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自由葬で送った父への供養の仕方

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

つい先日、父が心不全で突然亡くなりました。
最後に会ったのは5年前で、あるきっかけで父のことを遠ざけてしまい、会うことも、電話で会話することもなく、LINEがきても無視したり、こちらの用件のみ連絡するだけでした。
父のことを許せなかった気持ちと、本当は大好きだった気持ちが入り混じりとても辛いです。

葬儀に関してですが、父の経済状況が良くなかったので、母が最低限の事で良いと決めてしまい、親戚も呼ばず家族だけで火葬のみで、お坊さんにお経を読んでもらう事もなく骨になりました。

49日後は地元大阪にある一心寺に納骨をするようです。永代供養はしないとのことです。色々と調べてはいますが何が正しいかわかりません。

小さい頃はお父さんが死ぬ事が1番こわかったので父に伝えると、人は死んだら天女様と蓮に乗ったお釈迦様が迎えにきてくれるという話や輪廻転生の話を何度も聞きました。(うろ覚えなので間違っていたらすみません。)

母に確認すると父に宗派は無いと言っているので、どのように供養して良いかわかりません。家族はしなくても私は私なりに父の為に何かしてあげたいのですが、宗派がわからない為、どのようなお経を読んであげればいいのか分からないし、いくつ線香を立てるのかも分からないし、私の心の整理のためにもお坊さんの説法を聞きたいのですが、どこに行けばいいかもわかりません。
骨になってから一度も線香もあげずロウソクも炊いていないし、父が可哀想でずっと泣けてきます。
仏教のことや供養の仕方が分からず、どのように過ごせばいいのかわかりません。

取り乱した文章ですみません。何か教えていただけたらうれしいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

供養したいと思う気持ちが、何よりも大切なんですよ

質問読ませていただきました。

大切なお父様に何もしてあげれなかったことに心を痛めておられるのですね。仲違いをしたまま別れなくてはならなかったこと、とても心残りだったことでしょう。
心中お察しいたします。

さて、供養の方法ですが、かいりさんが信頼する御僧侶にお願いするのが良いでしょう。お経を読んでいただき、お塔婆を立てて供養してあげて下さい。もっと詳しく聞きたければ、お経を唱えていただいた御僧侶にお尋ねすれば、色々と教えて下さいますよ。

また、大阪の一心寺に納骨とのことですが、お骨のある場所で供養(法事)を行わなければいけないということはありません。大切なのは「供養したい」という思いで法要などを営み、仏様に手をあわせることなのです。
お骨やお墓というのは、その「供養したい」という気持ちを忘れずに形として残しているものなのです。いわば、「生きている人のためのもの」なのです。亡くなった方の魂というのは、お墓やお骨に留まっておらずに、生まれ変わって次の命を受けていますからね。
もちろん、生きている人が亡くなった人を供養することで苦しみから救うことが出来るので、間接的に亡くなった人のためにもなるのですが。

とにかく大切なのは、「お父様を供養したい」という気持ちと、この人に供養してもらいたいと思う僧侶にお願いすることですよ。
今は直接お寺に参詣できなくても、インターネットを通じて法要をとりおこなったり、お話をしてくれるお寺さんもあります。そんなことも含めて、一度直接聞いてみても良いと思いますよ。

そして、かいりさんが「お父様を大切にしたい」と思う気持ちは、必ずやお父様に伝わって、苦しみから救ってくださることでしょう。

何か少しでも参考にしてみて下さいね。

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本当の供養とは

言葉や体・物を使ってお世話してあげることです。
 直接してあげられなくなった故人に対しては、自分が何か善いことをして、「この功徳(くどく、善業)をあなたに上げます(廻向[えこう]します)」などと声に出したり心に念じたりして、心だけを届けようとします。言葉や体・物によるお世話が届かないので。
 お寺のお経が上がれば供養になるというよりも、その際、お寺にお布施することが、仏法のためにお布施した功徳になり、その功徳を最後に廻向することになるのです。(お経の最後に廻向の言葉がついていますが、お寺がお経について何の説明もしないので、何をやっているのかもこちらにはわかりません。)
 毎日、生きるだけでも、頑張って、周りの人々とも助け合っています。毎朝起きるときに、お父様にも心の中で「おはよう、今日も一日頑張ります」と宣言して、毎晩寝るときは、お父様にも心の中で「今日の功徳をあなたに上げます。おやすみなさい」と宣言して寝れば、毎日の功徳廻向(くどくえこう)になりますよ。自分の生き方もしっかりするので、お父様が見ておられたら、喜んでくださるでしょう。

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質問者からのお礼

藤本晃(慈照)さま
藤川 誠海さま

供養についてお教えいただきありがとうございました。
何も見えない中だったので、とても助けになりました。

その後、相談を聞いていただけるお寺をさがしまして
心の整理を徐々につけていけるようになりました。

重ねてですが、この度はご回答ありがとうございました。

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