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考えの違いを受け入れる方法

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故人を受け入れていくことや思い出を大切にしていくことは本当に大事なんだなと、お盆を迎えながら気付くこの頃です。

家族の初盆を迎え、残った家族それぞれの考えの違いが顕著になり、少し戸惑っています。子ども時代を過ごした中で、亡くなった家族は父母としての役割を確かに果たしてくれたはずなんですが、父母は当時私たちを祖父母に預けることが多かったようで、私と兄弟は祖父母を父母のように慕いながら育ってきました。

私自身も父母との確執は以前あったのですが、いい歳の大人になったのもあって受け入れられるように少しずつですが、なりました。

ただ兄弟だけが、確執というか、心残りのようなものが残った状態で生き別れてしまったようで。亡くなった家族に対してあまり心を開けないままになっているようです。確かに葬式などを過ごした中で悲しみや悔しさなどはあったのですが、あまり深い思いがないような心地がする様になったと。

母は、父が亡くなってからは受け入れるのに必死で。私と何かで衝突する時があったのですが、その際に今までのことがプツッと切れてしまったのか、子どもにように泣き出してしまって。

必死に父のことを受け入れたかったようで、今まで誰にも言えなかったようです。私はそのことに全く気づかず、母が今社会と切り離されたような生活をしていて孤立(専業主婦のため)していることに焦りと不安があり…。趣味など見つけようとしない母を問い詰めたり、何か始めたらいいのにとなじったりする始末です。

残った家族の関係性や、亡き故人への思いの違いがよりはっきりしてきて、そのことを受け入れるのに不安と怖さがあります。

兄弟がまるで非協力的に思えてしまったり(母に対してもあまり思い入れがなく)、私と1人の親戚のみが唯一母に対しても心開いて接することができるような状況です。この先どうなってしまうのだろうと、急に不安で。私自身、仕事にようやく慣れて自分の生活を再開できるようになったところです。

不安なことが多く、誰にも打ち明けられないのも現状です。何かアドバイスがあったらとすがる思いです。長々とした文章を読んでいただいて、ありがとうございます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは違いを認めてあげる

あなた自身が周りの家族を受け入れてあげることです。価値観は違っていても当たり前です。
それぞれの違いがあっても、それを否定したりあなたの考えを押し付けてしまってはお互いに嫌な気持ちになるばかり。違う価値観で良い。ありのまま、「あなたは今はそう考えているのね」で終わり。

認めてあげることで家族間の関係は変わってきます。お母様のことも責めたり問いただしたりしたら可哀想。一緒に何か始めようとか、誘ってあげたらそれがきっかけになるかもしれない。

何事もまずは受け入れる。ありのまま否定せず。どうしても間違えている時だけは止めてあげる。良い方に導いてあげることが大事です。
思い出はそれぞれ好き嫌いもそれぞれ、それらは事実ではなく「思い」ですから、人間の作り事です。
そんな作り事に振り回されない生き方が仏教徒としての生き方だと思いますよ。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

お返事遅くなりました…
コメントをいただきましてありがとうございます。自分のことばかり考えてしまい、それがきっと相手にも伝わって余計に私も認めたくなく、私自身が変に受け取っていたのかもしれません…
違いを認めることの大切さを忘れていました。少しずつ受け入れていけたらと思います… 一個一個消化していくのに時間かかりそうですが、頑張ります。

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