祖父の死
最近祖父を癌で亡くしました。
病室で亡くなる直前の祖父には会えたのですが、以前会った時はまだ元気に会話できていた祖父が枯れ木のように痩せ細り、意識もなく目と口を開き、ただ呼吸するだけの姿にショックを受けました。
いつも優しくニコニコと笑っていた祖父の顔よりも、最期の顔が思い浮かんできてしまってつらいです。
身近な人を亡くす経験が初めてで、自分もあの様な最期を迎えるかもと思うと人生を前向きに捉えられなくなりました。
そして、家族の死に対してその様に考えてしまう自分はダメじゃないかと責めてしまいます。
どうしたら身近な人の死に対して気持ちを整理できるのでしょうか?
やはり時間でしょうか?
人からの目を気にしすぎる、でも自己中、矛盾の中を生きてます。ASDかもと思うようになった今日この頃。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人間の自然な摂理を学んでいます。
asagiさんのお悩みお察し申し上げます。
又、おじい様のご冥福をお祈り申し上げます。
この度はおじい様の、老いること病気になること、そして亡くなることを体験されました。とても貴重な体験です。ショックも大きいかと思いますが、それが人間としての生きとし生けるものの自然の流れであるということも事実です。
たしかに若くお元気な時とは違い、まして癌を患っておられたのであれば、やせ細り精気も失われるので、それは見るに耐え難いかもしれません。しかし、生老病死とはそういうものであると、教えてくれたと思いましょう。
若い時は誰でも、老いること、病気になること、死を迎えることなど考えもしません。まして、核家族化となれば、さらに身近に感じることはありません。
昔は大家族で生活していましたから、ごく当たり前に、日常生活の中で生老病死を感じながら生きていました。ゆえに、今回のasagiさんのように大ショックを受けることは少なかったかもしれません。でも、それを体験することにより、さらに生きる事の大切さを学ぶことにもなるのです。
身内の方の死について悩んでおられますが、それは必要ありません。感じたままでいいのです。また、これからの人生において、さらに様々な体験、経験をされることで今の悩みも変わっていくでしょう。誰でも、はじめて身近に死を経験された時はショックはあるのです。
あとは、時間と共に考え方も変わりますので、今は、おじい様のお元気な時を思い出して、ありがとうと感謝を伝えてください。
拝読させて頂きました。
お祖父様がお亡くなりになられたことを心よりお悔やみ申し上げます。そしてお祖父様が心安らかになります様にと心を込めてお祈り申し上げます。至心合掌
鈴木 師がおっしゃいますようにお祖父様は身をもってあなたに「人が生きて、病となり、老いて、そして死んでいく」その姿を見せて下さったのです。
昔は「親は自分の死の姿をもって子供達に最後に生きることそして人が死ぬことを教えていった」と言われます。まさにその通りです。
ですからあなたはお祖父様からしっかりと人の生き様や死に様を教えて頂いたのです。それは人としてとても貴重なことです。或いは一番大切なことです。その教えをあなたはしっかりと受け取ったということです。あなたがその様に迷い悩み、人の死について考えさせられる境地に至ったことはまさにかけがえのない体験なのです。
そしてあなたはこれから時間をかけて向き合いながら人として成長なさっていくのです。
そんなあなたのことをお祖父様はいつも見守っていて下さいますよ。あなたがお祖父様の死に様やお旅立ちを見ていて下さったことをお祖父様はきっと喜んでいて下さいます。これからもずっとお祖父様はあなたを見守り寄り添い支えていて下さいますからね。あなたとお祖父様とのご縁はこれからもずっと続くのです。
質問者からのお礼
鈴木海祥 様
回答して頂きありがとうございました。全ての言葉が心にスッと入り、気持ちが軽くなりました。人の死を経験することは悲しいことですが、祖父が私に教えてくれたことや思い出を胸に生きていきたいと思います。
Kousyo Kuuyo Azuma 様
回答して下さりありがとうございました。
自分が想像していた死と現実の死のギャップから質問をしましたが、この回答の言葉がそのギャップを埋めて下さいました。今回の経験を経て、人生の儚さに気がつき自分があまりにも惰性的に生きていたことにも気付かされました。自分の人生に向き合うきっかけを作ってくれた祖父に感謝し、これからも歩んでいきたいです。