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輪廻転生

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有り難し有り難し 29

 主人と死別して5年経ちました。

 先日、ある占いで主人はもうこの世に未練はなく、輪廻転生する準備に入り、この現世の別の人物に生まれ変わろうとしているそうです。

 生まれ変わるという事はもう私たちのことを忘れてしまい、あの世から私たちを見守る存在ではなくなってしまうという事なのでしょうか?
 また、後に私があの世に行っても、もうその時は別の人物に生まれ変わって、あの世には居なくてあちらの世界で会うことが出来ないという事なのでしょうか?
 主人が守ってくれている、いつかはあちらで会える、と日々そう思ってやっと生きています。
どうか教えて下さい。

2021年5月26日 17:18

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「占い」なんかに、振り回されないことです

 先日、ある占いで主人はもうこの世に未練はなく、輪廻転生する準備に入り、この現世の別の人物に生まれ変わろうとしているそうです。

真面目な占い師さんはこんな嘘を言わないと思います。たちの悪い占い師の妄言だと思います。顧客を不安に陥れ、何度もリピートさせようとして、見えても居ない故人のことを語っているんでしょう。

 本当に亡き人の霊が見えるのなら、こんな嘘はつかないでしょう。其の占い師は本当は霊が見えないと思います。見えないからこそ、さも見えているかのような嘘をつき、あなたを不安に陥れようとしたのだと思います。
 人間は誰しも不安になったり、判断に迷ったりすることがあります。そういう時に占いに頼りたくなる気持ちは理解できます。但し、占い師さんもいろいろです。霊感商法まがいののことをやっている占い師さんも居るようです。ナミエさんが相談した占い師はその種の人のようですね。真面目な占い師さんは、占いというツールを活用したカウンセラーです。

 仏道に帰依していない人は、輪廻転生を繰り返します。受戒して戒名をいただき仏道に帰依した人は仏様の世界に参ります。極楽とか浄土とか仏国土と呼ばれる世界です。仏国土に行く者は輪廻転生を繰り返すことはありません。亡きご主人が仏道に帰依していれば、仏様の世界に居られるはずです。

 ナミエさんも仏道に帰依されれば、来世できっと再会できると思います。私はそう信じて、微力ながら仏道に努めております。

2021年5月27日 0:00
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おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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『死後はどうなるの?』

というタイトルの本が角川文庫から出ています。在東京40年のスリランカの上座部(宗派に分かれる前の釈尊の教え)のスマナサーラ長老が、日本語で平易に書いておられます。これをお読みになると、六道の輪廻転生とそれからの解脱に至るチャートが良くわかると思います。

2021年5月27日 15:39
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有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。

占いと仏教は違うのですね。
輪廻転生とは成仏出来ずに何度も煩悩を繰り返す苦しみなのですね。

私も夫が成仏出来るよう、心から供養にしたいと思います。
それと同時に自分自身もこの世にいるかぎりはあの世で夫の元に行けるよう、できる限りの徳を積むよう精進したいと思います。

ご助言ありがとうございました。

藤本様

興味深い本の紹介、ありがとうございます。ぜひとも拝読させて頂きます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

有り難し有り難し 28
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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

有り難し有り難し 4
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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

有り難し有り難し 8
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ