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私は今大学2年で休学しているものです。

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有り難し有り難し 16

私は今大学2年で休学しているものです。昨年11月に様態が急変して入院しました。お祓いに行ったのですが長い髪の
かかった女の人の霊がついていたみたいです。お祓いをして無事に取れましたが
ビックリしました。それまで普通に生活していたのにある日突然人格が変わったようにおかしくなって変なラインを
みんなにおくったりして暴れて
精神科の隔離室にいれられました。
そして今良くなってから、
なにもすることがなく、
大学生の友達も大学いってて
遊べる人が少ないのですが
どう過ごせばいいのでしょうか?
また、霊がつくとこのように
我を失っておかしくなってしまうこと
があるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

霊が取り憑くことの出来ないあなたになりましょう…

 『霊』の存在は、証明が難しいのです。
 あなたは「御自身に霊がついた、その為に突然御自身の人格が変わったようになってしまった」とおっしゃいます。
 ただ、その霊というものが私達には見えないため、何とも申し上げようがないのです。
 仏教(浄土真宗)では、お釈迦様が霊の存在をおっしゃっていないため、霊自体に否定的です。
 ただ、お祓いによって霊が離れたとお感じになり、そのことでお気持ちが安定されたのであれば、それはそれで良いと思います。
 そして、それ以上に大切なのは あなたの今後の生き方ですよね…。
 大学を休学なさっていらっしゃるのですから、いずれは復学なさりたいですよね。その為には心身の健康を取り戻さなくてはなりません。
 ご友人が大学生活をなさっていれば、なかなかあなたと時間が合わないのは致し方ありませんよね。
 ならば、御自身で出来ることを始めましょう。行動を起こしましょう。
 なにか今、興味のあることはありませんか。特に無いのであれば、それを探しましょう。御自身の好きなこと、やってみたいことを探すのです。
 ネットでも色々な情報が得られるとは思いますが、出来れば興味あることについては実際に活動されている会などに試しに参加されることをお勧めします。
 お試しなのですから、気負うことはありません。自分に合わないと思えば、他のサークルや場所を探してまた出掛ければ良いのです。
 そのような場所では色々な方に出遇えるでしょう。良い感じのお方も、嫌な感じのお方もいらっしゃると思います。
 ですから無理に親しくなる必要はありません。
 ただ、挨拶だけでも良いですから声を掛けましょう。そのこと自体が少しずつあなたの対人スキルを上げていきます。その結果、徐々にあなたが「人間力」を増大させていければ、あなたに霊の取り入る余地はなくなっていくはずです。
 どうか、まずは一歩を踏み出してみて下さい。コロナ禍中ではありますが、何とか外に出てみましょう。人に会いましょう。笑顔を心掛けましょう…。
 そんなあなたを仏様が優しく見守り続けて下さいます。

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有り難し
おきもち

霊は正しく理解しないと本当に祟る 正しく理解しないことが祟り

そもそも霊とは心象作用。
人の心で存在するものしないものを問わず、その人をしてある一定の方向へ向かわせる心象作用を霊と言う。
原点は幽霊とか呪縛霊とか霊魂というものではありません。
後世の人が妄想を重ねてそういうものとして認知しただけで本来の霊とはそういうものではない。
たとえば怖い映画や動画などを観たとします。
その後、夜一人で誰もいないところに座っているとその怖い動画のようなことが起こるのではないだろうか?と思ったりしませんか?
実はそれが霊の作用なのです。
もともと何もなかった。
怖い話を観たり、聞いたというだけのこと。それが脳に記憶され後から脳内であれこれ思うことで別の作用として現れる。
霊とはそのような心象作用です。
生きている他人に関することが生霊という。
亡くなられた人に関することを精霊という。
その心象作用=霊が生ずるのは各自の心の中。外にあるのではない。
つまり、霊とは「いる」のではなく、存在するのではなく、心象作用・働きとしてあるのです。
それを人格を与えて霊がいる、存在するとあたかもいるような表現をしているだけであって本来は存在するというものではありません。
精密に作られた心霊動画や映画でも人によってはショック死するケースやトラウマになるもあるのです。つまり、人間は映像体験や怖い話を聞いたり、実生活で実際に「霊の仕業としか思えないこと」「霊の仕業と言うよりほかにないこと」(他に説明のつけようがないこと)などによって、実際に心が病む状態になると言う事はあるのです。それはないわけではありません。
もちろん、この話に該当しないケースもあるでしょうが、心がセンシティブな人の場合は過剰にないものをあるかのように思い込むと、心が乱れる。迷う。冷静な判断ができなくなるために「霊が存在する」というようなものの見方は危険です。
あなたが妄念から縛られなくなるためにも、上記の内容がわかるまで繰り返し読んで、ないものをあると思って文字通り、憑りつかれるような心理に追い込まれてはあなたの為に良くありません。
世の中には霊が見えた方が都合が良い方もいます。
そのケースを除いては基本的に例と言うものは上記の心象作用が本質です。
亡き人も、生きている人も霊と言えば霊ですが、それは作用体。その作用体を縁として自分自身を高めて、迷いのない明晰な心に導くことが大事です。

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有り難し
おきもち

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ