少しだけ幸せで、死ぬなら今だな、と思う。
回答 2
有り難し 13少しだけ幸せで、死ぬなら今だと心のどこかで思う。共感されない。仏教で解釈できるでしょうか。
今、仕事が少し分かり始め、欲しいものややりたいことがある。楽しいこと、大切にしたいこと、少しずつ好きな人たち。欠片が積もって私は前より自分のことを知っている。
幼稚園の頃、自分だけが箸の持ち方を知らないことに愕然とした。私は何も知らず、何も出来なかった。それからずっと、何かを覚えるために生きてきた。逃れるために。
ある時、所詮地獄なのだと思うと、楽になった。ましな地獄にしようと思った。辛かった経験は少し報われ、褪せて。鈍にならないうちに。
怖いのは、地獄だと思って耐えている場所が天国だったのだと知ることか、本心はどこかの天国を夢見てそんなものは無いと証明することか。川底に光る宝物を拾い上げた時、それはまだ宝物か。まだ見ぬ幸福を恐れている。
今なら、鮮やかな走馬灯と未来の淡い幸せを夢に見て、眠りにつける。
正気に戻ることを恐れている。幸せを痛み止めにしてごまかしごまかし生きている。
ふと、正気に戻る時がある。そしてこれから先、何十年も生きる。このまま効き続けるとは限らない。過剰に求めてしまうのではないか。今よりずっと、幸と不幸に翻弄される。服用しすぎて、自分を失っていることすら気づかなくなってしまうのではないか。
いや、実際は、幸せを服用するたびに、正気に戻っていっているのではないか。これまでは無心で生きてこれたのに、どんどん脆くなる。
痛みを薄めることでしか保てないのに、痛みすら自分の一部で、私は自分を得るために生きてきたのだ。今ならまだ、自分でいられると。
考えすぎだ、なんとなくでいいよと言われた。考えすぎることは根本的な問題ではない。なんとなく生きられる人は、本質として生きることの幸せを受け入れられる人ではないか。過去であれ、未来であれ。死ぬ不幸とは相対的に。次の瞬間に痛み止めが切れることに常に怯えたりしない。
生きる不幸から逃れる必要もなく、生きる幸せが恐ろしいと思う、死ぬことの不幸だけが人並みな私は、何のために生きればいいのですか。
罪悪感と惰性
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
惛沈
ゆうのさま
「少しだけ幸せで、死ぬなら今だと心のどこかで思う。」
最近、ゆうのさまのように、このような質問が増えており、貴女様のことだけではないと思っております。
色々と頑張ってもきて、それなりに幸せで恵まれているけど、ふと、もういいかなと思うような感じであるかなと思います。
燃え尽き症候群による虚無感と申しますか、仏教では、惛沈（こんじん）という煩悩に近いのではないだろうかと考えております。
煩悩によっての行いは悪い業を生み出すことになります。
惛沈による行いも当然に良いものではありません。
惛沈の原因も突き詰めれば「無明」（むみょう・根本的な無知）となります。
無明の対処方法は、仏教の智慧によっての思考の正常な回復が必要となります。
いきなり般若心経の説くような「空」の内容を理解することは難しいでしょうが、仏教の説く道理について、まずは四つの聖なる真理である「四聖諦」（苦諦・集諦・滅諦・道諦）から少しずつ理解していくことで、無明を対治して参りたいものとなります。
是非、仏教を学ばれて頂けましたらと存じます。
川口英俊 合掌
幸せって
拝読させて頂きました。
「生きる不幸から逃れる必要もなく、生きる幸せが恐ろしいと思う、死ぬことの不幸だけが人並みな私は、何のために生きればいいのですか。」あなたの今までの人生や思いがつまったご質問ですね。
あなたが必死で今まで己の人生にお向き合いになっていらした証であるようなご質問かと思いました。あなたの深い思いを心よりお察しします。
人の人生の中では幸不幸は様々にあります、私達が生きる中では何でこんなにも自分は不幸せなんだろうか、何でこんな目にあわなければならないのだろうかと思う時も沢山あります。またあなたが感じているように今自分は幸せに生きているという実感をもって生きることもあります。人それぞれに今の現状を幸せと感じる人もいれば満たされないと感じて不幸だと感じる人もいるでしょう。
あなた自身その幸せを失いたくないと思ってしまう自分の心のあり様はいかがでしょうか？
そして今あなたが感じている幸せは自分で作ってきたものでしょうか？
それとも幸せとは様々なご縁の中で与えられたものでしょうか？
あなたがお感じなさる幸せは限りのあるものなのでしょうか？幸せとは病いの治療の為の薬の様に服用しなければ続かないものなのでしょうか？
それぞれに思案しどころがあるかと思います。
メーテルリンクの「青い鳥」では主人公のチルチル・ミチル兄弟が幸せの青い鳥を探しに夢の中で過去や未来に旅に出ますが、兄弟はいろいろなところを見聞きしながら幸せの青い鳥を探してます。そして青い鳥はいつも身近にあるかごの中で兄弟を見守りながらさえずっていることに気がつく物語です。
このお話しは人が幸せを探し追い求めていいく中で本当の幸せや生きることとはどういうことなのかをなんとなく教えてくれています。
また苦しみや不幸とはどのように訪れるものでしょうか？
或いは死とは不幸なのでしょうか？
少しゆっくりとお考えなさってみて下さいね。
その様に幸せについて見つめながら生きることも人生の目的かと思います。或いは生まれてきた理由かと思います。
質問者からのお礼
お話しありがとうございます。考えることが目的ということも、あるかもしれません。
