妻が否定しかしない
57才 男 です。 妻は1才年上です。結婚して25年になります。私と妻と一人娘の3人家族です。
相談は妻が私がしゃべるたびに私を否定するような事しか言いません。娘にもそうです。本人は全く悪気が無いようです。
怒っているわけでもなく普通に話すとそうなるようです。何度もその事を「止めてくれ」と頼んだのですが、変わりません。本人も気を付けようとしているみたいで、否定した後自分で気づいて、慌てて言い直したりもします。ですが、次にしゃべるときはまた否定します。何年もこのような状態です。
妻は専業主婦で家の事は本当に一生懸命やってくれています。完璧です。真面目でしっかり者だと思います。頭もいいです。私がやって行けるのは妻のおかげです。ですが私が話すたびに否定されます。
そのような性格なのだから仕方がない、ほかのところは完璧なのだから気にしないようにしようと思うのですが、話すたびに否定されるのは本当に悲しくなります。一つ一つは些細な事ですが、しゃべるたびに心が削られていくようです。
最近ではこんな家庭のために一生懸命仕事をするのが嫌になってきてしまい、会社でも人間関係をうまくやろうという気が無くなってきてしまっています。「クビになってもいいや」という気になってしまっています。
私はなるべく日々穏やかに過ごしていきたいのですが、これでは怖くて話せません。それでも一緒に暮らしているのでつい話しかけると否定されて悲しくなるの繰り返しです。なるべく妻が嫌がることは言わない様にしているつもりなのですがうまくいきません。
いつもイライラしているわけではないのです。普通にしているのですが否定しか言わないのです。娘にも同じです。娘もかわいそうです。
何かストレスが少なくなる方法はありませんでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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雨降って地固まる、になるために
こんにちは。
回答の前提として「否定するような事しか言」わない、という具体的な内容が回答僧側にはわからないことを了解してください。
奥さんが、会話の中で第三者から見て「否定」していると思わざるを得ない文言を言っているのか。それとも言い方が「否定」的だけれども励まそうとか建設的改善を提案しているのをあなたが「否定」ととらえているのか、これが文面では明らかではないのです。
つまり、奥さんに明確な「否定」の意思があるのか、単に言い方の問題なのか。この肝心な点が不明である、という前提に立たざるを得ないことを理解してください。
文章を一読したところで思うのは、お二人の中で行き違いが生じていて、その行き違いの中身がなんであるかがお互いに分かっていない。そういう印象です。
一般に女性は、感情を話して共有、共感してほしいという目的があるようです。一方、男性は情報の交換、生産的な方向性を考えるため、会話は必要なことに限るという傾向があると思います。
もちろんこれは、ステレオタイプな見方ですが論点を明らかにするために、敢えて極端に言いました。こう考えてみると、あなたと奥さんの間では、この男女の一般的傾向の逆転が起きているのではないでしょうか。
もし、奥さんが「否定的」なことを言ったとしましょう。
すると、あなたはあくまで理知的に、なるほどそういう意見もあるか、しかしその意見にはこういう論点もあるのではないか、という論戦になっていくはずです。その場合、妻を議論ができる相手、生産的議論ができる伴侶として歓迎する夫もいるのだろうと思います。
しかし、あなたは「否定」されたと感じている。
それは、議論を延々と交わしていくことに疲れた、ということより感情の共有がなされなかった、気持ちを受け止めてもらえなかったという落胆を述べているように聞こえます。
奥さんは、「完璧」「真面目でしっかり者」「頭もいい」というところから、私はそう推測するのです。
よって、お互いの違いつについて、一度お互いに意識しあって少しづつ溝が埋められるように再度お話しあいされてはいかがでしょうか。これをきっかけにお二人の関係が、雨降って地固まるになるとよいですね。
三つの火を鎮火する ヒテイ ヒハン ヒカン
ヒテイ…否定。
NOT。NO。ダメ出し。~ない。無理。できない。しない。ダメ。バツ。救いようのない無益な論。
ヒハン…批判。
DISり。攻撃。叱責。悪口。相手の良いところを見ない一面的な視点。文句。救いようのない導き。代案、活路、より良い提案のない無益な論。
ヒカン…悲観視。
ネガティブ。暗い考え。どうせ。最悪の事態の想定。ありもしないことを妄想して自分も周りも苦しめる無益な論。
仏教は、利益であり、利行であり、利他であり、利済です。
人が喜ぶように生きることが宗教心というものです。
よって、そういう考えは奥さんだけでなく、周りも苦しい結果しか生み出さないということを論理的に何度も指摘することです。
ただし、それをあなたたちがする際にあなたたちも奥さんを「否定・批判・非難・悲観」していることに気づいてください。
他人を良くしようと思うのであれば、相手がキャッチできるボールを投げること。
その方法は…、投げてはだめです。
あなたたちも奥さんの言葉をダメージとして受け取っているからつらいのです。
それは奥さんも同じなのでまず人が傷つかない方法で推し進めることです。
世の中には「言いにくいことを上手に相手に伝える方法」というものがあります。
そういう本を参考に同じ家族なのですし、要は言い方が下手なだけなのですからやさしく諭すように良い方法を出し合って、みんなで一緒に向上していきましょう。
仏教にはそのために四弘誓願文や菩提心というものがあります。
その精神をベースにみんなで共に向上してまいりましょう。
お互いの思いを吐き出せる場所を
あなたも奥様も自分のことでいっぱいになってしまっているのでしょう。夫婦でお互いにお互いを思い支え合うということを、理想として夫婦カウンセリングなどで、お互いの思いを吐き出すことが大切でしょう。
感情的な言い合いではなく、今奥様はどんなことにイライラしているのか、年齢的なこと(更年期など)でバランスがくずれているのかもしれません。いろいろな思いをお互いが冷静に話し合い、めざすべき夫婦像、家族像に向けて支え合い尊敬し合い生きていきたいですね。
質問者からのお礼
邦元様 釋 悠水様 丹下 覚元様
丁寧な御回答ありがとうございました。
何度も読み返し、よく意味を理解して
今後の生活に活かしたいと思います。
ご回答のおかげで、
少し冷静に考えることができるようになったと思います。
大変ありがとうございました。