身近な人の死が怖いです
私は2年前に結婚をしました。
結婚してから、私の家族の葬式が立て続けにあり、2年間で3回以上ありました。
大切な人が亡くなった悲しみから立ち直れないまま、次のお葬式という感じで心がついていきません。
次は誰がいなくなるのか考えるだけで涙が出ます。
残っている家族を大切にしようと心がけていますが、いずれ来るお別れが怖くて怖くて仕方がないです。
考えないようにしようとしても考えてしまい苦しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
死は思い通りにはならないもの💧だからこそ・・・
生き物の生老病死は、人間の思い通りには、ならないものであり、思い通りにしては、いけないものでもあると思います。
この生老病死から逃れようと必死にもがく姿が、私たち人間の姿ではないでしょうか?
しかし、かと言っても、身近な人の死は悲しいもの。それが続けば、精神的にも肉体的にもダメージが大きいことでしょう。
私が20代後半の頃、大好きだった祖母が93歳で亡くなりましたが、晩年は痴呆症もあり、私のことも誰だかわからない様子でした。
亡くなる1ヶ月ほど前だったか、急に僕の名前を呼び「あんたにとって南無阿弥陀って何や?」と言われました。
答えられないまま、祖母は亡くなり、初めは、寂しくて祖母との色々な思い出を遺された家族と話していました。
しばらく日が経って、ふと最後の質問「あんたにとって南無阿弥陀って何や?」という言葉がよみがえり、頭から離れなくなりました。
この言葉が今では私の課題となり、僧侶として仏道に生きる事の原点となっています。
長々と自分のことを書いてしまいましたが、要するに、亡くなった人のことを忘れずにいるということは、非常に大切なことであり、また、亡くなったひとから、私のように生きる上での宿題をもらえることが多々あるはずです。それが見つかれば、あなたは生きる勇気や希望を感じるのではないでしょうか。
忘れずにいるということは、同時にその人が、生きていた証でもあるのです。
くれぐれもお身体に疲れが出ませんように。
一日一日を大切に
人の命はロウソクの火のようにいつ消えるか分かりません。
ですから一日一日を大切にしてください。
ただ、死は永遠の別れではありません。
極楽浄土でまた会えるのです。
安心してください。