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次々と不安が襲ってきます。

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

毎日起こりそうもないことを次々想像して不安にかられます。

たとえば会社で小さな失敗をして事が大きくなって干されるんじゃないか、結婚を約束している彼が急に心変わりするんじゃないか、昔の彼氏に変な写真をばらまかれるんじゃないか、将来ちゃんと子供を産めるか、その子供がいじめられないか、などです。

すべて実際に起こっていることではなく、起こりそうな前兆があるわけでもないのです。
ひまな土日はずっと上記のような不安でいっぱいでもったいない過ごし方をしています。どんどん想像がたくましくなりこのループから抜けられません。
食欲もなくぐっすり眠れません。
なにかいい方法はありませんか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今の良いところに目を向ける

かきもち 様 相談ありがとうございます。

ありもしない出来事を想像して不安になる、思考のループ。
それは、あなたに責任があるわけでも、あなたが悪いわけでもありません。
まずは、その思考のループに「私は悪くない、責任はない」と思う癖を繰り返しつけましょう。
というのも、人間の脳は進化するうちに、何かしら脅威的なことを感じると、不安を発動する癖がついているのです。小さな記憶に残らないような脅威的な体験でもです。「転ばぬ先の杖」思考とでもいうようなもので、不安を察知する癖がもともと備わっているのです。
本当に恐怖の体験をしそうなときには、必要な思考ですので、悪いことではありませんが、不安が発動し過ぎると、生きにくくなりますよね。

では、発動し過ぎてしまう不安に対処するには、
先の「自分が悪いわけでない」と思うことと
「心は柔軟で未来の不安だけでなく今の良いところに目を向けることが出来る」
というバランス的な思考をもつことだと思います。
そのために、今の生活の中で、癒されることに目を向け、
彼や友達、家族や会社の同僚や仲間とのつながりの中で、思いやりや愛情、優しさや寛容さがどんなところに顕れていて自分にどんな影響を受けているかを見つめてみることです。
マインドフルネスや呼吸法などの瞑想をして見つめてみるのが良いかもしれません。そんな方法を試しながら、心があたたかく優しさに包まれたような感覚を思い出して、イメージでいいのでそれに浸ってみることです。
そうして、不安があってもいいと認めながら、自分の気持ちを受け入れて、自分の気持ちの助けになることは何かを見つけることで、生きやすくなっていくと思います。
自分に思いやりを向けたり、マインドフルネスのことなど難しければ、また遠慮なく相談ください。一礼

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。不安になるのは悪いことではないと思うと少し楽です。そんな時期もありますよね。
コロナでどこにも行けず、考える時間がありすぎるせいだろうと思います。
マインドフルネス興味があるので少し調べてみようと思います。

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