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病の不安

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

先日行った人間ドックで肺に炎症性変化があり3ヶ月後の再検査となってしまいました。
現時点での医師の説明ではおそらく心配ないものであるが、可能性はゼロではないので念のためという事での再検査です。
CTを撮ると結構な人数の方が再検査になるらしく、風邪の炎症でもよく映り込むので癌ではない人が殆どですと。
医師の感触では否定的でした。
癌宣告を受けた訳ではないですが親を肺癌で亡くしているため、先々を考えると恐怖心が拭えません。
平常心を保とうと普通に生活し、歩いて気分転換を図ったりしていますが、また直ぐに考えてはネット検索してしまいます。
人間はいつか死ぬ事は身近な人の死から分かってはいるものの、やはり怖いです。
一人っ子の子供を置いて逝くのも忍びなく、できれば自分の親の年齢を超えるまでは一緒にいてあげたい。
それに施設にいる親の介護もある。
など、色々と考えてしまう心のざわつきを鎮める方法はありますでしょうか?

プロフィールを読んで頂くと分かりますが、親や夫婦間で様々な問題に長いこと悩まされ、いけない事とは思いながらも他の男性と長期的にお付き合いを重ね、心のバランスを保ってきました。
この様な事をしているので天罰が当たったのかもしれません。
彼とは割り切った付き合いであるものの、付き合いも長いのでお互い情が入っています。
いつかは病や生活の変化で別れる時が来るだろうとも思っていましたが、お互い心の拠り所になっていたのは確かです。

病の心配と彼との今後について混同してしまいましたが、どうやって今後の人生に向き合ったら良いのか教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今は心配と不安が大敵です。

manさんのお悩みお察し申し上げます。

今回、検診にて再検査と宣告されたとの事、家族に同じような病気の方がいると特に心配になるのは仕方ありません。詳しく検査を行えば早々に結果が分かるので安心できるのでしょうが、この検査さえもタイミング次第では絶対に大丈夫と言えない時もあります。医師が3ヶ月後と言ったのも経過を見てからの事だと思います。

しかし、だからと言って安心できるのかと言うと、心配されているように、今は様々な方法で調べることができますので。調べれば調べる程、不安と恐怖が募り冷静ではおれないのも事実でしょう。

又、こういう時は、今日までの人生のすべてを振り返る機会にもなるので、特に自分でマイナス的と思えることが全部、病気の原因としてしまうような考え方もしてしまう。これも仕方ないことで、どこかに善因善果、悪因悪果の考え方があると思います。

でも、ここは病気は病気として捉えていけばいいので、人生の全部と絡めない方がいいでしょう。又、病気も正式に検査をした結果が出ていないので、勝手に自分で悩む必要もないのです。そして、仮にそうであったら、そこからどうするかを決めればいいのです。それまでは普通に前向きに、心休まる方法を選び過ごすことです。これからの検査までの3ヶ月間が、そういう意味での勝負です。

やや他人事のようなお話になっているかもしれませんが、実際に私自身、自分でも予想外の展開の中、今、抗がん剤治療中です。癌と宣告され(2回目ですが)、数値が良くないから検査しましょうと、それこそ全くの予想外の事で今日に至っています。要するに自覚症状も無ければ、そんなことになっていると思っていなかったということです。

早期発見、早期治療は必要なことです。そして、仮に宣告されても改善はされますので、今は心配しないこと、不安や恐怖が一番、病を作り出す原因であると思ってください。
彼のことは、又、別問題として展開されていくでしょうから、何事もキッカケとタイミングです。まずは、心安らかなることを選択してください。

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まずは検査の結果ではありますが

そんな環境だったら不倫男性との関りだけが生きる支えみたいになるのも、ある種、当然ですよね。私だってそうなるかもしれません。そのことで自分を責めない方がよいですね。

お身体のことですが、CTで再検査となったことがきっかけとなって、いろんなことが意識の上で顕在化したということだと思います。実際上はほとんど心配ないものと思います。どうか再検査だからとあまり気になさらないで。

ただ、おっしゃっているように人間はかならず死という命の終わりを迎えます。肺の再検査の一件はともかく、限りある命ということから人生を見直すのはよいことです。何か大きなものに催促され、これからの人生について考えなさいよと呼び覚まされているものと思いますう。

お勧めしたいのは、医師で宗教者でもあるような方の話を聞いたり、本を読んだりすることです。また、ホスピスで活躍するお坊さんのお話などを聞いてみられてもよいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=7mI0kv_Zsqw

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