育てる資格
よろしくお願い致します。
私には、現在小学校4年生の男の子と1年生の女の子がいます。
その、お兄ちゃんの事でご相談させて下さい。
保育園年長辺りから、かなりヤンチャで人の話を聞かず、自分本意な性格でした。
そのため家族はいつも振り回され、下の子よりも上の子に手がかかるという状態が続いておりました。
このところ、やっとそれが落ち着いてきた今、自分の子育てが正しかったのか、このまま子育てをする資格があるのか、と悩んでおります。
上の子には、本当によく怒り、頭を叩いた事も何度かあります。
こんな私は今後子育てをしていく資格があるのでしょうか。
児童虐待が問題となっているいま、叩いた自分は児童虐待なのでは、と。
そして自分の子どもを怒るのさえも気を遣わなければならないという今の状況が、さらに自分のイライラを助長させていたことも事実です。
子どもは私に叩かれたり何度も怒られたりした事を、これからどんな気持ちで捉えていくのか。
など考えると、私はこのまま子育てしていて良いのだろうかと考えてしまいます。
正直、子育てを含めて毎日が楽しいと思えなくなっております。
子どもとの関係は、今のところ良好で、普段はハグしたり手を繋いだり、大好き、愛してると声をかけあったりしております。
とりとめのない文章で申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
親は皆、親初心者
こんにちは。
「叩いた自分は児童虐待なのでは」とお悩みのようです。
しかし、末尾には「子どもとの関係は」「良好で、普段はハグしたり手を繋いだり、大好き、愛してると声をかけあったりして」いるとのこと。
私は文面から「児童虐待」だとは全く思いません。
むしろ、「児童虐待」か否かを探りながら、一生懸命子どもさんと向き合われている素晴らしい親御さんだと感じました。
「児童虐待が問題となっている」昨今の社会状況が気になって、もしかしたら自分は「児童虐待」をしているのかと顧みられて、「子どもを怒るのさえも気を遣わなければならないという」ジレンマを感じているのですよね。
確かに過剰な体罰や、精神的圧迫の「児童虐待」は問題です。
しかし、何でもそうですが物事はバランスが大切です。
では、親が全く手もあげず、怒らず「児童虐待」に抵触する可能性のある一切を止めたら、それで子育ては成功なのですかと問われれば、それは全く違うと言わざるを得ません。
子どもは、未だ社会性が身についていないため、どの程度まで自分勝手を通して良いのか、人に迷惑をかけることになるのかが分からないものです。スーパーの中を駆け回ったり、大人に対して気の向くままぞんざいな口をきいたりします。それは違う、そう教えるのが親の役目です。子どもの自己中心を抑制し、誘導してやるのも大切な親の役目です。
子どもにもタイプがあります。
とても大人しくて繊細な子に、何度も手を上げたり、大声で叱り続けると、それは大人が思った以上に心身にダメージを与える可能性があります。その時に、「児童虐待」という線引が必要になることも有るでしょう。
しかし、かなりやんちゃで無茶苦茶なことをしてしまう子には、お灸をすえることが必要なこともあります。
子どもの個性が千差万別であり、現実の状況も千差万別です。
そして、親は皆、親初心者です。
誰が完璧にできましょうや。
あなたは、愛を持って子どもさんと相対している。
愛された記憶は子どもさんにとって最上で、最高の味わいを持っています。
その愛の中では、叩かれた怒られた塩の味は適切な調味料として、子どもさんは味わっていくことでしょう。
自信を持って下さい。
追記
今まで通り胸を張った子育てをなさって下さい。
子どもさんの帰りが楽しみですね!
再追記
お気持ち有り難くお供えさせて頂きます。
イライラしたら 親子で大きく深呼吸
なおさん、お早うございます。ハスノハに相談を寄せて頂き、有り難うございました。新型コロナ騒動も加わり、心配や不安が多い中、2人の子育てをがんばっている様子が伝わってきました。なおさんは、子育てについて身近に相談できる人がいますか。学校の先生や近所の方、お連れ合いやご両親など・・・。子育ては、いつの時代も大仕事です。昔は、直接の親だけではなく、近所の人や親戚・知り合いなどがそれぞれの距離感で子育てに知恵や力を貸してくださっていたようです。今は、そのようなつながりや支え合いが少なくなりましたので、なおさんのように、子育てにおける心配や不安を抱えるお母さんたちが増えています。必要な時には、行政機関の相談窓口も充分活用してくださいね。
特に第一子については、妊娠・出産も含めて親子ともども初めてのことばかりですものね。出産後の心身の変化も大きいですから、自分自身の体調管理だけでも大仕事。わからないことばかりなのに「きちんと育てなきゃ」と勝手に力が入り、子どもにも期待をします。お互いの思いが空回りして上手くいかず、子どもに手が出たり、自分を責めたり・・・。なおさんのように、後から考えて「もっとこうすればよかったのに」と後悔することは私自身もたくさんあります。子どもたちに申し訳ないと思うことは、なおさんだけではありません。「子育ての資格」とありましたが、完璧な準備を整えて子育てをスタートできる親は誰一人いないでしょう。みんないつの時代も、手探りで始めたと思います。当然不安は大きいですが、手探りだからこその感動や喜び・発見が親子を成長させてきたのでしょう。子どもたちが大きくなって、親子で幼い頃を振り返ることがあった時、「あの時は・・・」と正直にお話しされたら、それで十分だと思いますよ。成長した子どもたちは「お母さんも苦労しながら、僕たちを育ててくれたんだなあ。お母さん、有り難う」と声をかけてくれることでしょう。
大切なのは過去ではなく、今そしてこれからです。ご相談を拝見すると、今は、ハグをしたり手をつないだり、大好きと声をかけあえる様子がうかがえて、私まで嬉しくなりました。どうぞ、親子一緒に「共に育って」いってくださいね。苦しみや悩みを一人で抱えず、安心して話ができる人たちに相談しながら、日々を重ねてください。ハスノハの僧侶一同も、なおさんとご家族のこれからを応援しています。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
涙が溢れて止まりません。
自分を認めて頂いたことで、これからも子どもに胸を張って接していこうという気持ちになりました。
仰る通り、場面をわきまえず走り回ったり、大人に偉そうな口をきいたり…挙げたらキリがないのですが、それを怒らず止めるという方法が全く思い当たらず、本当に悩んでおりました。
そして上の子とは逆に、下の子は話して聞かせるだけで自分を止める事ができる…。
まさに、子どものタイプが違うんです。
そういった部分も分かって下さり、本当に心が洗われた気持ちです。
今日は、私の人生の大きな分岐点となりました。
これからも、子ども達を深く愛し、成長を見守っていきたいと思います。
久しぶりに、子ども達が学校から帰って来るのが楽しみです!!
げんさん様
ご回答頂きありがとうございます。
そうですね、ひとりで抱えることでこんなにも苦しい気持ちになったんだと思います。
これからは、そういった気持ちを周囲にもオープンに話すようにしていこうと思います!!
今日からまた、未来に向けて頑張っていこうと思います。
ありがとうございました!!