過去の過ちから、生き方がわかりません
はじめまして。詳しくはプロフィールに書きましたが、人として恥ずかしく愚かな過ちを犯してしまいました…。どうしたら良いかわからず、ハスノハにたどり着きました。どうか懺悔させてください。
当て付けで自暴自棄になり、浅はかで愚かな行いでした。空しさと虚無感と後悔しか残っていません。本当に愚かでした。
この事は主人は知りません。何でも話せる友人にのみ話しています。罪の意識に一生苦しみながら、墓場まで持って行く事も償いの1つだと言われました。その通りだと思います。
同じ過ちは繰り返さないと誓い、家族を第一に育児と仕事を一生懸命しよう。と、自分なりに懸命に数年過ごしてきました。話し合いを重ねて、現在夫婦仲は良好だと思っています。
しかし、家族で出掛けている時、仕事をしている時…ふとした瞬間に思い出してしまいます。その度になんて取り返しのつかない事をしてしまったのだと、消えてしまいたくなります…。でも、「子供だけはしっかり育てていかなければいけない」という気持ちで踏みとどまっています。
私の罪は何をしても消えないのに、何とか立ち上がって人生を建て直したい。償いたい。できる事なら人の為に真っ直ぐに生きたい。と、願ってしまう自分がいます。自己中心的な考えだと分かっているのですが…。
私はどうやって生きていけば良いでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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人間はもともと過ちを犯す存在です
後悔先に立たずといいますが、じゃ、後で後悔すると分かっていたら過ちを犯さないのかというとそんなこともないと思います。分かっていてさえ過ちを犯すことすらあるのが人間の性だと私は思います。
私自身もたくさん後悔のタネを蒔いてきましたし、今後も同じくいろんな過ちを繰り返すでしょう。私の周囲の人びとも同じです。みんな大なり小なり他者に迷惑をかけていきているんです。「他人に迷惑をかけない」というモットーを掲げて生きている人もいますが、実は人間は他者に迷惑をかけなければ生きていけない存在です。
じゃ、何故、生きていられるのかというと、それは「許されて」いるからだといえます。私たち浄土真宗の親鸞聖人の語録を集めた『歎異抄』をお読みになり人生が変わったという人は多いです。上に書いたようなことを心の底に響くような言葉で語ってくれているからです。インターネット上でよいので、少しでも読んでみてください。
さて、罪の意識がお強いのは、端的にいってご主人に黙っておられるからですよね。ご主人に黙っておいでになる限りずっとお辛いのではないでしょうか。この辺はお坊さんでも意見が分かれるところだろうし、最終的には個々人のお人柄に帰しますが、あなたにある種の救いがあるとしたら、ご主人にお話しになる以外にないと思うんです。そのことで大きなものを失う結果にならないとも限りませんが…。
世の中にはお連れ合いがおいでになるのに浮気や不倫を繰り返して、ちっとも罪悪感を感じない人もいます。亡くなった親類の住職がそんな人でした。たしかにそんな考え方もあるようにも思います。そうすることで不倫相手の人生を壊したりしたことはないようで、上手に楽しんでいたようにも見えます。しかし、奥さんは早くに亡くなりました。もちろん夫婦仲もよくはありませんでした。でも、その住職が罪悪感を持つことは最後までありませんでした。してみると、不倫とか浮気とかはよくないものなのでしょう。
あなたがこのままその罪悪感を引き摺って生きていかれるのはあまりにお辛いだろうと思います。不倫は文化だ、と言い切ってしまえる人じゃないのでしたら、タイミングは考えなきゃいけないだろうけど覚悟を決めて事実をお話しになるのも一案でしょう。どうしてもそうせよ、ということではありませんけど。
質問者からのお礼
藤岡様
親身な回答をありがとうございました。噛み締めて読ませて頂きました。歎異抄と検索しましたら、噛み砕いて説明しているページを見つけました。熟読したいと思います。
そうですね…。主人にはいつかタイミングを見て、打ち明けることが必要なのかもしれません…。主人は今でも付き合いがあるのか、風俗には行っているようです(名刺がポケットにありました)。それは大分前に割り切り、気にならなくなりました。それは私も後ろめたいものがあるからかもしれません…。主人の全てを知ろうとするのは止めました。私と子供の前では夫として父親として、家族を守ろうとしてくれるなら、風俗は目を瞑る事にしました。
藤岡様、最後にどうかお聞かせください…。私は気の迷いで行き当たりばったりの不貞を犯しました。猛省し、家族の為に二度と繰り返さないと誓いました。今からでも私は真っ当な人生を、母親として妻としてやり直す価値はありますか?不貞を犯した人間に、それは許されませんか…?
お礼が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。事務局からメールを頂き、ありがたく読ませて頂きました。
前を向きたい…その思いでいっぱいですが、中々うまくいかず…付随して今色々と別の事も日常的に思い出してしまい、毎日苦しく辛いです…。