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これは虐待でしょうか。

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私は母から暴力と罵声で精神的に追い詰められて育てられた気がします。最近になって思うのが、自分では虐待とは思ってなかったのですが、もしかしたら虐待であったのかと感じ、虐待に該当するかどうかお伺いしたいのです。
もし虐待であったのであれば受け止めて生きていく、と感じます。

①母からは私の妹が生まれてから、暴力や罵声がありました。内容は平手打ち、殴られる、布団叩きで叩かれる、長時間の正座、長時間立たされる、熱々のフライパンをわざと顔に近付ける、外に出される、「お前なんか生まなきゃ良かった」、「出ていけ」、他にもあったと思いますが忘れました。ただ覚えているのはとにかく暴力は全て本気だったので、とにかく痛くて痛くて、どんなに泣いても、どんなに謝っても許してもらえず、悲しい記憶ばかりです。おかげで私は恨みの多い人生となり生きづらさを感じてきました。

これは虐待に該当しますか?

②その後、高校生の時に家出をして私は離婚していた父のもとに行きました。
父からは二十歳頃になると性的な要求を本気で迫られました。布団にもぐって「何言ってんの!」と断り、寝たふりしましたが本当は怖かった。とにかく怖かった。次の日には私は泣いて父に謝罪を求めました。これは何でしょう。これも虐待になるのでしょうか。他にも性的な発言された事があります。

母に関しては写経していくうちに、私へのあの暴力と罵声は、おそらく父が母の心を無視してきた結果だと思うようになり(母はどんどん壊れていきました)、今度は父への憤りを感じるようになりました。

父は何故、母を大事に出来なかったのか。何故、母の心を無視してきたのか。何故、他に女を作ったりしたのか。何故、と写経していくうちに父には理解出来ない事がたくさん出てきました。
また父は亡くなっているのでお墓参りに行くたびに当時の私への性的な要求や発言を思い出し、心からお墓参りが出来ないでいる自分がいます。

お伺いしたいのは母の行動、父の行動は虐待であったのかどうか。
また写経していくうちに見えてきた母の事は、私は許していこうと思えるまでになりましたが、父の事は全く理解出来ず、お墓参りもどうしたら心の切り替えが出来るかとお尋ねしたい次第です。

また虐待とは仏教では、どのような解釈があるのでしょうか。

宜しくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

虐待ですね。。両親ともに。親子の鎖に縛られなくていいのですよ

虐待ですね。。。両親ともに。
身体的、心理的、性的虐待、全てに当てはまりますよ。よく耐えてきましたね、苦しかったでしょう。我慢するしかなくて、怖かったですよね。

親を許せなくて当然ですし、トラウマとなって思い出されることもありますから、離れることでご自身を守ってくださいね。
受け入れなきゃ、親なんだから、と思う必要はありません。

あなたが今大人になり、親と向き合おうとされていることに、苦しくはないですか。
親子の鎖に縛られないように。

あなた自身の幸せのために、未来を見てくださいね。仏法は、あなたのいのちを想い導く 仏様の願いの法です。

ゆっくりでもいいから、苦しみから解放されていきますように。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴、手話、要約筆記、電話相談員、小学校支援員としても、サポートしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
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令和の時代なら確実に虐待

現在であれば確実に虐待と判断されるでしょうね。
ただ、当時の法律等に照らして違法だったのかどうかは私にはわかりません。
子育てについての知識・技術や制度も時代とともに発展していますからね。
虐待について仏教でどう考えるかですが、お釈迦様は、「誰でもみんな自分が一番愛おしい。だからこそ、他人を傷つけてはいけない。」と説かれました。
虐待の定義は時代により変わりますが、他人の嫌がることをやらないようにしましょうというシンプルな考え方は、いつの世にも通じると思います。
あと、お釈迦様の時代に、ある王子様が父王から虐待を受けて手指に障害を負った話があります。
成長した王子は虐待のいきさつを知り、父王を恨んで牢獄に監禁し、その王は死にます。
子が親に虐待返しをしたエピソードが経典に記録されているわけです。
お釈迦様は教えを説くことで当事者達の心を救いはしましたが、王様を牢獄から出すことはできませんでした。
私達は過去の罪の報いで苦しむという一例です。
虐待は被害者も加害者も苦める行為だと、2600年前の経典の話からもわかりますね。
追記
 その王様はお釈迦様の教えで悟ったので、罪も反省し懺悔していたと思います。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

中田美恵様
返信ありがとうございます。やはり虐待になりますよね。
私は正座の仕方が他の人と違います。また子供の頃のかけっこは走り方まで違いました。長時間の正座で骨が歪んだのか、とも思うほどです。
見た目は分かりませんが正座をして写経していると、しびれの早さや座り方の違いから、そこに繋げてしまう自分がいます。子供の頃は同じ座り方でもこんなに早く、しびれる事はなかった。ただ子供の頃一度だけ、しびれどころか、もはや感覚がなくなり歩けなくなった事もありました。「歩けない、歩けない」と泣いていた自分を思い出します。
苦しくなりますね。
「受け入れなきゃ、親なんだから、と思う必要はありません。」
この言葉、大変、救いになりました。ただ切っても切っても切れない関係です。恨み続けていくのも苦しくなります。小学校高学年から今まで心底恨んできたので。。。
でも私は中田様の仰るよう未来を見ていきます。それしかありませんものね。
温かいお言葉、本当にありがとうございました。

願誉浄史様
返信ありがとうございます。虐待の定義、時代により変わっていきますからね。そういう見方もあるんだなと勉強になります。
ただ、お釈迦様のお話は大変、興味深いです。何故、父王は牢獄から出す事は出来なかったのでしょうか。父王は罪を反省する事はなかったのでしょうか。
また、これも何かの因縁でしょうか。上記に書いたように私は長時間の正座から骨が歪んだのかと思うような出来事を書きましたが、母は足に不自由が出てきています。手術も何度も繰り返してます。
過去の事について私が話すと「ごめんねって言ったじゃん。」「そんな事、言った?」「謝ってるんだから許すんだよ。」と、まるで私にした仕打ちは水に流せと言わんばかりの返事でした。許すか許さないかは母が決める事なのでしょうか。
大人になった今、私は精神を病みました。しかし幸いな事に夫や夫の家族皆の支えにより少しずつ回復してきました。
私は前を向きます。
大変、興味深いお話、本当にありがとうございました。

お二方様
写経を続けていますが不思議です。悲しくもないのに泣きたくなったり、その次の写経で悲しい理由が分かったり。今朝は「もう次に行きなさい」と信頼しているある方からお手紙が届いた夢を見て、起きたら泣いていました。朝方だったので何が悲しかったのか、よく分かりませんが。
私は、その言葉を信じて次に行きます。仏縁に感謝しながら。

お二方様、本当にありがとうございました。

願誉浄史様
追記ありがとうございます。
父王は懺悔したのですね。でも牢獄から出す事は出来なかった、という事は子供の虐待というのはそれほど罪が重かったのでしょうね。
お釈迦様の興味深いお話、ありがとうございました。

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