虫の知らせと執着
初めまして。
昨年の春、従兄がまだ40歳代の若さで亡くなりました。
お葬式で喪主である奥さんを見ながら、永遠の別れになってしまった二人のことを胸が締め付けられる思いで見ていました。
その瞬間から、もう20数年も前にお別れした結婚してもいいくらい好きだった彼のことを思い出してしまいました。
それまで普通に思い出の中で済まされていたのに、当時のことが突然生々しく蘇ってきて、一日中思い出しては家族の前でも就寝中でも涙が溢れて眠れない日々が、従兄の死から3か月ほど続きました。しかしある日突然、つきものが取れたかのように涙が止まり夜も眠れるようになりました。
その数日後、彼の奥様が亡くなったことを人づてに聞きました。眠れるようになったのは、彼女が亡くなった日に近いようなのです。
彼とは一昨年前に偶然再会し近寄ってきてくれたのですが、人ごみの中でしたし突然のことで混乱して無視をしてしまいした。その出会いも気にすることなかったのですが、思えばその時から助からない命だと分かっていて、彼は私を懐かしんでくれたのかとも思えました。
彼は遠方に住んでいて同じ地元です。その時は帰省していたようなのですが…。
その奥様の死から、彼のことが気になって仕方ありません。
SNSで言葉をかけてみましたが、もちろん返事もありません。
何よりも、封印し続けた20数年前の別れの苦しみが蘇って辛いのです。
彼の親の反対もあり、私の一方的な思いだけで何年も付き合ってくれて私の納得する形で別れることにしたのですが…。
懺悔やら後悔やら執着やら、大変混乱しています。仕事や家事で何とか気は紛れますが、とても苦しい毎日です。
いつかこの思いは晴れるのでしょうか。
この先、彼を見かけることもあるとは思いますが、その度に辛くなるのかと思うと怖いです。
どうか、よきご指南をお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今ある環境を大事に。
親しい人の死は、悲しみと共に、いろんな過去を振り返る縁に恵まれます。その中で、眠れなかったり涙したり、また 私に関わる大事な人達を懐かしく思い出していくものです。
人は、誰かと関わり生きていますから。
死を見るということは、私の生きる を考えることに繋がるのです。
20年前のあの人を、また気にかける あなたの心を、私は素敵だなと思いますが。。。
今の現実も、あなたが築いてきたものです。
プロフィールを見ていますと、3児のママさんなのですね〜。今一番 側にいる ご家族を大事に、あなたの今を精一杯 生きましょう。
時間が、あの人を懐かしい友として、再会させてくれますよ〜きっと。
質問者からのお礼
ありがたいお言葉、うれしい限りです。
涙したことは無駄ではなかったのですね。
「執着」を醜く思っていたことを「素敵だな」と言っていただけて、救われる思いです。
時間の経過は、確かに癒してくれますね。
彼のことをかけがえのない無二の存在と思えるように、今ある環境を大事に過ごしていきたいと思います。
ありがとうございました。