祖母の葬儀にて
先日祖母が亡くなりました。
生前沢山の愛情を注いでくれた祖母なので、しっかりと送り出そうと遺族一同努めました。
しかし、お坊さんはこの時期農家が忙しいからと、火葬場まで来てくださいませんでした。
葬儀と農家のどちらが大切なのですかと問うたところ、はっきりと農家だとおっしゃいました。
実は祖父の葬儀のときも来てくださらなかったらしく(当時私は小学生だったので分からなかったのですが)、喪主を務めた祖母も大変悲しみ、悔やんでいたそうなのです。
しかしそんな祖母も同じ状況になってしまいました。
私は、祖父や祖母が安心して成仏出来たのか、大変心配です。祖母が夢に出てくるのも、浮かばれなかったからなのかな、悔いがあるからなのかな、と思うと悲しくてなりません。。
火葬場まで来て頂くのが常であり、そこまでの過程が終了して初めて無事に浮ばれると言う私の考え方が間違っているのでしょうか?
私達遺族が自らの力で祖母を成仏させるのは限界があるため、お坊さんの力を頼らせていただいてるのに…
お坊さんにとっては、農家が最優先すべき事柄なのでしょうか?
お考えを聞かせていただけたらと思い、質問させていただきました。不躾な質問とは承知しておりますが、ご理解下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お寺の在り方
ゆっぴ様
優譽と申します。
愛情の深い御祖母様を亡くされて、悲しい事でございました。
菩提寺の和尚様が火葬場に来られなかったとの事。
もし私ならばと想像した時、火葬場に参れるように時間を都合つけるとか、農業は寺族に任せるとか、何らかしらの手を打つと思います。
農業を営みながらお寺を護持されている和尚様のご苦労もあると思います。
しかし、お寺を護持する理由は仏様の教えを伝え、仏様との縁を結んで頂く為。
日頃の法要もそうですが、特に、葬儀の時には、教えを伝え縁を結ぶ大切な時間だと思います。
火葬場でのお経をしなかったら御祖母様が成仏出来ないという事はないですが、ゆっぴ様や親族の方々の心情を察すれば火葬場にゆくべきだったのではと思います。
愛情深い御祖母様の事を思うのであれば、どうか葬儀の一連の儀式だけでなく、お仏壇で毎日手を合わせて御祖母様の成仏を願って下さればと思います。
そして、農業をしながらお寺を護持されている和尚様の事も、少しだけでも理解して下さればと念じます。合掌
あまり気にせず
お祖母さまのご逝去に謹んで哀悼の意を表します。
さて、火葬場にお坊さまに来ていただけず、心配な気持ちになってしまったのですね。
火葬場にお坊様が行くか行かないかは地域性や、お寺での取り決めがあるのかもしれません。
私の地域でも、最近まで、お寺のお坊さんは火葬場に行っていませんでした。
なので、もしかしたら、あなたの地域でも、または菩提のお寺では、お坊さまは、原則火葬場に行かないようにしているのかもしれません。そのような事も十分ありえます。(他の仕事との兼ね合いで、火葬に行けるお宅と行けないお宅があっては、行けないお宅に申し訳ないので、普段から行かないことにしている可能性もあります)
また私たちの地域では、お葬式の中で、火葬に見立てた儀式を行っています。あなたの地域でも、その火葬に見立てた儀式を行い、それをもって火葬に出向いた事としているのかもしれません。
ともあれ、このように、火葬場に僧侶が出向かない作法もあると思って気にしない方が良いです。お坊さんが火葬場に行った/行かなかったが、成仏を左右することはありません。
あとはご遺族の供養の気持ちが大切かと思います。
お寺と檀家さんの関係は信頼関係です。この件で、「お坊さまが信頼できなくなった」なんて事のないようにね。お坊さまだって、火葬場に行けない分、一生懸命つとめてくださったはずですよ。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
そのお坊さんにつけて頂いた祖母の戒名も、漢字を間違えられていたりと、なんとも言えない気持ちになりました。同日、火葬場では何人かお坊さんをお見かけしたので、やはりうちのお坊さんだけが来てくださらないのか…と肩を落としていたのですが、そのような方もいらっしゃるのですね。私自身が少し救われたような気が致します。貴重なお時間割いていただき、ありがとうございました。