ペットの死後を上手く説明出来ないんです。
家族みんなで可愛がっていたハムスターが亡くなりました。かなりの高齢で、家族みんなに見守られながらの大往生でした。
最期まで、家族みんなで介護をさせて頂けたので悔いはありません。
小学生の子どもも、「たくさん幸せにしてくれてありがとう」と語りかけていました。
しかし、亡くなったその日に
「ハムスターって死んだら天国に行けるんだよね?」
「ひいおばあちゃんとかみたいに、見守ってくれてるのかな?」
と、子どもに質問されました。
私は咄嗟に
「ちゃんと天国に行けるよ。見守ってくれると思うよ。」
と答えてしまいましたが、よくよく調べたら、動物は畜生道に行くとのことで、どのように子どもに話したら良いか分からなくなってしまいました。
(極楽浄土と天国がほぼ同義になってしまっている点も、私の認識不足と子どもへの伝え方が悪く、申し訳ございません。)
子ども自身の精神的ダメージも大きく、子どもにも分かりやすく、かつ柔らかい言い回しがないか模索しておりますが、なかなか思いつかず苦慮しております。
同時に、悔いがないとはいえ、ハムスターがちゃんと安らかなところで眠れているのか心配です。
まだ日が浅く、取り留めのない文章になってしまい申し訳ございません。
どのように捉え、どのように子どもに説明すべきなのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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法華経なら、動物(畜生)も即身成仏できます
質問読ませていただきました。
大切な家族であるハムスターを亡くされたのですね。まずは心よりご冥福をお祈りします。
そして、そのハムスターの次の命についてお子様へどう説明するか迷っておられるのですね。
心中お察しいたします。
さて、亡くなった生き物がどうなるか、実はお経によって説かれている内容が異なります。
お経の中で一番ありがたいお経とされている「法華経」では、畜生ですら生まれ変わって長年の修行を経ることなく、即身成仏(その身のままで成仏)できると説かれているのです。それほどありがたいお経だということですね。
そして仏様になったハムスターは、愛情を注いでくれた人を必ず見守ってくれるでしょう。
ですから、しっかり法華経にて供養してあげれば、亡くなったハムスターも必ず成仏できることでしょう。お子様にも「ありがたいお経のおかげで、必ず成仏しているよ。そして見守ってくれているよ!」と自信をもって説明してあげれるのではないでしょうか。
少しでも参考にしてみて下さいね。
輪廻は五道(六道)がランダムに
業に従って現れます。人間はいつも人間に、動物はいつも同じ種類の動物に生まれ変わるなどと決まってはいません。
むしろ、地獄、畜生、餓鬼の三悪道(阿修羅を入れると四悪道)で一生を過ごすと、そこで苦労した分だけ悪業が滅しますので、次は善業が出て良い処に生まれる可能性が高くなります。
天人と人間では、その一生涯で善業を費やすので、次には気を付けるべきです。
特に人間は、過去世の善悪業を消費するだけでなく新たに善悪業を作ることもできますので、人間に生まれたときに悪を離れて善に親しむべきです。
というわけで、ハムスターさんの来世はどこか、分かりません。良い処だったらいいなと思って損はありません。
スマナサーラ長老『死後はどうなるの?』(角川文庫)が、分かりやすいです。
質問者からのお礼
藤川 誠海 様
暖かいお言葉、ありがとうございます。
とても分かりやすいご説明、感謝いたします。
私自身の実家が日蓮宗であるにもかかわらず、法華経のことをよく調べもせずお恥ずかしい限りです。けれど、藤川様のお言葉をお借りして、子どもにはお話しようと思います。
そして、法華経にてしっかりと供養し、子どもと一緒に、亡くなったハムスターの為に南無妙法蓮華経と唱えたいと思います。
本当にありがとうございました。
藤本 晃 様
五道(六道)や過去世、来世のことなどお教えくださりありがとうございます。
本当にまだ日が浅く、子どもとしては「生まれ変わったら」というより「今ちゃんと天国に向かえているのかな(子どもの中では、成仏出来ているかなというニュアンスに近いかと存じます。)」という段階を気にしているようです。
なので、もう少し落ち着いて、その段階になって子どもに聞かれたら、その時に改めて話してみたいと思います。子ども向けの説明になりますので、やや噛み砕いた表現になるかとは存じますが…。
その時に合わせて、善業などにも触れながら、話したいと思います。
お忙しい中、教えて下さりありがとうございました。