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御教示頂けると助かります

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有り難し有り難し 19

私は難病や障害がありあまり長く生きられないのですが最後に自分が何をしたいのか考えた時《僧侶になること》でした
近くのお寺や修行をさせて頂ける場所を探したのですが難病なので受け入れが難しくお断りされ、ある時、曹洞宗の住職の資格を持つ病院の先生と出逢い私の気持ちを伝えると
「こんなに大変な病気で弔いなどの志があるなら修行などしなくても十分です」
とのアドバイスを頂き、数年前から完全無料にて生活保護者さん、全国の動物を喪った方から依頼を受けて葬儀や法要をしています。(上記の先生から指導を受けて教えてもらったりしています)
活動資金は市から障害者手当てを毎月三千円頂けるので、それでやり繰りし御遺族様からは1円も受け取りませんが修行もしておらず得度も受けておりません…
私の活動は法的に違法になるのでしょうか?
また仏様や修行や得度をきちんと受けられた方から見れば罰当たりに該当すると思われますか?
御教示頂けると助かります。

2021年12月21日 22:12

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

持戒

シャインさま

そもそも僧侶の資格、プロなどというのは、今の日本においては、各それぞれの宗派団体が勝手に規定しているものであって、特に必ずこうでなければならないといった基準があるわけではなく、また、葬儀(の導師)、法要も資格(僧籍)がないとできない、修行しなければできないというわけではありません。

また、残念ながら今の日本(の宗派)においては正式な戒壇があるわけではなく、実質的に僧侶は存在していません。言ってみれば、皆、在家僧侶みたいな感じです。在家五戒でさえも守れていないようであれば、誠に論外となりますが。

ただ、中には、テーラワーダ仏教やチベット仏教にて正式に得度、受戒されて、日本で僧侶として活動されている方もいらっしゃいますから、全くいないというわけではありませんが、、

いずれにせよ、僧侶というのは、第三者から見て云々というよりは、しっかりと持戒して仏道を実践しているかどうかが大切なことになります。

要は、戒律を守れていない者が、葬儀で導師として授戒しても、全く意味がないということであります。お前が守っていないのに、何やねんということであります。

また、それを自覚しながらにでも勤めなければならないのも確かでもありますが、やはり、できる限り持戒することに努力しなけばならないのではないだろうかと存じます。

シャインさまもしっかりと持戒に努力されて仏道に精進なさられておられる中であれば、資格、プロ云々は問わず、私は構わないのではないだろうかと存じます。

合掌

2021年12月22日 11:35
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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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何何宗の僧侶だと嘘をつかなければ良い

宗派によると思いますが、葬儀の導師を勤めるためには宗派で定められた資格の取得が必要です。
少なくとも、僧侶を名乗る場合は僧侶の弟子になって戒名・法名をもらっている必要はあります。
あなたがその要件を満たしていなくてもかまいませんが、葬儀の依頼者に「私は何何宗の僧侶です」と言ってしまうと嘘になる場合は、気をつける必要がありますね。
「住職になる資格は取得していないが、僧侶から儀式のやり方を教わりました」と事実を説明して、それを依頼者が納得しているなら問題ないでしょうね。
資格をとったからどう変わるとかではなく、詐欺にならないかどうかの視点です。
一生に一度の葬儀です。
「本物の住職さんだと思っていたのに」と後から遺族に泣かれても困りますからね。
それにしても、良い先生に巡り会えて良かったですね。

2021年12月22日 12:53
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

こんにちはm(_ _)m
とても分かりやすいお返事ありがとうございます。
私が葬儀や法要などを承る際は
・修行をしていない無資格である事
・どこの宗派にも属していない事
・導師様に教えて頂いた仏事しか行なえない事
・金品は一切受け取れない事
・生活保護受給者様の場合、本来葬儀を行なえない説明を役所の方と同席でする事
・御理解頂いた上で時間を設け読経や遺品整理や必要書類などの作成をお手伝いする事
・お子様を喪った場合、見送りまでの時間を延長希望される方が多いので御遺体の安置について葬儀社様と打ち合わせをする事
・遠方の依頼者様、幼いお子様からの依頼には
通話や動画などで御希望を叶え理解しやすい形で可視化する事
などです。

皆様には到底及びませんが、お子様を喪ったり
子供さんから動物の供養を頼まれると力になりたいと思います。
いつか御遺族様が少しずつでも日常生活を取り戻し笑顔になれる時間が増えるよう精進していこうと思います。
どうもありがとうございました。
m(_ _)m

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