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お寺さんとの関係解消について

回答数回答 3
有り難し有り難し 50

母方のお寺さんの住職さんが物凄く嫌いなんです。

お気持ちで支払う金銭に関して相場を渡しても足りないと言ってきたり、ご挨拶に本堂に伺うときちんと手順を踏んでいたにも関わらず今は忙しいと怒鳴られ罵られたりしました。

幼い頃からその住職さんから人間の温かみのようなものを感じられず漠然と嫌な人だと思っていましたが上記したような事があり、尚更受け付けなくなってしまいました。お墓参りに行くたびに嫌な気持ちになります。

住職さんも人間です。虫の居所が悪いとか精神的に参っている時もあるかとは思います。でも、私なら次に顔を合わせる事が会った時は謝るし何か相手に対して不満があったとしても言葉はもう少し選ぶと思います。

母がこの先亡くなる事があれば叔父が代わりにお寺さんとの付き合いを続けてくれるのかどうかも分かりません。母がそのお寺さんのお墓に入ることはありませんが、母の墓前で手を合わせる時に母の両親を蔑ろにしている(お寺さんとの付き合いを無くしお墓参りに行かなくなる)ような事があったら胸が痛むと思います。

お寺、お墓を変えるというのはとても大変な事だと聞きます。相手があの住職だと思うだけで気が滅入ります。ですが、御骨を人質に取られていると思いながら今のお寺さんと付き合い続けていくのも苦痛です。どうにか母が生きているうちにお墓を移しお寺さんとの関係を断ちたいのですが、母にどう切り出していいのかも分かりませんしどのような対策や準備をしておけばいいのかも分かりません。

そんなふうに考える(住職さんを許せない)自分が悪いのかと思ったりもします。

付き合い方を見直す方がいいのでしょうか?思い切って関係を断つのがいいのでしょうか?その際のアドバイスなどもありましたらお聞きしたいです。

よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

間に士業を介する

すぅさま

最も良いのは、間に士業を介して粛々と進めることです。

お寺といえども、法律を無視することは当然にできません。

もちろん、弁護士、司法書士、行政書士でそれぞれ掛かる費用も異なってきますが、法外な布施や離檀料、墓じまい料等にならないようにするためには必要経費と考えることも。

また代理人を介することで、会って嫌な思いをせずに済むのも大きな利点です。

檀家である場合は、檀家、お墓の管理者として登録されている祭祀承継者が主となって手続きを進めなければなりませんから、まず、どなたが寺檀関係で主たる利害関係人であるのかをはっきりとさせてから、家族、または親族も檀家(または親族の縁故者がお墓に祀られてある場合)であるならば、離檀へ向けた内々での話し合い、示し合わせは事前に必要になるのではないかと存じます。

傲慢、高圧的な態度、世間知らずな態度等は僧侶にはよくあることです。

本人だけが悪いわけでなく、この日本の世襲寺院制度自体に大きな問題を抱えています。

仕方なくやっている、仕方なく修行したという人が多いのですよね。

本来、寺檀関係は信頼関係で成り立つもので、お寺・僧侶は、仏法をもって皆様に(悟りへと向けた)安心を提供させて頂き、檀家は、その頂いた安心に何らのお返しで報いる(布施や仏法・寺院護持への貢献)というカタチが大切となります。

そういう事になっていない寺檀関係は、ある意味で信義誠実の原則に反する(または債務不履行)というところであります。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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住職の年齢にもよる

住職もいずれ年老いて世代交代します。
次の住職さんが良いお坊さんの可能性はあります。
現住職さんはまだまだ長生きしそうでしょうか?
住職さんの年齢によって方針は変わります。
いずれにせよ、叔父さんと相談して決めましょう。
また、ほとんどのお寺は宗教法人ですから、住職(代表役員)独りでは組織は成立しません。
檀家総代や法類(住職以外でお寺の役員になっているお坊さん。近隣のお寺の住職等です。)など、住職以外の役員にも相談してみて、住職の評判を聞いてみるのも良いと思います。
結果的にお寺と関係を断つには、墓終いが必要でしょうね。
墓石を撤去して墓地を返却するのです。
そのための手続きや費用についても、住職独りの話を鵜呑みにせず、檀家総代など他の役員さんにも相談してみてはどうでしょうか。
お布施なども、檀家総会等で申し合わせて金額の相場を決めているお寺もあるかもしれません。
あなたも含めて檀家は宗教法人の構成員であってお客様ではありません。
檀家が団結すれば住職をクビにできる可能性すらあります。
裏を返せば、檀家がホスト側で、住職は檀家がお招きした先生(ゲスト)ということもできます。
檀家こそがお寺を運営する構成員であるという意識で向きあっていただきたいと思います。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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同業の者として申し訳なく思います。

そのようなお寺の噂は
残念ながらよく耳にします。

あなたの思いを
お母さまや叔父さまに打ち明けて
よく相談なさってください。
皆が同じ思いなら
墓仕舞いも止むを得ないと思います。

本当のことは伏せて
遠方に引越しするので御骨も近くに持っていきたい
などと言えば
住職も仕方ないと諦めてくれると思います。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

だいぶ前の相談となりましたが、回答として頂戴したお言葉には大変救われました。

ありがとうございます。

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