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母との接し方

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大学を卒業後、しばらく県外で働いた後、実家へ戻ってきました。
母のことは今ほどそんなに嫌いではありませんでした。
ですが、現在、母の辛辣な言葉に傷つき、どのように母と向き合ったらよいのか分からず、悩んでいます。

先日、高校の同級生から渡したいものがあるからと来てほしいと頼まれ、同級生のご両親が経営されているお店へ出かけました。
当日は同級生のお母さまが対応下さり、「これを渡すように言われたのよ」と「はい、ありがとうございます。確かに受け取りました」程度の会話をしました。5分くらいのものだったと思います。

そのお店は私の両親も利用しています。ですが、高校を卒業してから十数年、私自身は何も関係がありませんでした。本当に久しぶりに伺いました。

同級生とは同じ部活でしたが、その親御さんとはあまり話した記憶がありません。

私は、母に出かけることを伝えていました。
帰宅したとき、母から「どんな感じだった?大きくなったねと言われなかった?」と聞かれました。どういう意味かと聞き返すと「太ったねって、言われなかった?」と。

十数年ぶりに、しかもあまり話したことのない同級生のお母さまがそんなことを聞いてくるはずがありません(と思うのは私だけでしょうか)。

私は母に「そんなこと聞かれるわけないでしょ。失礼だね」と強めの口調で言い返してしまいました。母は「そうだったね、見た目のこと言われるの、あなたは嫌だったね」と頓珍漢なことを笑顔で言いました。ものすごくショックでした。
ああ、そうかと。母は私の見た目が気に食わないのかと、だからそんなに自然に見た目のことが気にかかるのかと。

母の言葉に傷つくことはこれまでにも何度かありました。
そのたびに泣き、しばらく口を利かないようにして、時間が経って私の気持ちが落ち着いたら話せるようになります。でも母はなぜそのような態度を私が取るのか、分かっていないと思います。傷つけたなんて思ってない。

母とは仲良くありたいです。
誕生日は必ず祝い、私が買いものに出かけるときには必要なものを母に聞き、用を済ませてきました。なのに、なぜこのようなことを言われなければならないのかと思うと、接し方が分かりません。

今後、母が年をとり、認知症などを発症したとき、どのような人間に変わるのか怖くて仕方ありません。

母との向き合い方を教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

娘の見た目を気にするのは親の愛情

子供が太ったら気になるのは、親の気持ちとしては理解できます。
私にも子供がいて、甘いジュースが好きで太りぎみなので、気をつけるように言ったり、遠回しに言ったりします。
親としては、子供の健康や美貌を改善したがったり、子供に努力して活躍してもらいたいと望んだりするのは自然な感情だし、それも愛情の一種ではないでしょうか?
逆に、親以外に誰がダイエットを勧めてくれるでしょうか。
ですから、悪口ではなく助言だと思って、自分に役立つ情報ならば参考にしましょう。
また、「私は太っていても良い」と考えているなら、それは価値観の違いなのでお母さんにはっきり意思を伝えましょう。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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残念なことですが、親は子の心は分からない

まきこさん、はじめまして。質問を拝読しました。

まきこさんはお母さまと仲良くありたいと思っていても、まきこさんが傷つくことを平気で言うことがありどう接していけばいいのか分からないのですね。

私にも心当たりがあるので回答いたします。

結論から言うと「親は子の心は分からない」ものです。子どもとしては親に分かって欲しいと願うものですが、残念なことですが親は子の心は分からないようです。

特に子どもに対して傷つくことを平気で言うことができる親は子を理解できないようです。なので、人の口を使って自分の言いたいことをまきこさんに伝えようとするのです。火に油を注いでいることが分からないのですね。

親を大事に思う気持ちとは別に、お母さまの言動は直らないと心得ましょう。残念ながらこの部分では理解し合えないのです。

空海は「喜びも悲しみも自分を磨くものだ」と説きました。

お母さまがまきこさんを分かってもらえない悲しみは心を磨くものだと心得ましょう。

私も母には50年たっても理解してもらえません。互いに心磨きをしたいものです。

合掌

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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