hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

中絶した過去を今の彼に話すべきか。

回答数回答 3
有り難し有り難し 43

拝読下さりありがとうございます。
私には中絶の過去があります。当時は学生で経済力もなく、相手の男性も頼りにならず、泣く泣く中絶しました。今でも忘れることはありません。当時付き合っていた彼とは中絶が原因で別れています。
悩んでいるのはこの事実を今お付き合いしている彼に話すかどうかです。
付き合って半年ほどになります。とても誠実で優しくて素敵な方で、最近将来の話や結婚について話をすることが増えてきました。ただ、今の彼には中絶の過去を話していないのです。理由は、本心を言いますと、話すことで嫌われたくないという思いが根底にあると思います。でもそれだけではなく、話すことで、彼を悩ませ、傷付けたくないこと。彼に知ってもらった上で私を受け入れてほしいという思いはあるけど、私の過去の事なのだから私1人が胸の内にしまい、墓場まで持っていく必要があるのではないかと考えること。このように考えていたから今までは話しませんでした。
でも、彼が彼のご両親に私のことを話してくれたり、将来の話をしてくれたり、誠実に向き合ってくれればくれるほど、とても嬉しく、幸せな反面、中絶の過去を話していないことが、彼に対して不誠実なようでとても申し訳なくなります。考えたくはないけど、私の過去を知った上で私と別れる選択肢、権利も彼にはあると思ってしまうのです。でも、正直なところ、今彼がいなくなったら耐えられる自信がありません。
また、彼に話す必要があると思ったのにはもう一つ事情があります。私は母とうまくいっておらず、母に中絶の過去を不本意な形で彼に話されてしまう可能性あると考えたからです。そうなった時に、彼を必要以上に傷付けてしまう可能性と、「どうして話してくれなかったのか」となってしまうならば、私からきちんと話す必要があるのかな、と考えたからです。

中絶をした過去は消えるわけではないし、絶対忘れてはいけないことだけど、私1人が胸の内にしまいご供養をしていこうと考えていました。でも今の彼の素敵なところを知れば知るほど、自分への嫌悪感と後悔の念、彼に話していない罪悪感でいっぱいになってしまいます。自業自得なのは承知の上ですが、何かアドバイスを頂けると幸いです。。よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

👴👵何でも言えばいいってもんじゃぁありません

👵言葉というものは必要なことだけを話せばよいのです。
👴単純な話、4歳に時にこんなことがあった、小学校中学校にこんな嫌な人がいたとか、16歳の時にこんなご飯を食べた、20歳の時にこんなことがあった、21歳の時にこんなことがあった、22歳の時にあんなことがあったということを全部しゃべっていたら世の男女は時間が足りずにわしらのようにジサマバサマになっちまうじゃろ。👴👵
👵そうそう。必要なことだけ言えばいいのです。
👴今日はこどもの日。あまり暗く考えずにあなたと元カレさんや授かった命はたまたま縁があったとはいえ、中絶を選択して、今、その子がいるわけではないんじゃ。今は今生きている人、今あなたが大事にするべき人の方向に心を向けて、後ろ向きな考えを捨てなさい。
👵そうそう。あなたが喜ぶことがその子が笑顔になることネ。
👴何でもかんでもしゃべりゃぁいいってもんじゃぁないんだよ。
そのことをしゃべったからって、彼が喜ぶわけでもないじゃろが。
むしろ、あんたの過去のことをあれこれ妄想して関係が悪くなることだって大いにあり得るしのぅ。
👵あなたのお母さんがもしそのことを彼に話したとしたとします。話すような人は親ではありません。子供夫婦の関係を悪化させるようなことをする親は親ではありません。だから、もしそんなことをするようであれば、それは親の人間性の問題。それで関係が壊れるようであればあなたたち夫婦もそこまでの関係。そうならないようにあなたも人間性を高めるの。
👴大事なのは今の彼ときちんと大切な関係を作っていくこと。親とうまくいっておらんのであれば、それもあんたが導いてあげることじゃ。そのために世の中には学校の教育だけじゃなくて、宗教教育という人間性の教育があるんじゃよ。人間はだれも聖人君子ではない。一芸に秀でているものも他のことはダメなもんじゃ。だから、それでも自分の心の豊かさを求めて心を成長させていくことじゃ。🌱
👵
人間生きていれば山あり谷ありよ。
それでも大事なのはあなたがあなたの道を一筋に歩いていくこと。そして一緒に歩いてくれる人。
👴
どんなデコボコ道も平地も歩き方が大事じゃ。言葉も行いも思うことも人の道の歩き方。アンタの心も言動もその歩ませ方、向かう先が大事なんじゃ。👣
👵
そうそう。だから黙っているということも、大事な👣選択なのよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

どんなあなたでも応援しています。またご相談下さい。

あなたの経験した悲しさや痛みを想像します。とても苦しい事もあったと思いますが、自分を大事にして欲しいです。自分を責めすぎないで。縁によって私たちはどんな事も起きる…。中絶したのだって、あなただけのせいではないはず。当時の彼の問題でもあるはずです。

彼に過去の事を伝えるべきか悩んでいる。悩むのは、あなたがそれほど彼のことを大事に思っているからですよね。これはあなたが決断すべきことですが、感じたことを述べたいと思います。

まず、思うのは、告白してどのように反応するかは人それぞれだと思う。全く予想ができません。ただ、思うのは、あなたが過去を伝えたことで態度が一変したり、もうやって行けないという彼であれば結婚したとしても続かないのではないか・辛いものになるのではないか…と思うのです。

私だったら、パートナーが過去に中絶していたのを知ったら、やっぱり驚くと思う。でも、本当に好きだったら、その彼女の経験も含めて愛せると思うんです。相手はコントロールできません。どんな過去があろうともそこも含め「他者」なんです。その他者を愛せるから結婚生活ができるんでしょう?私だったら、本当に好きなら相手を大事に思うなら、戸惑うけど、気にしない。その経験を一緒に背負っていきたい。

結婚する相手ならなおさら「病める時ベース」で考えなければならないと思う。
どんなに今素敵だと思っている相手でも、今回あなたが中絶のある過去を告白したことで態度が一変したり、もうやって行けないという彼であれば今後何か二人の間で大変なことがあってもそれを乗り越えたり・助け合ったりすることは出来ないでしょう。あなたも、相手を傷つけないようにしよう、バレないようにしようとびくびくしながら結婚生活を送ることになると思います。
あなたの弱さ、中絶したという過去も含めてあなただと、認める度量のある相手でなければ厳しいと思う。墓場まで持ってくというのは優しいようでいて本当にそうなのかなと思う。彼を騙すことになる。彼も共有したいのではないでしょうか。どんな結果も引き受けるのが本当の優しさでしょう?

参考文献:恋愛作家アルテイシアさんの記事
https://www.elle.com/jp/wedding/wedding-love-konkatsu/a22945131/lovecolumn-2018-0905/

{{count}}
有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
このお坊さんを応援する

罪悪でなく

ご質問拝見しました。

率直な思いを聴かせてくださりありがとうございました。
辛いですね。

他人からみて中絶は過去の出来事かもしれませんが、その時の心の傷は現在も残り続けてるが故の悩みかとお察しします。

坊さんの立場としては一緒に手を合わせる器量を彼には持って欲しいなと思います。
とは言っても、こうあるべきと話すのでなく二人が一緒に成長していく路線がいいです

いきなり過去を許して的な議論でなく、
彼には『私はあなたの赤ちゃん授かりたいと願っている。でも、お腹の中で赤ちゃんの心臓が止まることもある。それは悲しくてこわい』
という今までの経験でなくこれから起こりうる不安を一緒に乗り越えたい的なメッセージを先に伝えてはいかがでしょうか。

善悪論や罪障、許可を前提に中絶を語っても仕方ないと私は思います。

それよりケアすべきはのののか様の心の痛みでしょう。
質問文を拝見するにお母様の中絶に対する価値観は悪いことしたことを告げ口するような扱いに感じましたが、それは悲しいです。『お母様にとっては過去の出来事かもしれませんが、のののか様の心の傷は今も癒えてないことを理解して,中絶のことはお母さんが考えるほど私の中では軽くないから』。くらいは伝えてよろしいのかなとも思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

泰庵  一法
「変えるべきは自身ではなく歩む方向」「時間とお金の使い方」「向きが変われば...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

泰庵様、丹下覚元様、釈義光様、お礼が遅くなり申し訳ありません。お答えいただき本当にありがとうございました。回答を何度も見直し、改めて色々考え、彼に全てを話すことができ、受け入れていただくことができました。
これからも自分の過去を忘れず、きちんと御供養をしつつ、彼と自分の未来も大切に生きていこうと考えております。
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ