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生きている意味がわからなくなりました。

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結婚20年目、子供が四人います。

半年前に夫が不倫し、発覚。
女とは家族ぐるみで付き合いがあり、我が家に泊まったこともありましたし、女には婚約相手もいたので寝耳に水。
信じていた二人に裏切られたことがショックで息をするのも苦しく、夜も眠れない毎日でした。

女と連絡も絶ってくれて、
半年たち本当に少しづつですが日常を取り戻しつつある様にも感じていましたが、
夫に「何年も前から家族だと思えなかった。今もそうだ。」と言われました。
二十年間、色々ありましたが、夫のことは信頼していたし、愛していましたが、
夫の裏切りで、自己肯定感も夫への信頼もなくなってしまった今、
夫がその様に家族や夫婦を否定しているので離婚するしかないのでしょうか?

彼のことを愛して信じてきたこれまでの二十年間はなんだったでしょうか?
四人の子供を産み、育ててきた時間はなんだったんでしょう?

夫の不倫を知って以来、20年の全てを失った様な気がしています。
楽しいことも、嬉しいことも、やりたいことも何もなくなってしまいました。
仕事も手につかず、子供にも辛く当たるばかりの毎日。
生きているってなんなんでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

違う家族観を補うのが家族です

あなたにとってご主人が全てでしょうか?「何年も前から家族だと思えなかった。今もそうだ。」というご主人の言葉で、家族として暮らした二十年間や四人の子供を産み育ててきたという事実が否定されることはありません。それらはあなたの人生の中でいつまでもひかり輝いている事実です。
全てのものが移り変わるように、人の心も変わります。新婚当時は、お互いのすべてを知りたいと愛に燃えたとしても、そんなものは長続きしないでしょう。人生とは変化を受け入れ続けることだと思います。家族だと思えないなら、なんだと思っているのかご主人に聞いてみたいところです。
家族とは何かということを100人に聞いたら、100通りの答えが返って来ると思います。それと同じように、あなたの思う家族とご主人の思う家族は違うのだと思います。一緒でなけれならないというのが、あなたの考えではないでしょうか。
その前に、ご主人の家族観とあなたの家族観について話したことがありますか。違うところを理解しながら、譲歩しながら一緒に暮らして行くのが家族でいる意味ではないでしょうか。同じ価値観というのはあり得ません。お互いの欠点や足りないところを補完していく家族づくりを目標に、もう一度話し合ってみて下さい。

追伸です。
面と向かって「さあ話し合いましょう」と言っても無理な話しです。一緒にテレビを見ている時など、「いろんな家族があるね。あなたはどんな家族にしたいと思う。」というように話題を振ってみて下さい。うちの場合は、私からではなく、坊守からそう聞かれたことがあります。思っていることを話しましたが、意外だったようで、「何でそう思うの」と聞かれました。そこからお互いの考えている家族観がずいぶん違うことがわかりました。何回も話し合っていくうちに、お互いが育った家庭環境が普通だと思っていることがわかりました。「だからそう思うんだ」ということが理解出来たので、お互いの意見を尊重することが出来始めました。自分だけが分かっていても、補完し合う関係は生まれません。面倒くさく思わず、ほんのチョットの勇気を出しましょう。

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有り難し
おきもち

鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て20...
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質問者からのお礼

りょうゆう様 ご回答ありがとうございます。これまでの20年に絶望していましたがりょうゆう様のお言葉に大変救われました。思い出の輝きを失わせない様にこれからも大切にしていきます。
そうですね、話し合うことが絶対的に足りませんでした。私は妊娠して出産しの繰り返しと、日々の子育てと家事に追われ、夫は仕事に必死で余裕もなくお互いの足りないところ、欠点ばかりを批判しあうことに一生懸命でした。補完し合う、、、ありがとうございます。そうなりたいです。

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