徳を積むことについて
良い行いをすると自分自身にも良い事がおこると聞いたのですが本当ですか?また理由というか仕組みも教えていただければ幸いです
物事を悪いほうに考えてしまう 周りに心を開けない 自分に自信が無い
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
情けは人の為ならず
あなたが誰かに善い行いをすると、された人の為に成りますし、あなたの為にも成るのです。
あなたの中の善い心が育つのです。
善い心が育つことは、思いやりや慈悲の心が育つことでもあり、苦しみが離れていく事に繋がるのです。
また、あなたから善い行いをされた人は、その事がきっかけで誰かに善い行いをするかもしれません。
すると、その人も苦しみが離れていくことになりますね。
そして、善い行いをされた人は、その事がきっかけで、また他の人に善い行いをするかもしれません。
それが回り回ってあなたはたくさんの人から善い行いをされることになるのです。
ん〜…利益が出るという意味ならウソ
この世界の全ては原因と結果によって成り立っています。原因と結果がチェーンのように繋がり、網のように広がってこの世界は動いています。私たちもその網の目の1つです。たくさんの原因から生じている1つの結果です。
自分は原因から生じているなら、自分に繋がる原因1つ1つを大切にすることでしか、自分を大切にすることはできません。ところが自分に繋がる原因は他人事にしか見えないから、ついつい自分勝手なことばかりしてしまう…でもそれじゃ本当に自分を大切にできる軌道には乗れませんよ?他者を大切にすること(=仏教で言うところの『良いこと』)をやることではじめて軌道に乗れますよ…と、こういう話です。
だから例えばボランティアをすれば一流企業に就職ができますよ〜みたいなあからさまに詐欺やカルトじみたオイシイ話ではありません。むしろついつい物事を悪くとらえがちな心の生活習慣が改善され、楽な心で生きられますよーという方向性です。
エレベーターに乗ったら途中の階でベビーカーを押したママさんが入ろうとしました。そこでチョット壁側に寄って扉が閉まらないように押さえてあげました。ママさんがチョット会釈しながら「すみませーん」と言ってくれました。そしたら自分の心がチョット晴れやかになりました。これが良い原因と結果。
エレベーターに乗ったら途中の階でベビーカーを押したママさんが入ろうとしました。(チッ、幅のとるもん持ち込みやがって、子連れなら優遇してもらえるとか思ってんじゃねぇぞ)と思ってふんぞり返っていました。結果的に自分自身の気分がイライラしました。これが悪い原因と結果。
毎日を良い原因で生きる人と悪い原因で生きる人、どちらが幸せな人生になるでしょうか。良いことを習慣にすれば、物事に幸せアンテナが立ちます。悪いことを習慣にすれば、物事に不満足アンテナが立ちます。これがお釈迦さまの教えです。
質問者からのお礼
聖章さま、大慈さま回答ありがとうございました
例え方がお二方に個性があってなるほど!と
思いました。
欲でやっても仕方ないですね。
回答ありがとうございました。日常に役立てたいと思います