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嫌な人のイメージを頭から消したい

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有り難し有り難し 8

初めて質問させていただきます。

嫌な人の顔や声が、脳裏に焼き付いて離れません。

嫌な人というのは、変な話ですが、私の知り合いでもなければ会ったこともありません。テレビやネットでしか見たことのない、とある事件の犯罪者です。

今から1年ほど前だと思います。夜寝る前にふと、なんの脈絡もなくその嫌な人の顔が頭に浮かびました。

当時の私は精神的に体調を崩していたこともあるのか、声や体型など、知りうる限りの相手へのイメージがどんどんと脳内で膨らんでしまい、止められなくなり気持ち悪くなってしまいました。

それからというものの、ほぼ毎日のように、相手の顔や声が頭に浮かぶのです。

仕事で忙しい時や、誰かと会話する時など、何かに集中している時は忘れている事が多いです。しかし少しでも余裕があると、また思い出してしまいます。頭を空っぽにして、ゆっくり過ごせないのです。

日常生活でも、事あるごとに顔が出てきてしまいます。何かがきっかけで浮かぶとか、法則もありません。

酷い時には、忘れていたのにわざわざ思い出しに行こうとします。『最近この人のこと、忘れてない?』という具合です。

ここまで1年近く、毎日のように顔が浮かんでいるので、一生このままなのかと恐ろしくなってしまいます。

仮に、もし私に恋人ができたとして、その時まで脳裏に嫌な人が焼き付いているのかと思うと、恐怖で仕方がありません。

嫌な人の存在自体、自分には全く関係無い人物です。それなのに、私が一人で勝手に妄想し勝手に苦しんでいるのがバカらしく思えます。

こんなことにとらわれ、貴重な時間を無駄にして、精神をすり減らしているのがもったいないと日々感じています。

目の前のことに集中し、余計なことは考えない!と心がけてはいるものの、うまくいきません。

何かスパッと切り替えて忘れられる方法は無いでしょうか。良い考え方、捉え方、思考の仕方を教えていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「怖いモノ見たさ」ではありませんか

質問読ませていただきました。

ご自身の心が思うままにならず、悩んでおられるのですね。
心中お察しいたします。

さて、そのイヤな人のことを考えてしまう理由ですが、はっきりしたことは分かりません。
しかし、話を伺う限りにおいては、「怖いモノ見たさ」の気持ちが増幅されてしまっているのではないでしょうか。

かるかんさんが精神を崩されているときとのことですから、それが原因で普段より印象深く残ってしまったのでしょう。そして、そのイヤな人のことが何もわからないからこそ、声や体型などを想像してしまうのでしょう。
人は、相手のことを知らなければ知らないほど、相手を恐れます。知らないということは、得体が知れないということですから。たとえば、お化けを怖がるというのは、お化けという存在が何かよく分かっていないから恐れるのです。

しかし厄介なことに、怖いモノほど人は覗いてみたくなります。得体が知れないから「ちょっと知ってみたい・・」という探求心が芽生えてきてしまうのかもしれません。
ですから、かるかんさんがイヤな人を考えることを辞められないなら、その人の事を知ってみてはいかがでしょうか。知ることで、興味はどんどん失われていくかもしれませんよ。

それでも頭から離れないのなら、一度病院を受診してみてください。
専門的な治療が必要になるかもしれませんので。

何か少しでも参考にしてみて下さい。
不安でも追加の相談でも何でも良いので、必要ならばプロフィールを参照いただき、メールやZOOMの個別相談をご利用くださいね。

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質問者からのお礼

こちらの質問に続けてメールでの相談にも回答いただき、ありがとうございました。

ハスノハ上でお礼を申し上げるのが遅れ、大変申し訳ございません。

藤川様の言葉を読み、心が少し軽くなりました。余り深く考え過ぎないように、執着し過ぎないように、心がけてみたいと思います。

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