お付き合いしたい方が僧侶です。
こんにちは。
先日結活パーティに参加し、お坊さんとカップルになりました。
なかなか雰囲気の良い方で、番号を交換しましてこれから何度か個人的にお会いしたいなと思うのですが、お寺に嫁ぐのは大変と聞きました。
お会いしたばかりなので詳しい話を聞いてはおりませんが、今はお父様が住職をなさっており、ゆくゆくは彼がお寺を継ぐようです。
アラサーなので結婚を視野に入れたおつきあいをしたいと思うのですが、そのお話を聞いて少し迷っています。
お坊さんと結婚するとここが良い、ここが良いなどの具体的なお話があればお聞かせ頂けると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
良いところだらけです
具体的に良いところと言われると、私自身は望んで僧侶になったし、家内も望んで(…だと思うのですが)僧侶の妻になったので、良いところだらけだ、という回答になってしまいます。詰まる所、orange03さんがご結婚に望む物が何かによると思います。
例えば、恋愛のゴールが結婚だと思われるのならば、ひたすらに恋を成就させれば良いですし、安定した生活を結婚に望むのならば、とりあえず家賃無料の住む場所が得られます(もちろん新築する場合は、ローンが発生しますが)。
普通の奥様と少し違うだろうと思われるところは、
・友達や親戚でも無い人から、「早く、男のお子さん(跡継ぎ)を」と言われます。
・会社員と違い、昼でも夜でも亭主がうちにいます。
・子どもにジョニーとか、ミッシェルとかいう名前をつけたくても、もっと坊さんっぽい名前にしろと言われます。
すみません。3つ目はほとんど冗談ですが、あくまでそういうお寺が多いというだけで、そうでないお寺やご住職もたくさんおります。
不安なのは当然です。未知の世界でしょうから。でも、じゃあ、どの世界なら知っているかといえば、案外少ないのではないでしょうか。そもそも結婚自体が未知の世界です。この人となら、そこを歩いていける、と思われるのでしたら、どうぞ我らのお仲間に!
良し悪しはご本人のものですので。。。
逆に、小生が、我が妻を見て思う事を申し述べます。
応対には苦労しているようです。
電話、あるいは直接のご訪問などで、言葉がわからなかったり、
親戚関係などがわからない等で、怒られた事もあったと聞きました。
特に電話対応だと、相手もニュアンスで伝えようとされるため、
意志の疎通がとれないことが多々あったようです。
でも、真摯に応じることで、逆に喜んでもらえたとも申しておりました。
お寺同士のお付き合いにも苦労があるようです。
うちの場合は、親戚縁者がおぼうさん、という家系で、
妻は一般の出身ですから、そのあたりがいまいち理解できないようです。
今は親戚関係が疎遠になることが多いわけですが、うちのように
縁者がみな坊さんだといやでも会わなければならないもので、
辛い~(><;)と言っていた事を思い出します。
しかし、おなじ境遇は、それぞれ親戚に嫁いだお嫁さんたち皆、感じて
いるために、愚痴りあい笑い合いながら、なんだかんだとお付き合い
しているように見えます。共通の敵がいる、という感じでしょうか♪
ここからは、妻を見てておもしろいなあと感じたことです。
グラニュー糖が御供物で上がると歓喜してます。
小生、グラニュー糖は、あまり沢山あっても仕方がないよなあと
思っていたのですが、料理好き・菓子パン作るのが好き・ケーキは別腹な
わが妻にはいくらあっても足りないもののようで、こんなにたくさん頂ける
喜びを、心から噛みしめているようです。
我が寺には畑があるので、お手伝いに来てもらっている農家さんに
御願いして、自分用の「うね」をつくってもらったようです。
好きな野菜などを植えて育てて、食して、楽しそうです。
すこし、うーん、だいぶ?天然なため、いつもニコニコしているのですが、
近所の方からも「お寺の嫁さん」ということで、可愛がってもらっているようです。
とまあ、半分以上が食べることが主になったようですが、
それなりに楽しんでいるように思います。
良し悪しは、それぞれの境遇にあります。
でもそれを「楽しむ」ことが、大切なのではないかと、思うのであります。
どうかそちらの和尚様と幸せになって下さいね(*´∀`)❤
合掌
坊守さん・お庫裏さん・裏方さん・お大黒さん
orange03様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
住職の奥さんのことを坊守さん・お庫裏さん・裏方さん・お大黒さんとの呼び名から連想されますように、お寺を支える、守るという重要な役割を担うこととなります。
下記の問いにてもお答えをさせて頂いておりますが、お坊さんとのご縁、それは、その方とのご縁だけではなく、尊い仏様とのご縁、仏法を取り巻く関係各位の皆様とのご縁、つまり法縁にも繋がり、誠に有り難いことでございます。
問い「帰国子女はお坊さんの奥様になれますか」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1003003557.html
『・・お寺へ嫁ぐのに大切となる心構えとしましては、仏法への理解、僧侶という職業に対しての理解、あとは、檀信徒さんや参拝者・相談者さんとの人付き合いへの対応となりますかね。。人付き合いでは色々と包容力や寛容力も必要になってくるかもしれません。そして、実質的にお寺の経営は坊守・御裏・寺庭婦人の力量によるところも大きくあります。・・』
『・・お寺の規模や檀信徒数にもよりますが、色々と法務のお手伝い、掃除、寺務・雑務等も含めて、更には日常の家事、やがて子どももできれば子育ても加わってと・・大変なことはやはり大変になります。・・あとは、やはり何よりも仏法を扱う「志」が大切になるのではないかと存じております。・・』
問い「お寺の後継者ぎがいません。 」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1003000258.html
『・・とにかく、仏法を扱うには、やはり何よりもその志が大切になるかと僭越ながらにも存じております。その志を滋養させていけないと、結局は、嫌々に、仕方なしに、適当にとなってしまい、あまり檀家・信徒様のためにならず、先々においても宜しくないのではないかとは存じます。・・』
参考となりましたら幸いでございます。お幸せを祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
皆様お答え頂きましてありがとう御座いました。
確かに特殊な職業かなとは思いますが、どなたと結婚しようと必ず今とは環境が変わるものですよね。
皆様のお話を聞いて、私の父が祖父の仕事を継いで、母と結婚してからも両親とも年に休みが3回しかないほど忙しかったということを思い出しました。
大切なのはそのような環境下におかれても二人でやっていける方を見つけることですね…!
大変そうですが、何よりそれ以上に身になることも多いようなので、お寺のことにとても興味が沸きました。
婚活パーティで出会った方とは、職業にこだわることなく今後も良いお付き合いをさせていただこうと思います!