。
また、何故信頼し合った親子であったのに、目が合うや否やすっと消えてしまったのでしょうか。
ご意見・ご教示をくだされば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お母様とのご縁の中で生きていく
拝読させて頂きました。
あなたがお亡くなりになられたお母様のそのお姿を見てそうお思いになるお気持ちもよくわかります。
そのお姿が病で苦しんでおられるそのさ中のお姿でしょうからあなたの頭にしっかりと残っているお母様の残像ではないでしょうか?
人は強い印象の画像を見ると自ずと自分の脳裏にインプットしています。その残像は消したいと思って消すことのできない非常に強い印象画像です。ですからそのお姿はあなたの心の中に残っているお母様の印象が形としてあなたの前に現れたのかと思います。
お母様はもう既に仏様に導かれて先に往かれた親しい方々やご先祖様方が優しくお母様を迎えて下さっておられます。お母様は仏様のもとで一切の迷いや苦しみからも救われて心から安らかになられていることでしょう。ご先祖様方と一緒に心から穏やかに豊かになっておられることでしょう。そしてご先祖様方と一緒に仏様のもとで円満にご成仏なさっておられるのです。
どうぞ合間合間にお母様に心から手を合わせてご供養なさり、あなたの思いを素直にお母様にお伝えなさって下さいね。お母様はあなたの思い全てを優しく受けとめて下さいます。
いつの日かあなたが天寿を全うなさる時にも必ずお母様があなたをあたたかく迎えて下さいます。そして仏様のもとでお母様と喜び合い分かち合うことでしょう。
それまでいつでもどこでもどんな時でもお母様はあなたを片時も忘れずに見守り寄り添っていて下さいますからね。
あなたはこれからもお母様とのご縁の中で生きていくのです。
お母さまをよく思い出す。
謹んでご母堂さまの御逝去、
お悔やみ申し上げます。
ご質問拝読いたしました。
夢枕に立たれたお母さまは、
本物かどうか、
断言します。
これはあなたが、
後悔と懺悔の念から
生まれた幻影です。
何故かって、
あなたにとって最愛のお母さまは、
お母さまにとっても、
最愛の息子だからです。
利発で聡明であったお母さまが、
痛々しい姿で、
息子であるあなたの前に
現れるでしょうか?
抗がん剤のどんな痛みや
苦しみも乗り越えてきた
立派なお母さま、
天寿を全うされて、
極楽浄土に還られたお母さま、
いまはすっかり病も癒えて、
昔の元気な頃のお母さまですよ。
お出ましになるとしたら、
すっかり元気になって、
看病本当にありがとう!
迷惑かけたね。
感謝しています。
これからは
あなたの人生を、
前を向いてしっかりと、
歩んでください。
お母さんも極楽浄土から、
あなたの行く末を
祈っていますよ。
どうか幸せに!
大丈夫!
さあ前を向いて歩いてください。
愚僧もご多幸を祈ります。
追善供養
sou123さま
中有・中陰の微細な意識、意成身は、自分の力でコントロールできるほど安定したものではなく、また、中有・中陰の存在は最長でもやはり死後49日間しか保たないため、お母様はもう次生へ向かわれてあると言えるところにはなります。
しかし、そのようなことも全くないとは言えず、もしかすると何かお伝えしたいことがあったのかもしれませんね。
とにかく、追善供養をお勤めすることが、亡くなられた方のより善き赴きのために役立つところとなります。
どうか懇ろになさられて頂けましたら有り難いことでございます。
追善供養につきましては、下記拙法話もご参考になさって頂けましたらと存じます。
https://www.youtube.com/watch?v=lPp80WzKmQc
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お三方とも、ご回答ご助言ありがとうございます。
実は今日、母に離婚された父が訪ねて来て、母の霊前に線香を備えて行きました。
自分が死んでも、夫には知らせるなというのが母の遺言で、ともかく父を忌避していたので、あるいは父が来るぞという警告だったのかな?などとも考えまして・・・
ともかく、母の死に未だに後悔と責任とを感じているのは確かですが、母は成仏し、病苦から解放され浄土で先祖と過ごしているものと信じながら、篤く供養を続けます。ありがとうございました。